白杖

申請していた障害年金が受理され、通知が届きました。それと、障害者手帳の申請も受理され、先日交付していただきました。

私は「黄斑ジストロフィー」という難病で、今現在、全然見えないわけではないのですが、とにかくぼんやりとしか見えないので、最近よくつまづいて転んだり、歩いている時に横断歩道のそばに立っていたポールに全然気づかず激突したり・・・

けがをする頻度が増してきて(・・;)

それに、スーパーの食品売り場でも、表示が見えないので顔をすごく近づけて物を見たり、逆にいろんな物をあれこれ手に取って顔を近づけたり、周りの人から「不審者?」と思われるような行動をとってしまうので、周りの人に「あ、この人は目が悪いんだ」とわかってもらうためにも、いっそのこと白杖を持とう!と、決心しました。

私が住んでいる隣の市に、社会福祉法人が運営している視覚障害者向けの施設があり、そこでは白杖の選び方から注文、届いてからの歩行訓練までしていただけるとのことで、主人に連れて行ってもらいました♪

白杖と一言で言っても、素材など様々で、いろいろ説明をしていただき、サイズも私に合うものを測っていただいて注文しました。

障害者手帳を持っていると、白杖を購入する際に、市の補助が受けられるとのことで、その申請もして帰りました。

それから約2週間後、白杖が我が家に届きました(^ー^)♪

来週、白杖を購入した視覚障害者施設へ行って、白杖を使った歩行訓練を受けます。施設の周辺だけでなく、階段や人通りの多い場所での使用方法を覚えるために、駅の周辺にも行ってみるそうです。ちょっと楽しみ・・・。

以前、医大で「ロービジョン研修会」という、視覚障害のある人やその家族を対象とした研修会があり主人と参加しました。その時の講師が「神戸アイセンター」の方で、その方が言われていたのが「今お仕事をされている方は、症状が進んでいろいろと難しくなっても、職場と相談して、雇用形態を変更したり業務の変更を依頼してみたり、とにかく極力辞めないようにしてください。視覚障害だからと、仕事や今の生活環境の維持を諦めないようにしてください。できないことは仕方ないけれど、できることは続けてください。」ということでした。

今回私がお世話になる視覚障害者施設の担当の方も同じことを言われてます。「お仕事は可能な限り続けてください。」と。

障害年金、障害者手帳、白杖の使用・・・と、「視覚障害者らしく(?)」なってきましたが、むしろ周りの人に私の現状を理解していただいて、できることはとにかく続けて、私自身もけがをせず、安全に日々暮らしていければいいなと思います。

諦めではなく、自分のできること、自分の役割を果たすことが大事なんだと思います。

ただ、忘れてはいけないこと・・・。いくら前向きになっても、実際にできないことはどんどん増えています。その部分を支えてくださる方々の存在。その存在の大きさには常に感謝する。それは絶対に忘れてはいけないと思っています。

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