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エヴァンゲリオンを理解したい!(表)その2

第壱話「使徒、襲来」ANGEL ATTACK (Aパート)

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実況風解説編

時に西暦2015年
水没した都市の間を泳ぐ正体不明の巨大生物。
それを待ち受けるべく海岸にずらりと並んだUNと書かれた戦車。

UNITED NATIONSつまり国連軍です。
日本国内なのに自衛隊ではなくなぜ国連軍がいるのか。
中身は自衛隊ですが、世界情勢の混乱により世界中の軍隊が国連軍に吸収されているのです。

また作中では後々「戦略自衛隊」なる組織も登場しますが、これは自衛隊が国連軍に吸収された後、日本政府が新たに設立したものです。
略称は「戦自」「JSSF」
英文表記はJAPAN STRATEGY SELF DEFENSE FORCE
です。
結構話に関わってくるので覚えておきましょう。

背後ではセミが鳴いていますね

この世界では15年前の2000年に起こったある事件の影響で日本から四季は消滅し、年中常夏です。

放送で非常事態宣言の発令が流れています。

発令されたのは東海地方を中心に関東中部全域。
今後は舞台となる第3新東京市のみに発令されるので今回の警戒範囲はかなり広いです。

無人の街に乗り捨てられた車、無人の駅、その後ろで一人の少年が走る。
その少年を探す車に乗った女性。かなり慌てている様子。

この少年は主人公 「碇シンジ
電車に乗って第3新東京市に向かってたところにシェルターへの避難命令が出たのでしょう。
そしてそれを探す女性は「葛木ミサト
乗ってる車、実は電気自動車です。

今時珍しい公衆電話でどこかに連絡を取ろうとするシンジ。
回線が切れてしまってる様子。
背景の道路標識には第三新東京市まで13 kmと御殿場まで35 kmの文字。

完全に余談ですが、この第3新東京市の下の「Tokyo3」は小松左京のSF小説「さよならジュピター」に登場する宇宙船の名前のオマージュだそう。
エヴァには結構小ネタとしてこんなオマージュが散りばめられています。

なかなか気合いの入ったミサトさんの紹介写真。

男子中学生に送るか?この写真?ミサトさんの異常性が現れてます。
これまた余談ですが、この写真の文字は監督である庵野秀明の字だそう。

一瞬映る謎の少女がシンジを見つめるカット。

この少女は「綾波レイ」です。多くの秘密を抱えています。
シンジを見つめるレイというこのカット、エヴァを象徴するシーンでもあるので覚えておきましょう。

爆発音と共に登場するVTOL機(垂直離陸機)と謎の巨大生物。
このVTOL機にもUNの文字。

このVTOL機がなかなかかっこいい。
近未来っぽくて結構好きです。
今後もいろいろな場面で登場します。

司令室らしきところのシーン
オペレーターたちの忙しない会話の中で、二人の男性が会話しています。

後ろの白髪の初老の男性は「冬月コウゾウ
手前のメガネをかけているのは「碇ゲンドウ」です。

冬月「15年ぶりだな。」
ゲンドウ「ああ間違いない。 使徒だ。」

ここで巨大生物の名前が「使徒」であるとわかります。
冬月の言う「15年ぶり」とは前回の使徒との戦いからではなく、前回の使徒との遭遇からについてです。
15年前の遭遇についてはかなり先で詳細に説明します。

司令室で鉛筆を折って怒鳴りまくる3人の男性は国連軍のお偉いさんたち。
ロケット攻撃やミサイル攻撃をモロに受ける使徒。
使徒は巨大ミサイルを手で受け止めます。

この時、使徒は人類からの攻撃を攻撃として認識していません。
しきりに首を傾げてたり、瞬きしています。
ATフィールド(詳しくは次回以降で)もこの場面では展開していません。

攻撃が一切効かず諦めムードの国連軍の方々。
戦車大隊は壊滅の様子。相当な被害が出てますね。
冬月「やはりATフィールドか」
ゲンドウ「ああ 使徒に対し通常兵器では役に立たんよ」

ここの冬月とゲンドウのセリフ実は…「」です。
ATフィールドを展開している様子はありませんし、次のシーンでわかるのですが大火力を与えればある程度は使徒にダメージを与えられます。

業を煮やした国連軍はN²地雷による攻撃を決定。実行します。
爆風によって盛大に吹き飛ばされるミサトとシンジ。
使徒はN²地雷の直撃で皮膚が溶け、仮面の下からもう一枚の仮面が現れます。

N²地雷はN²はNO NUCLEARの頭文字です。(多分)
劇中の超高威力兵器の一つ。非核兵器であると思われます。
漫画版ではNN兵器と表記されています。
先ほど述べたように通常兵器でも使徒にダメージが入ります。
しかし、まだこの段階では効果はあれど撃破は無理な様子。

ミサトの車、ボロボロです。
後部座席にほ他の車から引っこ抜いたバッテリーが並んでます。

非常事態な上に国際公務員だからってこんなことして本当に万事オッケーなんですかね?

使徒は自己修復中の様子。国連軍のミサイル攻撃から学習し遠距離攻撃機能を得ます。

ここで「特務機関NERV」の紹介。
国連直属の非公開組織です。
NEO EATH OF RETARN VERERASION TEAMの頭文字でNERVらしいですが、綴り自体に間違いがあるので和訳は出来ません。つまり意味不明です。

非公開らしいですが…結構情報漏えいしまくりです。
いろんな一般人がNERVの存在を知っています。

国連軍は諦め、NERVに指揮権が移譲されます。
そしてゲンドウは初号機の起動を決定します。

冬月「パイロットがいないぞ」
ゲンドウ「問題ない もう一人の予備が届く」

ゲンドウのこの言葉よく覚えておきましょう。
「もう一人の予備」つまり予備は複数存在しており今回使うのは予備です。
予備があるならばメインは?その答えはTV版の終盤にて判明します。

IDとしてゲンドウからもらった手紙は真っ黒です。

どんだけ息子のこと嫌いなんだ。この親父。

ミサト「そっか。苦手なのね?お父さんが。私と同じね。」

ここのセリフはかなり大切です。よく覚えておきましょう。
シンジはお父さんが苦手、ミサトもお父さんが苦手
同じ苦手でも置かれてる状況が異なります。
ミサトさんはシンジくんに自己投影しすぎです。
これが後の悲劇を呼ぶのですがそれはまた別の機会に。

ジオフロントが見え興奮するシンジ。
ミサト「世界再建の要、人類の砦となるところ」

ミサトさんはこの言葉の意味本当に分かって言っているのかな?
「世界再建」とは15年前の事件からの再建つまり復興の意味でミサトさんは言っているのだと思いますが、実際は本当の意味で人類をゼロに戻してリセットする計画が進行されています。
この計画については大きく物語の根幹に関わって来ます。
そして「人類の砦」について。
砦は守るためのものです。攻撃目的で建設されません。
ここで砦と言ってることから何かを守るための場所であるとわかります。
その「何か」はかなり先でのお楽しみ。

ここでAパート終了。
次回Bパートに続きます。

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