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入社1年目で外コンに転職した話(後編)

前回は入社1年目で外コンに転職した話(前編)として私の学生時代の就活事情を赤裸々に書き綴ってきましたが,
今回は後編と言う事で新卒で会社に入社してから転職先に内定を頂くまでの
エピソードを記したいと思います.

正直1社目の話はあまり面白くないのと,色々話してしまうと不味い(コンプラ的に)ので本題である転職活動の話の比重を重めにします.

新卒で入社した会社について

新卒で入社した会社はいわゆる日系のコンサルティングファームでした.

正直なところ大手ではないし,やってることも時代遅れな感じがしていましたが,会社の偉い人たちは「うちの会社は時代の先をいっている!
その点ではMBBにも負けていない!」と自信満々に言っていて,
自分の会社に対する印象にかなりギャップを感じたことを鮮明に覚えています.

同期でもこの発言に引いていた人が多かったらしく,
私が在籍した1年の間にも多くの同期が会社を去っていきました.

1社目でやっていた仕事

入社して私はデジタル系の部署に配属され,社内でもトップレベルのデジタルに詳しい先輩の下でOJTを行っていくことになりました.

配属されたチームには同大学出身の先輩がいたり,経験豊富で色々教えてくれる中途の方がいたりとブラックで有名な会社としてはかなりホワイトな配属をされたので,環境には恵まれていたと思います.

業務としてはデジタルツールの導入支援をメインで行っており,先輩社員がコンサルを行って私は指示のもと手を動かしてツールを構築するという仕事を1年間やっていました.

たまに単発でプログラムを構築して業務効率化をする依頼が来るので,覚えながら作ったり,自社製品の営業や社外の研修講師などの仕事もしました.

これらの仕事は面白くはありましたが,何度も違う会社相手に同じ内容を繰り返し行うので,正直自分が何をやっているのか分からなくなり徐々に精神を病んでいきました.

転職を意識し始めたきっかけ

上記より精神を病み始めた私は仕事中に考えることをやめて,先輩に「この会社はおかしい」と相談をすることにしました.(今考えるととんでもない発言をしてました笑)

先輩は僕が望んで入社したのではないことを知っていたので,「転職エージェントに登録して一度話を聞いてもらったら?別に今すぐ転職しなくても結びつきくらいは作っておいた方がいいよ.」と優しくアドバイスをくれた為,私は即座に転職サイトに登録しました.

当時私は本格的に動き始める際にサイトには登録しようと考えていたので,「今すぐ転職する気ないのにいいのかな?」とも心配していましたが,一度エージェントの方とお話をしてみたところ,非常にフランクに今後のキャリアビジョンや現職での悩みの相談に乗って貰うことができ,懸念は杞憂であったと思える様になりました.

※この辺りは偶然良いエージェントの方に出会えた事が大きかったです.中には勝手にエントリーする横暴なエージェントもいました.

転職活動の開始

年が変わり,仕事にも慣れてきて1人で仕事を任されることも多く,勤怠をある程度自分でコントロールできるようになっていました.

ここまでに様々な会社の転職エージェントの人と話をして,コロナで落ち込んでいた転職市場も回復の兆しが見え始めたことで企業からも求人が出る様になったという情報を掴んだことから,そろそろ応募を始めて良いのではないかと思い立ち,本格的に転職活動を行う決意を固めました.

しかしながら仕事をしながらの転職活動になるので,そんなに多くの会社は受けている時間はありません.

その為、大手で第二新卒採用があるファームに絞って応募をしました.

書類で応募した会社は4社で,うち2社は「採用できそうなポジションがない」と言われ応募を拒否されました.(こちらに関しては受かってもあまり行く気はない企業だったのでそんなにショックは無かったです)

残りの2社についてはエージェントの人の力添えもあり,すんなり通過して面接に進むことになりました.

面接の開始

書類を通過した2社の面接は終業後の18:30~20:00くらいの時間帯でTeamsを用いて行われました.

コロナ以前はオフィスまで行って面接を受けないといけないことを考えると
在宅勤務との相性が良く,ギリギリまで仕事をしていても面接が受けられた事には繁忙期で追われていた僕にとって非常に助かりました.

基本的な選考フローは

1次面接(志望理由メイン)→ 2次面接(ケース面接)→ 3次(最終)面接(意思確認)

となっています.
特にケース面接は業界特有の面接方法であり,事前の準備が不可欠の面接です.

1次面接では基本的な面接と同様,
志望理由や前職での経験・入社後したい事について認識のズレがないか,
基本的なコミュニケーションが取れるかなどを見られていたと思います.

