『14ひきのおつきみ』『きょうはそらにまるいつき』

(2021.9.20)

 おはようございます。sizukukoboです。
 
 月曜日は「 絵本を読む」というテーマでお届けしています。

 昨日ワクチンの予防接種の副反応で熱を出していました。今朝はだいぶ落ち着きました。まだ多少フラフラしますが、丸1日寝ているという貴重な体験をしたので、絵本の紹介を2冊した後で、今回の副反応について記録しておこうと思います。

 今日紹介する絵本は、明日の中秋の名月にちなんで、お月さまの絵本を2冊紹介したいと思います。
 お月様が出てくる絵本はたくさんあるので迷いましたが、今回はこの2冊です。

 『14ひきのおつきみ』と『きょうはそらにまるいつき』です。

 1冊目の『14ひきのおつきみ』はいわむらかずおさんが描いた絵本です。14ひきのねずみシリーズとして、家族でおいも堀りに出かけたり、ピクニックに行ったり餅つきをしたり、その時々の季節に合った過ごし方をしています。森の様子がねずみたちの目線で描かれているので、まるで自分が小さくなったような感覚になります。背景がとても丁寧で美しいです。その中でもこの『14ひきのおつきみ』はお月様の昇るまでの様子が本当に美しくて、ラストシーンの月が昇るページはため息が出るほどです。ねずみの家族たちは、木の上に登って特等席で月を眺めるのですが、とても羨ましいと感じました。目の前に遮るものがない森の中で見る月は、これ以上ない絶景です。
 
 おとうさん おかあさん、おじいさん おばあさん、そして きょうだい10ぴき。
 ぼくらは みんなで 14ひき かぞく。

 こんな出だしでスタートする絵本です。一匹一匹のねずみたちの個性が丁寧に描かれているのもこの絵本の魅力の一つです。よかったら手にとって見てみてください。

 2冊目の『きょうはそらにまるいつき』は荒井良二さんが描いた絵本です。
 実は、正直言うと私は荒井良二さんの本を敬遠していました。イラストのタッチがなんとなく手に取りづらくて、「なんで子ども達は荒井さんの絵本が大好きなんだろう」と不思議でした。

 そんな時に他の人から勧められたこの絵本。信頼している人からの勧めで、手にとってみようと思いました。手に取ってみたらなんて素敵な絵本。静かで淡々と繰り返される文章。引き込まれるようなイラスト。これまで絵本の食わず嫌いをしていた自分を後悔しました。 
 この絵本は文章がとても簡潔です。

 あかちゃんが そらを みています
 きょうは そらに まるいつき

 そしてその文章にぴったりのイラストです。無駄な描写がひとつもなくて、思い切り引き込まれてしまいました。これ以上ないというくらいに、削ぎ落とされた文章とイラストの組み合わせが本当に素敵です。手にとってラストシーンをぜひ見てほしいです。

 海外での評価がとても高い荒井良二さん。そしてシュールな絵本が子ども達に大人気の荒井良二さん。なんとなく遠巻きに見ていた絵本を取るきっかけをいただきました。

 昨日、ベッドの中で絵本の紹介のことを考えていました。21日が中秋の名月だと分かっていたので「お月様の絵本を紹介しよう」ということは決めていました。ですが具体的に何をどうやって紹介するかは決めておらず、まさか自分が熱を出すと思っていなかったのでぼんやり「どうしようかな」と考えていました。

 朝微熱だったのに、お昼前には38°以上になりフラフラでした。起き上がることもできずひたすら眠っている時間。ですが、体の節々が痛くてうまく熟睡はできません。ポカリスエットで水分をこまめに取り、クーリッシュで体を冷やし糖分を補給していました。麻黄湯という漢方も飲みました。これらはみんな、すでに予防接種を終えて副反応のあった人達から聞いていた「用意した方がいいもの」です。聞いておいて良かった、と心から思いました。

 不測の事態に備えて、記事投稿は予め、余裕を持って下書きくらいはしておいた方がいいな、と今回の発熱で痛感した次第です。