心の本音に耳を澄ます
今振り返れば、街づくりや地域づくりに興味を持ち始めてから
かれこれ7,8年ほど。
1番初めのきっかけは、笑っちゃうくらい単純で、
当時母親と一緒に見ていたナポレオンの村というドラマに感激したこと(笑)
もともと祖父母が田舎に住んでいたのもあって、
自然や田畑に囲まれた環境が好きだったというのもあるのかもしれないけど、
人口減少や後継不足でそんな場所が失われつつあることを知ったり、
そんな地域を守りたい!という思いを明確に持ったのはそのときだった気がする。
そのままその領域に引き込まれ、
大学も街づくりや地域づくりを学べるところを選んだ。
大学や、自分が関わっているNPOでいろんな街づくりのやり方や、
街づくりにかかわる仕組みづくりを知る中で、
自分が「良いな」とか「面白いな」と思うことをやっているのはだいたいいつも、
自分たちが必要なことを、自分たちの手でやろうとする、
そんなお互いの顔と心を確認し合える規模のチームだった。
前例も、うまくいく保証も、利益もあんまりないけど、
それでも、必要だからやる。
そのシンプルで、でも絶対的なモチベーションに駆られて行動できる、
そんな組織や仕事に惹かれていたんだと思う。
でも今振り返れば、
「でも自分は、そんな環境で働くことはないんだろうな」
と、思い込んでいた気がする。
自分は大企業で働くものだ、
いつからか勝手にそのゴールを自分で決めつけて、
それに縛られて生きていたんだと思う。
なんでかな、
親の背中、周りの友達、世間の目、自分のプライド??
変な呪縛に少しずつかけられていたのかもね。
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そんな自分の心の矛盾に、就活をして初めて気づいて、
就活をやめた。
というか、逃げるしかなかった。
自分の中の、
「違う、私がいたいのはここじゃない」
という声から逃げたかった。
それから半年近く経って、
さっき何気なくSNSを開いたら、
知り合いが地方で始めた宿のスタッフを募集していた。
今までだったら
「自分には関係ない」
と気にも留めなかっただろうその投稿を、
詳細にじっくりと読んでいる自分に気づいてびっくりした。
絶対に大企業に行くもんだ、
そう勝手に決めつけていた道を外れてみたら、
それまで見えていなかった選択肢がものすごくたくさんあることに気づいた。
自分の心に嘘をつくと、
いつの間にか自分自身の本音と建前が分からなくなって、
間違えた道を盲目的に進んでしまうのだと思った。
自分の心の声に耳を澄ませること、
それを信じて行動すること。
それは一見、
やりたいようにやるだけじゃん?
と思うけど、色んなしがらみの中で生きていると、
思っている以上に、怖いし、エネルギーがいることなのかもしれない。
だけど、一度そんな経験をしたからこそ、
もう恐れず、前に進める気がしている!
ちょっとした出来事で気づいた、
自分の大きな成長が嬉しくて、
筆を取った、そんなブログでした。
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秋の空気が最高に心地良い
読んでくれてありがとう!またね!