先月中旬のこと。

実家の母の誕生日でした。母は平日はデイサービスを利用していて、毎日楽しんで通っているようで・・・。誕生日プレゼントは宅配便で送りました。

「届いたよ♪ありがとね!」と、電話がかかりました。

その時に「目はどんな?」と聞かれたので、「まあ、変わりないよ。あんまり見えてない。普段は白杖を使って外出してるよ」と伝えました。

「そう・・・。だんなさん、嫌がってない?」と聞かれ・・・。

『私のこの状況って、一般的に嫌がられる状況なのかな?それとも母にとっては嫌がられても仕方ないと思う状況なのか?』と、もやもやした気持ちというか・・・正直なところ軽い衝撃を受けました。

まあ、私が母の立場ならやはり多少の心配というか・・そういう気持ちも多少はあるかもしれませんが・・・。でも言い方というか、せめて「だんなさん、負担になってない?」くらいの聞き方にしてほしかったなと思って。

負担という言葉もなんとなく、もやもやしそうだけど・・「嫌がられてない?」と直球で飛んでくるとちょっとへこんでしまいました。

前回書いたように、過渡期の中にいる現在の私にとって、こんな些細な言葉の一つで浮き沈みしてしまいます。

でもそれだけ、私のことだけでなく主人のことも全部ひっくるめて、心配してくれているんだなと思うと、「あー、いちいち言葉の一つひとつに引っかかってちゃいけないな」と反省します。

終戦の時に小学校の低学年だった母。戦後の混乱期や高度経済成長期など、目まぐるしく変化していく日本の中で生きてきて、私を含め子供たちを育ててきた母。その母の顔もぼんやりとしか見えなくなり、いずれは見送ることになるであろうその日まで、心配したり心配されたりしながら、いつまでも母の子供でありたいと思いました。


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