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性教育は「生」教育!命についての教育として乳幼児期から始めたい

「赤ちゃんってどうやったら出来るの?」

妹が欲しくてたまらない娘と息子から問い詰められるたびに、「どうやったら出来るんだろうね~」とごまかしていた私。

お風呂で、ふと気づくと息子がアソコを触っていることを度々目撃。「そこは触らないよ~💦」と注意を繰り返すがなかなかなおらない。

そんな事が続いていた時に、目に留まったのが「家庭でできる性教育講座」というオンライン講座でした。

講師は4児のママで保健師として働かれていた、大石 真那さん。「げっけいのはなし いのちのはなし」という子ども向けの性教育の絵本を出版される等、日本の性教育を変えたい!という熱い思いを持って活動されている方です。

今回、大石 真那さんの性教育講座での学びが目から鱗で、自分の価値観が刷新される感覚を持ったので、記憶が新しいうちに気づきをまとめてみたいと思います。

1.「乳幼児期」から「家庭」での性教育が必要なワケに納得

性教育というと「思春期が見えてきた年頃の子どもに、学校の授業で実施するもの」というイメージがありませんか?

でも、今回私が受講を決めたのは、早期からの性教育が効果的だと思ったから。

常日頃からインターネットに触れている子どもたち。いつ親の知らないところで偏った情報を得るともわかりません。

また、思春期になると素直に話を聞いてくれなくなることも。乳幼児期の今ならば、素直にまっすぐな気持ちで親のメッセージを受け止めてくれるはず。

学校での性教育には限界があるとの説もあり、先送り&人任せにするのではなく、親の自分が責任を持って、時を逃さずに伝えたいことは伝えていこうと思いました。

2.子どもへの性教育以前に、私の「性」についての価値観が試される

冒頭の「赤ちゃんってどうやったら出来るの?」という子どもからの素朴な質問。そんな質問に対して、どう返すのが良いのかを講師の方にお伺いしたところ、講師の方はご自身のお子さんには、絵本を使って科学的に妊娠の仕組みを説明されたそう。つまり、セックスしている絵を見せて、こういうことをすると子どもが出来るんだよ、と。

ストレートであり、シンプル!お子さんは「あ、動物の交尾と同じだね。人間も動物だもんね。」と納得されたそうです。

そのことをお伺いした時に、なんで私は子どもに本当のことを教えることを躊躇してしまったんだろう?と思いました。やましい事をしているわけではないけれど、なんとなく、子どもに知られるのは恥ずかしい事のような、まだ隠しておくべき事のような、そんな感覚があったのは何故だろう?

子どもにしてみたら、自分はどうやって、どこからやってきたのだろう、という素朴な質問で、自分のルーツを知りたいという大切な質問。それをはぐらかしてしまう私ってどうなんだろう?

でも、じゃあ今すぐセックスの図を見せて説明できる?

そんなモヤモヤとした事を考えていたら、ちょうど講師の方が優しくおっしゃって下さったのが「まずは親御さんご自身の性に対する価値観を見つめなおすのが大切です」とのメッセージでした。

やっぱり、そこかー!!という気分でした。まずは、親が性についての偏見や歪んだイメージを取り払わないと、正しい情報を真っ直ぐ伝えてあげることが難しいというのが性教育だと思いました。

まだ自分の価値観と向き合いきれていませんが、今思っているのは

・子どもができる仕組み(セックス)については、子どもが知りたがるようならば、科学的にきちんと教えてあげたい。
・でも、それを教える際には、あわせて伝えたいメッセージが沢山ある。
 ①赤ちゃんが出来るのは奇跡だから、すごい事なんだよ。
 ②でも、無責任に作ってはいけないし性感染症もあるから、
  避妊も大切なんだよ。
 ③セックスの話を人にするのはちょっと恥ずかしい事だから、
  誰かれ関係なく外でお話しするのはやめようね。

この③の感覚が、子どもに伝えるのが難しいなと改めて思います。。。うーん、難しい。うまく伝えられるかな~と自信がありませんが、まずは助けになりそうな絵本を探すところから始めてみようと思います。

3.更なる目から鱗!子どもがアソコを触るのはOK!

目から鱗の学びに溢れた講座でしたが、その一つが子どもが自分の性器を触っていても、それを否定しなくて良いということ。

でも、何も伝えなくて良いかというと、もちろんそうではない。ではどんな風にその辺りのことを伝えていけば良いか、というのがまた論理的で愛に溢れているなぁと思いました。

「水着で隠れるところはプライベートゾーンって言って、自分だけの大切なところなんだよ。だから、他の人のプライベートゾーンを見たり触ったりしてはいけないよ。自分だけの大切な場所だから、どう扱うかは自分で決めて良いよ。自分の体を触るって安心するし、気持ち良い時もあるよね。でも、大事な場所でばい菌が入ったらいけないから、きれいな手で優しく触ってね。人が見ているところでは触らないようにしようね。」

どうですか?

私は今まで一度もこんな風に教えてもらった事って無かったなぁと思います。

小さな男の子が無意識のうちに性器を触ってしまう、というのは生理現象としてよくあるそうです。さらには、きっと年頃の男の子になれば、女の私にはビックリな事だとしても、男としてはごく一般的な行動として色々あるものと思われます。

それらについて、堂々と肯定してあげる。そのままの状態で良いんだよ、それが自然なんだよ、と受け入れてあげる。そんな母親になりたいと思いました。

今までワケもなく「触っちゃダメだよー」を繰り返していた私を思うと、大きな変化です。

4.性の話は、生の話

最後に、講師の方がおっしゃっていた言葉で、とっても心に響いたものがあります。

性の話は、自分のことを知る権利。
自分を知ることで自分を大切にできる。
自分を大切にできることで初めて相手のことも大切にできる。

性の話は、自分のルーツを知る事なんですね。そして、自分という存在がいかに奇跡で、大切なものなのかを理解する事。さらには、人間はみんなそういう存在なんだと、相手を思いやる気持ちを育むもの。

こんなに大切な教育なのに「性=恥ずかしい」とか、「性に興味を持つなんてろくなことが無いから教えない方が無難」という感覚がいまだ世の中にあるというのは残念な事だと思いました。(私もその一人だったので、人の事を言えたものではないのですが。)

知っておいて良かった!と心から思える情報を惜しみなく提供して下さった大石 真那さんに心から感謝しています。

ご興味を持たれた方は、ぜひ、大石 真那さんのブログInstagramをご覧になってみてください。Instagramには性教育の心強い味方、オススメの性教育絵本が沢山紹介されていますよー。






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