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化粧をしないと出かけられなくなったとかいう私と、その他の武装手段について。

別に化粧をするしない自体は好きにしろ、と我ながら思うのだが。

化粧をしだしたのは二十歳ごろだった。その頃、受験とかバイトの面接とかも受けていたけれど、化粧をしていたかは定かではない。

共学の大学の見学に行った際、すっぴんの自分が裸みたいで、恥ずかしくなったことを覚えている。

化粧に慣れ出したのは社会人の頃だっただろうか。眉毛を自分で整えることを諦め、完全に美容院に頼るようになった。昔の方が、眉毛を自分で剃るのが上手かったに違いない。

今現在私が化粧をしないと出かけられない理由は、「ナメられたくないから」ということに尽きる。

産まれてこの方もうすぐ30年。ほぼこの町で生きてきた。何も気にせず生きてきた私も、面倒な人間関係に気づくようになってきた。

素敵な人とであれ苦手な人とであれ、キチンとした格好で出くわしたい。そう思うようになった。

少しだけ地元を離れた時も、結局知り合いの多い土地に移ったものだから、そういったことが気になった。

その時は今より都会に住んでいたこともあり、スーパーが徒歩三分圏内にあった。スイカ一玉買って抱えて帰宅する途中に、知り合い家族に出くわしたり、職場も近かったから、耳鼻科帰りに上司に出くわしたり、いろいろあった。

そういう時に化粧をしていないと、装備ゼロで草むらに飛び出したかのような、そんな心もとない気持ちにさせられる。

あと、今住んでいる地元は、気性が荒い人が多いので、変なのに絡まれたくない、というのもある。


化粧以外にも、いろいろと武装しているものはある。例えば「謝らない」ということ。

もちろん謝るべきところでは謝る。けれどそれ以外では、「失礼しました」などは使うけれど、心では、(わーお、しっつれい♪ごめんねー)程度に思っている。

けれど「申し訳ありませんでした」は使わない。そこまでは思っていない。

たまにレジの対応などで、カード払いの際など、先方が慣れていなかったり、こちらが間違っているときがあったりする。

こちらが間違っていた際は「失礼しました」と伝えるが、いつもの店でいつものカードを使っているのに、
「当店ではこのカードは使えません」
と新人の方に言われたときは、

「あら、いつもこちらでこのカードを使っているんですけれど、違うんですね」といって、別の払い方をしたりする。

んー、「謝らない」というのは、業界的な風潮もあるのかもしれない。私のいる業界は、仰々しい言い回しは好まれず、シンプルでそこそこ丁寧であればいい。

「〇〇と存じます」を使って、
「お前『存じます』の意味知ってて使ってんのか?」と言ってきた上司がいた。彼の礼儀の有無はさておき、そう言った言葉遣いは、トゥーマッチ、やり過ぎとされる。

そのため私も、だいぶ敬語がシンプルになってきたと思う。TPOには合わせているが。


「謝らない」だけだと語弊があるのでもう一つ装備を加えるとするなら、
「謝らないかわりに『ありがとう』」
と言うこと、である。

何かしてもらったら「ありがとう」。大変なことを頼んでしまったなというときも、
「ご多忙中にも関わらず、お手数おかけしました。ありがとうございます」
とだけお伝えするようにしている。

うーん私が謝らないのは、変にポジションが下がるのが嫌だから。それと、「ありがとう」で締めた方が素敵に感じるから。まあ、たったそれだけの理由である。

それだけでも私は、少し息がしやすくなるのだ。ただ、もうちょっと他にも装備が欲しい。いろいろと身につけていきたい。

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