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詩は悲しいな、と
宿久理花子詩集『からだにやさしい』2015。改行の仕方が、言うならばメチャクチャで、単語の間とかで意味をなしてないんだけど、きっちりと意味や感情の流れの楔になっている作品があって、面白い。言葉の流れ自体は割と饒舌で澱みなく、日常的だったり遠い暗喩の男女の物語だったりして、それらについて闇やわだかまりや窮屈さが与えられてるのは、やはりその改行の変なところからかなと思う。
なので尾てい骨のはじまりに沿って泳ぐので看板にキケンと
読め
て
も誰
サイドのキケンか知らないのでありがたいけど、(後略)
真新しいものなんてもう無い
よ わたしの
つくるわたしの唄も誰かの。
散文詩型のものは、大阪弁で速度を持って流れていく。その速度のせいで、悲しみや苛立ちが増していく。詩は悲しいなと思わせられてしまう。
1989年大阪府生まれ。「ユリイカの新人」とかに選ばれているそうです。
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