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あふれる抒情
コマガネトモオ詩集「背丈ほどあるワレモコウ」2006。タイトルがなんか色っぽくていいですね。
詩集冒頭の「ヌル」という作品にまず魅かれて、写真2枚目は「子午線通過」という作品の序盤。言葉が少しぎく、しゃく、と、詰屈というほどではないが、あれっと思わせるようなこともあって、でもしばらくすると後の方の行でちゃんと受けられていて着地できる、ことが多い。この一編の終わりの方で「ヴィーナス、私があなたの肩を抱こう!」という決めゼリフ笑が出てくるのだが、それに続くちょっと複雑化された愛の言葉で、結構キュンとする。よく読むと、ちゃんと抒情が溢れていて、せつない気持ちになれるのが、とっても、詩だなと思った。
どんな人なんだろう。…と調べたら、どうも駒ヶ嶺朋子さんという脳神経内科医の方のようだ。
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