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小笠原紀行④|湿った高い木の母島

今日は朝から母島へ行ってきました!
母島は、母島丸という船に乗って父島からさらに南に2時間行ったところにあります。
朝7:30の船に乗るために港に行くと、すでに他のお客さんがちらほらと待合室で待機していました。母島にも宿はありますが、船で会った他の観光客と話している限り、観光で母島を訪れる方は日帰りの方が多いような印象でした。宿の選択肢が少なかったり、間に母島の宿泊を入れてしまうと父島の宿が取りにくくなってしまったりするのが理由のようです。

父島・母島間を2時間で結ぶははじま丸
おがさわら丸よりはかなり小さめ

というわけで、私も今回は日帰りで母島へ。

本当は乳房山という母島最高峰の山に登りたかったのですが、初心者の日帰りでは難しいというアドバイスを受け、今回は諦めることに、、。というのも、父島・母島を結ぶ船は1日に一往復しかなく、その間の滞在時間は実質4時間程度。乳房山まで行って帰るのは少しハードルが高いのかもしれません(後で他の方と話していたら、初めて母島に行った方でも余裕で登って帰ってこられたそうなので、入念に計画を立てていけばいけないことはないのかも?)。

というわけで、今回は南に向かってひたすら歩くことに。目指すは、都道の最南端ポイントです。

ははじまの港から南に向かって伸びる南進線をひたすらに行く
アカガシラカラスバト(小笠原の固有種、通称あかぽっぽ)の標識

歩き始めて数十分、早くもじっとり汗をかき始めました。道のアップダウンがかなり激しいことに加えて、母島の気温は父島よりも体感2,3度は高く感じます。島の人によると、母島には気象観測所がないため正確にはわからないそうですが、実際はやはり2,3度くらい父島より気温が高いだろうとのこと。
だから、昨日の乾いた父島の植生景観とはまた違った景色が目に飛び込んできます。母島は父島より気温が高いだけでなく、標高が高いために雨が降りやすく湿度が高くなるのも特徴。そのため、湿性高木林と呼ばれる、よりジャングルに近い雰囲気の森が広がっていました。

父島に比べて背が高く、ジャングルに近い景色が広がる母島

それから、母島はパッションフルーツやミニトマトの栽培が盛んで、私たちが乗ったのと同じ船で父島にもその収穫物が運ばれています。道すがら、多くのビニールハウスを見かけました。
ちなみに、母島のミニトマトを買って食べたのですが、甘くてびっくり!!もうこれは完全にフルーツです。

無事都道最南端に到着し、港まで帰ることが出来ました。

バス停の最南端に続き、都道の最南端も踏破達成

船を待つ間、港近くの桟橋で海の中を覗き込んでいると、ネブカザメというサメの大群を発見!いや、そんなに集まったら息苦しくないかい?と突っ込みたくなるくらいの密度で群れをなしていて、見つけた時は思わずのけぞりそうになりました。

ネブカザメの大群
ここまで来るともはや笑っちゃうレベルの密度です

父島と母島は同じ小笠原諸島の島でも案外大きく自然環境が違うので、父島滞在中に日帰りで訪れてみたのは正解だったかなと思っています。

さて、明日はいよいよ最後のイベント、小笠原の海に繰り出します!

(2024年5月7日)

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汗だくで南進線歩いてたら、ツアーの車のお姉さんに「乗る?5000円で。」って言われた。そんな誘惑、乗っちゃうよ!耐えたけど!

読んでくれてありがとう!またね!

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