八十八ヶ所巡礼の野音
長い長い、しかし実はあっという間なGWが終わった。
正直、かなりもったいないことをしまくった数日間であった。
私が人生を挙げて好いている八十八ヶ所巡礼というバンドが、日比谷野音でライブをした。
以前、このバンドのボーカルは恵比寿LIQUIDROOMでライブをした際に「これ以上の規模でなんてやりたくない」という旨の発言をしていた。
本当にかっこよくてたまらない、ライブも激熱なバンドの公演が、もうリキッドで収まるファンの人数ではないことはファン達はおそらくずーっと感じていたけれど、それと同時にそのハングリー精神の無さが八十八ヶ所巡礼らしさというか、本人たちの凄さを驕ることなく、自分達らしくあろうという心意気に少し安心感もあった。
ただ、年々ワンマンのチケットが取りづらくなっているのは明白で、毎年8月のキャパ500人ほどの新宿LOFTで行うワンマンライブは常にソールドアウト、チケットが取れても年々その整理番号は後ろの方になることもザラだった。
「でかいところでやってくれ!」とずっと昔から思ってたが、でも、このままなのかもしれないと思った矢先の野音公演。本当にびっくりした。
野音のキャパ、今調べたけど約3000人。たぶん八十八ヶ所巡礼の過去の実績でいうとO-EASTが一番でかくてその約3倍。
でかい会場というのは知ってたし、埋まるなんて想像もできてなかった。3度のチケット販売を経てあっという間に全席ソールド。
誇らしくて仕方なかった、10年くらい好きなアーティストがそんなにデカくなってたこと、本当にうれしかった。
当日会場に着いた時も、ここ周り全員が八十八ヶ所巡礼目当てに来ている人たちなんだと思うとすごく不思議で嬉しい気持ちでいっぱいになった。
席はC列。正直ステージから遠くて全くよくない席だけど現地に着けばもうなんかそれもどうでも良くなってしまった。
セトリもそれがすごくベストだ!とは思わないけどそれもどうでもよかった。広々とした開放的な会場で、見慣れたパフォーマンスをする3人がなんだかかなり新鮮に感じられた。
曲のたびに、歓声が上がるのも、いつもの数倍の人数になると楽しすぎて仕方ない!
新曲もやってくれて、色んな思いがこみ上げて泣いてしまった。昔行ったワンマンで新曲としてやった曲の一部が使われていて、あの時から今まで、前ほどべったりではないけどこうやってずっと好きでいてそれが報われたように感じたのだ。
……ってこんなに語っているけど、野音って指定席だし、ドリンク買いに行きやすすぎてテンションの赴くままに酒を飲んで、いつもより広い領域で頭をブンブン振ったりしてたら酔い潰れて最後までちゃんと観れてません。観てるかもしれないけど、記憶がマジでありません。本当に何してるんだ私。
まぁ、酒に愛されるバンドの大舞台で酒で散ったの、それはそれでいっか!ということでまた野音でやってください。
もっと野音終えての感情は色々あるんだけど、潰れたことの恥ずかしさと普通の気恥ずかしさと書きすぎたら気持ち悪すぎるよなって思ってやめとく。
GW明け、まだ休みボケで頭働かなくて困る。
八十八ヶ所巡礼の次のワンマンも早く行きたい、そのほかいろんな楽しみがたくさんある、がんばるぞ。ではでは。
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