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『ミリオンタッグ』ジャンプとネトフリが手を組んだ、漫画家×編集者のタッグオーディション番組

絶対ラインミスって炎上すると思ってたのに丁度いい塩梅に面白くてリアル『バクマン。』だったので紹介note書きました。敬称略です。


ミリオンタッグってなに?

最近流行りのオーディション番組(NiziUみたいなやつ)を、
「漫画家」をテーマにして集英社がやってみたのが『ミリオンタッグ』
オーディションとは言ってもそんな殺伐としたものではなく、
あくまで漫画賞の最終選考の様子をエンタメっぽく脚色して公開するって程度のものっぽい。

番組中に制作された漫画はウェブにアップされるため、漫画ができるまでの過程を楽しみながら完成した漫画を読むことができます。
この番組が特殊なのは、今までは裏方だった「編集者」がガンガン顔を出して喋って出演しているということでしょうか。詳細は後述。


具体的にはどんな企画?

流れとしては
1.「ミリオンタッグ漫画賞」に投稿された作品の中から最終選考まで選ぶ
2.最終選考に残った作品の漫画家の中から、ミリオンタッグに参加する編集が一人選ぶ
3.漫画家と編集がタッグを組み、提示された課題に沿って漫画を作る
4.最終課題の優勝者が優勝賞品をゲット!

ちなみに優勝賞品は
・賞金500万円
・ジャンププラスでの連載確約
・優勝作品の単行本化
・ネトフリでのアニメ制作
豪華ですね~。


それでなにが面白いの?

漫画家の個性と編集者の考え方がぶつかり合ったり馴染んだりして作品が出来上がっていく様子を見れるのが面白いですね。
その上でできあがった漫画も読める。
特に編集側とか打合せの様子って普段見ることがないので、新鮮な面白さがあります。

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それに加えて漫画家も編集もキャラが濃いので最早この番組自体が漫画。
「超ネガティブ四季賞作家×新進気鋭のヒットメーカー」とか「漫画制作経験ゼロの幼馴染コンビ×理論派若手敏腕編集」みたいな。
こんなのただの少年漫画じゃん。

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編集が出てるってそんな面白いもの?

正直そんな編集とか漫画家とかわからん!って人でも、
いい感じにバラエティっぽくなってるので楽しめると思ってます。

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ただ「え!?あの漫画の担当編集!?」みたいな人が出てたりするので、
あの漫画に関わってたのはこういう人だったのか~ってだけでも面白いんじゃないかな、とも思っています。
『鬼滅の刃』とか『チェンソーマン』とか。

↑参加している編集の詳細はこちら↑
今回はここから何人か抜粋して紹介。

1.林士平(ジャンププラス副編集長)
担当:『SPY×FAMILY』『チェンソーマン』『青の祓魔師』など

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Twitterで林編集担当作品を共有すると大抵いいねが飛んでくるので、
否が応でも名前を覚えてしまうヒットメーカー、林編集ですね。
Twitterではフランクな感じですが、番組内では笑顔で正論パンチかましてて普通に怖い。
番組内での立ち位置は多分ラスボス。


2.浅井友輔(週刊少年ジャンプ編集)
担当:『マッシュル』『鬼滅の刃』『火ノ丸相撲』など

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鬼滅を当てたと思ったら全く毛色の違うマッシュルも当てた人。
番組内で「自分を信用していないから主観的な意見より過去の人気作を元にアドバイスする」というモットーを語っていたのを聞くと、担当作の多様さも納得ですね。


3.李光朗(週刊ヤングジャンプ編集)
担当:『久保さんは僕を許さない』『疫神のカルテ』『転生ゴブリンだけど質問ある?』など

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「編集は漫画家の営業担当だと思っている」と番組内で語っていたヤンジャンの編集。
ペアに選んだ漫画家の選出理由も「この人の描く絵に商品的価値があるから」と徹底した商業主義。

他にもマーガレットの編集だったりジャンプラの編集主任だったり、総勢6人の編集が出演しています。
抜粋した部分でもわかるように編集者それぞれに個性があり、
そういった部分が表に出てきて、漫画家とああだこうだやってるのが面白いですね。


どんな漫画家が出てるの?

多種多様なタイプの新人漫画家が参加しています。
番組を見て変に先入観を持たないよう番組を見ないで漫画だけ読むのもアリだと思いますので、
過去作が公開されている方は過去作も貼っておきます。

第一課題で作成された漫画は以下のリンクから。


1.藤田直樹

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四季賞作家。
ずっと漫画描くの楽しくないって言ってる超ネガティブなのに漫画はすごい。


2.押石和佳

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漫画賞6度受賞の実力派。
ミリオンタッグに出なくてもすぐに連載デビューしてたんじゃないかと思わせる読み切りは必見。


3.夏井とし

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最年少かつ漫画を描き始めたばかりな新人。
ペアの編集も最年少の最年少ペア。
カメラワークのセンスがすごいらしい。


4.ぎざねこ

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尖った癖。


5.早志ねま

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巨大なエモ。


6.原作:七志満/漫画:大石ススム

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漫画制作経験ほぼ0の同級生コンビ。
こんなの……『バクマン。』じゃん……!


そんな感じの番組です

なんでこんなnoteを書いたかといえば、『ミリオンタッグ』は番組自体が面白いし投稿される漫画も面白いけどそれ以上に
「今週のミリオンタッグ見た!?あの漫画めっちゃよくね!?」
って話すのが楽しかったからです。

みんな『ミリオンタッグ』見ようぜ!そして話そうぜ!ってことですね。

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