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「melt」シリーズのこと。

sizleでは、2つの"しずる感"というものを表現しています。

“sizle(シズル)では、

自然の中の、みずみずしく艶めく「生命力」と、

人の心の中にしまい込んだ様々な「感情」、

それぞれに存在する美しい「しずる感」を、

水や雫モチーフで表現し、シルバーアクセサリーに落とし込んでいます。”

人の心の奥に秘めている、溢れるような「感情」と、

自然界にあるみずみずしい「生命力」。

真逆なコンセプトのように思えますが、
どちらにも共通して、美しい「しずる感」は存在すると思っています。

「しずる感」については初回の記事をご覧ください↑


さて今回は、そのうちの一つである「感情」を表現した
「melt」シリーズをご紹介します。

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meltは「溶ける、溶け出す」という意味で、言葉の通り、
物体が溶けたようないびつなモチーフや、水しぶきをイメージした、アシンメトリーなデザインが特徴のシリーズです。

目に見えない感情を、カタチにする。

人は生きていく中で様々な感情を抱きます。
それを言葉で素直に表現できる人もいれば、なかなか思ったことが言えず
もどかしい思いをする人もいます。

私はもちろん後者の方で、昔から絵とか描いたりして大人しく過ごすタイプでした。
言葉で話せない分、絵で気持ちを表現していました。

創作している空間は自由になれる。
誰にも邪魔されることなく自分の感情を曝け出せる。
ネガティブな感情も言葉にすれば嫌煙されがちだけど、作品に落とし込めば
立派なアートになる。
歪んだ感情も、やりきれない想いも、全部受け入れて、カタチにしていく。

不完全な部分にこそ、人の魅力が現れるものだから。


だから私は、普段吐き出せないあらゆる感情を作品として生み出していこうと思いました。


もちろん、負の感情だけじゃなくて、好き!という熱い想いも表現しづらいこのご時世ですよね。
というか、その情熱は歳と共に忘れつつあったりします。


好きなものや、やりたいこと、誰もが必ず一つは持っているはず。ただ忘れているだけ。
だから、その情熱は常に忘れず持っていたい。
sizleを通して、今一度思い出してほしいという願いもあります。

この感情は、ここ最近のコロナ禍で特に感じていることです。


meltシリーズは、身につける日やその時の感情によって、見え方、感じ方が変わってくるのも面白いです。感じ方は人それぞれ。

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控えめに、主張したい。

シンプルなものは馴染みやすいから好きだけど、
かっちり綺麗に整っているデザインはどうも味気なく感じてしまう。
目立つのは好きじゃないのに主張はしたい。

なんともワガママな性格。

なのでsizleの作品は、シンプルなように見えて、結構個性的で変化球なデザインのものもあります。

かっちり、上品なイメージが強いジュエリーの世界ですが、私はその概念を取っ払い、
「気軽に身につけられるアート」という感覚で作品作りをしています。

やっぱり周りと一緒じゃつまらない。
控えめだけど、目立たない程度に自己主張するのが最高だと思いませんか!

同じような感覚を抱く人がもしいたら、その人たちに勇気と希望を与えられるような存在になりたいと思っています。



想い溢れて、溶け出す。

そんな、meltシリーズのはなし。





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