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絵本を読む〜『びっくりまつぼっくり』『どんぐりころころ』

(2021.9.27)

 おはようございます。sizukukoboです。
 
 月曜日は「 絵本を読む」というテーマでお届けしています。

 本を読むのにとても良い季節になりました。絵本だけではなくて一般書もたくさん読めるといいなと思っています。

 今日は秋におすすめする絵本を2冊紹介します。
 私が「 何かおすすめの絵本ありますか?」と聞かれた時によく紹介する本です。
 公園などを散歩した時に、ぜひ思い出して欲しい2冊です。

 一冊目は『びっくりまつぼっくり』です。
 多田多恵子さんが文を担当し、堀川理万子(ほりかわりまこ)さんが絵を描いています。
 『ちいさなかがくのとも』という雑誌で紹介されているのが2006年です。その後2010年に初版が発行されています。人気の本のようで、図書館で借りて読もうと思っても予約が入っており、いいタイミングで借りることができないため、思い切って数年前に購入しました。

 お話は、 主人公の男の子が散歩途中で拾った松ぼっくりを観察して、晴れの日と雨の日での開き方の違いをわかりやすく紹介してくれています。松ぼっくりを実際に見たり触ったりした時に感じる素朴な疑問も、男の子の目線で自然に描かれています。
 
  はりきりまつぼっくり、
 しょんぼりまつぼっくり、 そして
 びっくりまつぼっくり

 観察を通して男の子が名付けているこれらの名前がとても可愛らしいです。そして表現がぴったりで毎年この時期になると読んでいる絵本です。特にラストのまつぼっくり手品は是非やって欲しいです。大人も楽しめる科学遊びです。この絵本を通してまつぼっくりがより身近になったのでお勧めしたいと思います。

 2冊目は『 どんぐり ころころ』です。
 このタイトルを読む度に、子ども達が歌を歌い始めてしまい、なかなか読めなかったことを思い出します。今となってはとても懐かしいです。
 
 この絵本は写真絵本です。 大久保茂徳(おおくぼしげのり)さんが監修された絵本です。一言で言って、 とにかく写真が綺麗です。子ども達とどんぐりを拾いに行く時に図鑑の代わりにこの絵本を持って行って、拾ったどんぐりがどんな種類かを写真と照らし合わせて楽しんでいました。

 その昔たくさん拾って、 どんぐり共和国へどんぐり貯金をしに行ったことがあります。 どんぐりを拾って楽しむだけではなく、その後で自然や森を大切にできるボランティア活動として参加することができてでも嬉しかったのを覚えています。

  どんぐりには、いろんなかたち、いろんなおおきさのが あるんだよ

 そんな、わかりやすい言葉でどんぐりを簡単に説明してくれています。
 大人でも細かい種類を見分けるのは大変です。そのどんぐりをひとつずつ見比べて「これはアラカシかな」「 コナラ?おならみたい」と楽しそうに見比べていた子供たちの姿は懐かしい思い出です。

 こうして見ると秋のおすすめ絵本は、私の子供達との懐かしい思い出とリンクしていることがわかります。絵本を見るたびに、一緒に楽しんだ情景が記憶として蘇ります。そんな絵本に出会えたことが心から幸せだなぁと思っています。

 子供の成長はとても早いです。手をつないで一緒にお散歩したりどんぐりを拾ったりできる時期は意外と短いです。季節でいえば、毎年秋にどんぐりや松ぼっくりを子どもと一緒に探すことができるのは10回あるかないかぐらいです。

 お子さんの体調やスケジュールと照らし合わせて、外出するのにちょうどいいこの秋を是非楽しんで欲しいなと思っています。

 実は私は、今でも毎年のようにどんぐりや松ぼっくりを拾いに出かけます。それも一人でです。ちょっと寂しい感じはしますが、それでも形のいいどんぐりや松ぼっくりを拾うと、今でも心が踊ってしまいます。

 今できる楽しいことをできる範囲で楽しむ。これはいつでも意識していたいことだと感じた次第です。