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LAの奇跡!見知らぬ隣人が教えてくれた人生の贈り物

ロサンゼルス出張〜思いがけない隣人との出会い

先日出張で訪問したロサンゼルス、たまたま通りがかって雰囲気の良いダイナーを見つけ、同行のスタッフとランチをすることにしました。「これぞアメリカ」といった感じのカジュアルなダイナーで、注文したオムレツの巨大なボリュームに驚きながら、午後のスケジュールについて話していました。ふと隣のテーブルに目をやると、DODGERSのキャップをかぶった地元の男性が一人で座っていました。特に声をかける予定もなかったのですが、目が合った瞬間、自然に軽い挨拶から1〜2分ほどの会話が生まれました。彼の名前はALEX。初対面の彼とは、それだけの短い交流で終わると思っていました。

予想外の展開に発展!

食事が進み、ALEXは何の前触れもなく静かに店を後にしました。僕たちもランチを終え、会計をお願いしたところ、ウェイターから返ってきたのは思いがけない言葉、
「お隣さんが会計を済ませてくれましたよ!」とニコリ。
一瞬、何が起こったのかわからず、頭が真っ白になりました。ALEXが僕たちの分まで支払った?信じられない気持ちと驚きが交錯し、僕は急いで店を飛び出し、彼を追いかけました。

温かい言葉と見知らぬ人の優しさ?

数十メートル先でALEXを見つけ、「本当に支払ったのか?」と尋ねると、彼は振り返ってスマイルとともに
「Just want you to enjoy LA!!」
と一言。それは、僕の心を深く揺さぶるものでした。ほんの数分間会話しただけの見知らぬ人が、何の見返りも求めず、ただ「LAを楽しんでほしい」と願い、食事代を支払ってくれたのです。ALEXには感謝の言葉を伝えたものの、内心では彼の行為を素直に受け入れることができず、むしろ「本当にこんなことがあるのか?」と不安に思ってしまいました。後から何か悪いことが起こるのではと、どこかで疑っていた自分がいたのです。

これがアメリカ文化?心を開く大切さ。

翌日、この出来事をロサンゼルス在住の知人に話すと、「ダイナーでは珍しいけど、Starbucksのドライブスルーでは時々あることだよ。」と教えてくれました。アメリカには「Pay it forward」という文化があり、「誰かに良いことをすれば、自分にも良いことが返ってくる」という信念から、他人に親切にすることがあるそうです。この話を聞いて、ようやく僕はALEXの行為が善意そのものだと理解できました。映画のような奇跡的な出来事を、自分も体験していたのだと気づいた瞬間、心が少し軽くなった気がしました。

ロサンゼルスでのこの経験は、ただ「誰かが食事代を支払った」というエピソードを超えて、僕にとって大切な人生の学びとなりました。それは、善意を疑わず、無条件に感謝し、他者の好意を素直に受け入れることの大切さです。ALEXの一言は、まさにロサンゼルスが僕に与えてくれた、忘れられない人生の贈り物となりました。


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