私の場合は前職でデジタル系の案件にアサインしていた事もあり,その経験と前職ではリソース不足とメインターゲット層の違いで実現出来なかった事に関して志望企業であれば実現出来ることを説明したことが功を奏してか,
2社とも無事通過しました。

2次面接では私が新卒時代に惨敗したケース面接だった為,エントリーした瞬間から当時使っていた本をやりなおしたり,Youtubeなどで公開されている対策動画を2週間程度業務の合間にやり込んで臨みました.

私が使った教材は

・書籍:東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート 50の厳選フレームワークで、どんな難問もスッキリ「地図化」

・動画:
就活ケース面接対策 - ロジ子の部屋
以上の2つです.

書籍の方はコンサル志望の学生には定番の参考書であり,ググれば多くの関連記事が出てくるので詳しい内容は割愛しますが,初めの一冊として3周すればどんな手順で進めれば良いかわかります.

しかしながら,本の問題をやるだけでは型にはまった綺麗な問題にしか対応できません.
本番の面接では面接官のその場の思いつきで問題が出されることも多く(新卒時代はそれでコテンパンにされました),どんな変な問題がでても対応できる力が求められます.

その点,動画の方は自分以外の人の解き方が無料で見れるので「そういう考え方もあるのか」といういい刺激を受けることが出来ました.(本来であればこれは友達と行うのが一般的ですが,私は新卒時代コンサル志望の知り合いがいなかったので出来ませんでした)

たった2週間の対策でしたが,ケース面接本番は割とスタンダードな問題が出たこともあり,2社とも通過することが出来ました.

その中でもやはり大切だと思ったことは,物事を構造化して論理だった説明をすることは勿論のこと,
面接官を"倒すべき敵"として見るのではなく"一緒に問題を解決する仲間"として互いの意見を受け入れ,より良い解決策を探っていくことです.

面接官は現役のコンサルタントが担当しているので,入社後に社内の人間と協力できるかなど会社との適合度を測ることもできると思います.

私は新卒時代この点を勘違いし,面接官の指摘に対し「それは違う!」と決めつけ自分の意見を押し通そうとしていました.

今回の面接では始終和やかな雰囲気で担当面接官からも
「筋立った説明で良かったです.楽しくお話しさせて頂きました!」とコメント頂き,手応えを感じつつ終えることが出来ました.

内定の獲得


ケース面接の突破後,数日で最終面接に臨みました.
面接官は一次面接とは違い,マネジャー以上のいわゆるシニア層が出てきます(僕の場合は40代くらいの女性の方でした).

面接内容は最終面接ということもあり,技術や経験云々よりも”本当にこの会社でやっていく覚悟があるか”という意思確認だと伝えられました.

この点については事前に転職エージェントから聞いて返答を作り込んでいたので,
・新卒で採用されなかったが諦められず再度チャレンジしたこと
・前職では大規模なシステム開発や先端技術に触れられないこと
の2点を指摘し,この会社であればそれが実現できることなどをベースに,この会社で働き続ける意思と熱意があることをアピールしました.

個人的には一度不採用だったが再度チャレンジした点の受けが良く,会社との適合性も「それでしたら弊社で実現していただけると思います.」と言って頂く事ができました.

面接後,採用の通知までは2週間程度かかると言われ,その期間は結果が気になって気になって全く仕事に身が入りませんでした.
採用ページに1日に何度もアクセスして,アクセス数が2週間の間に100回を超えました(笑).

そして2週間後(実際には10日ほどだった気がする),お昼ご飯を食べながらいつものように採用ページを眺めていたら
”最終選考の結果に関して”という件名のメールが突然入っていました.

早く開いて中を確認したい気持ちとまた落ちていたらという葛藤(新卒のとき落ちたお祈りメールも同じ件名だったから)もありましたが,取り敢えず開いて恐る恐る見てみると,そこには採用が内定したことを通知する文章がありました.

”内定”の2文字を見た瞬間に大学3年の1月から実に2年2ヶ月に及ぶ就活が
ようやく終わった様な気がしました.

終わりに

以上が私が1年目で外資系コンサルファームに内定を貰うまでの全てです.

記した事以外にも面接中のあれこれやエージェントと色々あったのですが,
主題にあまり関係ないので本記事では割愛させて頂くことにしました.

私の就活における失敗経験が少しでも誰かの役に立つことが出来れば幸いです。
ここまでお読み頂きありがとうございました.

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