【仮想通貨考察(8/19)】短期の値動きが複雑。61k超えるまでは下落警戒

期間がしばらく空いたが再び投稿。この夏は麻雀やらコミケやらで忙しいし相場も難しかったので静観していたが、そろそろ大きな動きが起きてもおかしくなさそうなので考察してみようと思う。

BTCは短期中期はざっくり以下のようなイメージ。

もう一度50000ドル前半を攻めた動きをして2番底をつけてから上昇再開、もしくはこのまま60k~61kを抜けてレンジ内に再帰してから最高値を目指す動き。個人的には6:4ぐらいで前者の二番底のシナリオが有力かと思っているので、その理由を簡単に述べてみたい。

まず、今年3月からの最高値圏での値動きを見てみよう。

一番わかりやすい水平は60k付近、上値はレジスタンス(画像白ライン)。画像青ボックスを見て欲しいが、レジスタンスを試した後必ず強い下落について回数を重ねるにつれ下落スピードが強く、60k付近での反発の入り方が弱くなっているのがわかる。特に、3回目の下落については60kでの反発が一切無い下落になっている。

また、60kを割れた後の値動き(画像赤ボックス)についても、回数を重ねるたびに下落幅も増していき、反発の速度が落ちているように見える。特に3回目の下落からの反発で、これまで簡単に戻せていた60k~61kの上の水準を超えることができず、むしろ60k~61kがレジスタンスとして規定されてきているように思える。

このことから、これまでの60k割れてからの展開が弱含んでいるように感じている。

なお、現在も60k~61k付近を試そうとしているが、これを抜けられず再度抵抗に会うのであれば直近の上昇トレンド回帰は少し警戒が必要だろう。無論、60kをすんなり突破できるのであれば上昇トレンド再開の可能性は高まるが、60k以下で右往左往するのであればロングはまだ様子見したい。

現在のBTCのチャートと似たような相場感・価格変動には去年のナスダックが挙げられるが、ナスダックは横軸水平を割った後のリバが強烈に強かった。

白ボックス水平がBTCで言うところの60kだとしたら、赤ボックスは現在のBTCの価格帯(57k~59k付近)だが、ナスダックは下落後のリバがかなり強く、白ボックスをレジスタンス転換せずスムーズに突破している。一方でBTCはこのリバが弱いように感じているので、ナスダックのようにすぐに上昇トレンド再開できるかどうかはわからない。

で、もし仮に60kを抜けることができず、再度安値を試す動きがあるのなら着目したいのは50kと45kの水平。

もしナスダックのように高値圏で下降チャネルを描き、安値を深堀りした後に強烈なリバが来る展開だとしたら、もう一度50k前半ぐらいを攻めた動きを見せるかもしれないと思っている。

月足も難しい。これは今月の月足がどう確定するかどうかで見方が大きく変わるのだが、あくまで現段階だと今春から現在にかけてローソク足の実体高値が段々上値を保てなくなっており、逆に実体安値は切り揃えてきているので、これが悪い方向に働くのなら来月初旬は安値を攻める動きがあってもおかしくない。

次に季節性からの観点。去年の春から秋にかけての動きも見てみよう。

昨年も春から秋にかけて半年近くレンジ相場を形成していた。前回は三尊を否定することで強い上昇トレンドに至ったが、今回は三尊…なのか怪しいチャートパターンになっている。また、前回は三尊の右肩で週足レベルの上髭ピンバーを形成し、それを否定することで上昇トレンドに至ったが、今回は目立った上髭ピンバーが存在しない。

また、日足で見ても前回は三尊の右肩で上値を規定するレジスタンスを作っていた。上髭ピンバーとレジスタンスを否定することで最終的に三尊否定となり急騰に至ったが、今回はそのどちらも存在しない。

つまり、ショートを促すようなチャートパターンやローソク足の形成、上値を規定するレジスタンスが存在しないので、前回相場と今回相場では見方が少し変わってくる。

よって、今年も去年通りすぐに上昇トレンドに回帰するかと言われれば少し自信がない。ここから強気でロングを入れたいというよりかは、現物を仕込みつつも本命ロングはもう少し先に取っておきたい気がする。少なくとも60kのレジスタンスを抜けない限りはロングは入れにくく、むしろ50kの再来を警戒した立ち回りをした方が良さそうに思える。