2023年 2月#1

最近の心境、一言で言うと穏やか。もう一言言うと、きちんと歳をとっている実感がある。
それに相まって、今まで気にしていたいろんなことがどうでもよくなり始めている。集めていた服やCDは「どうしてこんなに集めちゃったの?」と思うし、歳を取ったことにもあまり焦りがないというか、そういうもんだもんなとフツーに最近は受け入れられる。

前まではもっとしゃんとしていたかった、というか、何かになりたかったのでワナビーとしての形だけは保ちたかったのだ。それゆえに知識の源泉である本やフィジカル音源とか、むやみやたらに買っていた。
ただし、私は本を読み切ったことがここ3年で2回くらいしかない。

ところが何者かになりたいというのはぼんやりした夢だったので、叶えられませんでした。
がんばり方とかモチベーションが見出せなかった。
そもそも何者かっていうのはなんなんだろうとも思うし、加齢による丸みも相まってか、「なりたいならなれ、よくわかんないなら無理」「やりたいことをやりたいペースでやればよいのでは」「その結果大成したりする人もいるが別に大成することは目的にしなくて良いのでは」などと考えるようになった。
自分が自分でいるだけで、他人から見たら差異のある人間なんじゃないかなあ、そんなふうに。

でもそんなふうに思えるくらいの余裕が自分の中で生まれたのかもしれないね。社会人も気づいたら4年目だし、いまだできないこともたくさんあるけどなんかできるぞってことはまあまあ増えた。私はペンキも塗れるし運転も上手くて、それに仕事場の中ではまあまあまともな人格だし。自分は悪いやつじゃねーなという自覚はすごく大事で、とにかく楽になれるような気がする。昔はそんなふうに思ったら知らず知らずで人を傷つけちゃうんだぞとか思っていたけど、多分今の私はもうちょい器用なのでそんなこともない。

過ぎてしまえば小さな悩みだったことはたくさんある。思春期はそれの繰り返し繰り返しだったからとても辛かったけど、今はすごく楽しいし、あの頃のそういった積み重ねには価値がある、その道を通ってよかった、と心から思える。私の人生はいまのところ後悔がほとんどない。

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