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本を読む〜『みにくいマルコ』

(2021.6.21)

 おはようございます。sizukukoboです。
 
 朝の散歩を少し早めたので生活のペースがまだ掴めません。やっと落ち着いたルーティンを季節に合わせて変更するのは今は結構面倒だと感じますが、7月、8月の暑さを思い浮かべると今のうちに夏の暑さ対策はしておいた方が良さそうです。「季節に合わせて過ごす」というのも自分目標の一つです。せっかく散歩を続けているので、楽しく継続できるようにしっかりと朝のルーティンを整えたいと思います。

 今日のテーマは「本を読む」です。

 5月に発売された『みにくいマルコ〜えんとつ町に咲いた花〜』について話してみたいと思います。

 去年のクリスマスに[映画えんとつ町のプペル]が上映され、映画館へ何回も足を運びました。外出の自粛期間や混雑する時間帯を避けて時間をやりくりして出かけました。「今しか大画面で見ることができない」と思うと、いてもたってもいられず 県をまたがずに行ける映画館を探し、副音声で楽しめる映画館を調べて映画を楽しんでいました。

 『えんとつ町のプペル』は絵本で既に知っていて、東京タワーや六本木での光る絵本展まで行くほど大好きなお話でした。だから上映が終わってしまった時に「プペルロス」になってしまいました。こんなに夢中になる作品に出会ったのは久しぶりで、職場の仲間や知人ともワイワイと本や映画について話していた時間がすごく楽しかったのもあります。「この先こんなに夢中になれる作品に出会えないかもしれない」とさえ感じていました。

 そんなプペルロスの中で出会ったのが『みにくいマルコ』です。早速予約販売を申し込んで5月が来るのを待っていました。 まさに発売日当日に家に届き、ギフト感が増しました。
 読んだ率直な感想は「あぁ、これからもこのえんとつ町の世界観を絵本で堪能したい」でした。『みにくいマルコ』はえんとつ町の人たちが星の存在を知ってから3年後の話です。だから『えんとつ町のプペル』を読んでいなくてもストーリーは分かりますし充分楽しむことができます。でも、ぜひ『絵本えんとつ町のプペル』も[映画えんとつ町のプペル]も見てほしいです。えんとつ町を知れば知るほど『みにくいマルコ』に描かれた絵にトリビアを発見できて3年という時間をちゃんと感じられるからです。

 主人公のマルコは元炭坑夫で、煙の燃料が必要なくなってしまったために職を失ったモンスターです。タイトル通りの醜い姿で、その見た目から雇ってくれるオーナーがいません。そんな中モンスターハウスの「天才万博」という見せ物小屋で働くことになるわけですが、そこで出会った人間の女性に恋をするマルコ。この二人の恋の行方はどうなってしまうのか。とラストは伏せることにして、このマルコは実は口を縫われているんですよね。意思の疎通をどうやっていたのか、が気になります。ジェスチャーや行動で表現していたことは絵本を読むとわかるのですが、仲良くなった二人がデートしている時、細かい話は筆談なのかな、とかイメージしています。デートのシーンの後ろで、なんとルヴィッチとアントニオの姿を発見。確実に成長している二人の姿に感動しました。

 西野さんの描く絵本はストーリーや絵も好きですが、特にいいな、と思うのは絵に「ちゃんと時間の経過がわかる」こと。そして一枚の絵で想像が無限に広がることです。煙で覆われた生活をしていた人たちが星を知り、世界が一変した後、どんなふうに生活が変化していったんだろう、とか、マルコのように職を失ったり路頭に迷う人も続出しただろうな、と想像が膨らみます。
 今、私たちの生活も大きく変化し、2020年から時代の流れが大きく変わっている時に遭遇しています。時代の変化に柔軟に対応できる人でありたい、とこの絵本を読んで感じました。