Google for Education認定コーチになりました
Google for Education認定トレーナー&コーチの笠原です。
先日、2月に申請をしていたGoogle for Educationの認定コーチの審査に合格しました!
プログラムの改定の時期に当たってしまったので、通常よりもかなり長く待たされましたが、なんとか申請が認められてよかったです。
認定コーチとは?
認定コーチは日本にはまだ20人くらいしかいない資格です。その理由の一つがまだ認定コーチプログラムに日本語版がないことが大きいです。
認定コーチの役割は、Googleからいただいた資料によると
と説明されています。
つまり、認定トレーナーが多数の先生方に対してツールのトレーニングを行うのに対して、認定コーチの役割は1人の先生に対してテクノロジーの活用推進のためのコーチングを行います。
認定コーチのカリキュラムで学ぶコーチングは5-Stepコーチングモデルと呼ばれるものです。この方法を用いて学校でテクノロジーの推進をしていく先生方の手助けを行っていくことになります。
認定コーチになるためには?
認定コーチになるためには以下のステップが必要になります。認定トレーナーに比較すると、申請するための書類が多く、積むべき実績も長期間になるかと思われます。
1.コーチカリキュラムを修了する
まずは認定コーチとはどのような役割なのか、どのようなスキルを身につける必要があるかをオンラインコースで学びます。
現在は日本語版がないのがネックです。自分は英語の勉強を兼ねてコツコツと英語を読んでやっていましたが、グーグル翻訳でページ翻訳もできるので、基本的には翻訳しながら勉強すれば問題ありません(配布されているテンプレートなどの翻訳がやや面倒ですが)。
2.コーチスキルアセスメントテストに合格する
上記の認定コーチコースの最後に「スキルアセスメントテスト」があります。そのテストに8割以上の得点率で合格する必要があります。ただ、認定トレーナーのスキルアセスメントとは異なり、無料です。すぐに再受験も可能なので気軽に受験できます(2023年4月23日現在)。
3.認定教育者試験Level1とLevel2に合格する
これは認定トレーナーにも認定イノベーターにも必要な基礎資格ですね。GEGに所属していると定期的にバウチャーもいただけるので、そちらも有効活用していきましょう。
4.申請書類づくり
認定を受けるためには以下の実績を証明するための資料作りが必要です。(すべて英語です)
どのように5-Stepモデルを使ってコーチングをしたかを説明した3分程度の動画
基本的に5-Stepの各ステップでやったことを説明していけば良いので、認定トレーナーの動画ほどの難しさはありません(ただし、すべて英語)実際にコーチングをどのように取り組んだかを示す記録
自分はコーチングの際のやり取りの記録を整理して提出しました。コーチングの成果を示す数字的なデータ
自分はコーチングを受けた人にGoogleフォームでアンケートを取り、またその先生が主導する学年のICT活用状況の変化をデータとして報告しました。コーチングを受けることによって得られる輝かしい成果
コーチングの成果をコミュニティに共有していくための資料の提出です。自分はコーチングを受けた先生の変化とそれによる組織の変化をスライドにまとめました管理職の推薦書
コーチングを行う組織の推薦書が必要です。逆に言えば管理職に許可を得てからコーチングを始めたほうがよいです。
基本的には認定コーチのカリキュラムで示されている例を手本にして作っていくことになります。
認定コーチになって何をする?
基本的に認定コーチになっても自分の仕事は変わりません。日々、職場で周囲のテクノロジーの利活用のためにサポートをするのに変わりはありません。
そもそも、申請書類の準備自体も日常的に周囲のサポートを行っていないとできません。
認定コーチのプログラムを勉強することで、自分のサポートの技術に幅をもたせることができます。
今後も色々な場面で周囲のお手伝いをしていければと思います。
なお自分はGEG弘前で勉強していました。
とてもお世話になりました。