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還暦おやじのスタディアブロードWith ウクレレ㊷Can I try this on?

マニラのデパートで英語で買い物

 デパート内の洋品店でジーパンを探していると店員が声をかけてきた。

S:「Hello, how may I help you?」何かお探しですか?

鍵:「I’m looking for jeans.」ジーパンを探しているのですが?

S:「You can find jeans over there. Please follow me.」ジーンズならあちらにあります。ついてきてください。

鍵:「Thank you.」ありがとう。

S:「Please ask me anything.」なんでも聞いてください。

鍵:「Do you have anything less expensive?」もう少し安いものはありますか?

※ここまでは、レッスン通りだ、cheapは、安っぽい、品質や見た目が悪いというニュアンスがあるので、価格が安いものという時には「Less expensive.」か「inexpensive.」を使う方が良いとジャムから教えてもらっていた。

S:「This is a service item.」こちらがサービス品ですと手で示してくれた。

鍵:「Thank you.」ありがとう。

S:「This is 500pesos for two. 」こちらは2本で500ペソです。

鍵:「Can I try it on?」試着してもいいですか?

S:「Sure. The fitting room is over there.」どうぞ。試着室はあちらですと指さした。

鍵:「I’ll take this.」これをいただきます。

S:「Do you need hemming?」裾上げは必要ですか?

鍵:「No, thank you.」いいえ結構です。

S:「How would you like to pay?」お支払い方法は?

鍵:「I would like to pay in cash.」現金で払います。

S:「It’s 500pesos. 」500ペソです。

鍵:「Here it is.」はいこちらで。

S:「Thank you. Have a good day.」ありがとうございました。良い一日を。

鍵:「You too. Thank you for your help.」あなたもね。ありがとう。

 練習通りにできてとても満足。達成感は半端ない。それでもジャムから事前にデパート内のショップでは値引きを受け付けないと聞いていたので「Can I get a discount?」割引してもらえますか?を使えなかった。次の機会にはこのフレーズを使える場所でトライしたい。

部屋に戻って一息ついて時計を見るとマーガリンとのレッスン開始までほとんど時間がないので、慌ててノートの宿題部分にマクドナルドに行ったこと、とジーンズを買いに行ったことをつけたした。

その部分でチョット気になったのが、このスクールの生徒達と一緒にという部分だった。

「I went with the students of this school.」と言えば、当然のことのように「With whom?」誰達と?と聞かれるのは目に見えているからだ。

悩んだ末に彼女たちの了解を得ていないし、当たり障りのないところでとりあえず単独で行ったことにした。それというのもこのスクールでの情報伝達の速さを実感しているからだった。

 それはマーガリンやジャムとレッスンの合間での世間話の内容が瞬時に、先生方やスタッフ及び生徒たちに伝わったからだった。

しかも、噂話には尾ひれがついていくのは万国共通のようで、噂によると私は一流企業で管理職として働いたあとに、不動産関連ビジネスの会社を立ち上げて現在経営している。

そしてビジネス書を出版してメディアにも出て活躍している人で、フィリピンに支店を出す計画があるといういつの間にかスーパービジネスマンになっていた。

この話を耳にするとユリとチエさんと一緒にマックに行っただけで、どこまで話を広げられるか分からないからだ。

私とユリはどんな話になろうとも笑い飛ばせるが、チエさんは我々二人とは違って深刻に受け止めてしまいそうだと感じているからだった。

マーガリンとのレッスンは英語で道案内

 マーガリンとのレッスンの初めに宿題の日記を提出した。そしてマーガリンがチェックしてくれて何ヵ所も手直しされた。レッスンは私が日本から持ってきた本の中から「英語で道を聞かれた場合」という道案内の部分を勉強した。

レッスンの内容は、さいたま新都心駅構内で聞かれた場合。

A:「Where is Saitama Super Arena? 」

さいたまスーパーアリーナはどこですか?

B:「Go out the ticket gate to the right and go straight, you will see it on the right. 」

改札を右に出て、まっすぐ行くと右側に見えます。

A:「Thank you. 」

ありがとう。

B:「Your welcome. Good luck. 」

どういたしまして。幸運を。

A:「Thank you.」ありがとう。

地下鉄の駅を聞かれた場合。

A:「Excuse me, where is the subway station? 」

すみません地下鉄の駅はどこですか?

B:「That way over there. Do you see the brown building? 」

あっちの方です。あちらの茶色い建物が見えますか?

A:「Yes, I can see a tall brown one. 」

はい、高い茶色のビルですね。

B:「The subway station is behind it. 」

地下鉄の駅はその裏です。

A:「Excuse me, where is the entrance. 」

すみません、入口はどこですか?

B:「It’s right over there. I could take you there. Would you follow me? 」

すぐそこです。ご案内しますよ。ついて来てください。

※人差し指一本を立てながら人に指図すると高圧的に見えます。丁寧に4本指をそろえて「あちらに見えますのが」とバスガイドさんがするように方向を召しましょう。

咄嗟に「皆様、右手をご覧ください。こちらに見えますのが手です。」という山田邦子のギャグが頭に浮かんだが、マーガリンに英語で説明するのは難しいので口には出さなかった。

浦和美薗駅を尋ねられた場合。

A:「Where is Urawa Misono Station?」

浦和美園駅はどこでしょうか?

B:「Urawa Misono Station has a subway and JR. Where do you want to go? 」

浦和美薗駅には地下鉄とJRがあります。どちらに行きたいですか?

A:「I want go to the subway. 」

地下鉄の駅に行きたいです。

B:「Walk straight about 5 minutes. You’ll see the sign there. Go down the stairs to the left. 」

まっすぐ5分ほど歩きます。そこに地下鉄のサインがあります。その階段を下って左です。

マクドナルドでの話とジーンズを買った話で盛り上がってしまい、レッスンは見開き1ページしか進まなかった。宿題は、まだレッスンを受けていない部分をリンキングとリエゾンを意識して録音することだった。マーガリンはやっぱり鬼だった。

Ⅿ:「This homework is due tomorrow. Okay?」この宿題は明日、OK?

鍵:「What is due?」dueは何ですか?

Ⅿ:「In other words, you have to do this homework by tomorrow.」言い換えると、あなたはこの宿題を明日までにしなければなりません。

鍵:「uh-huh.」ふむふむ。

Ⅿ:「See this text for how to use due to. This is a must see.」このテキストで「due to」の使い方を見てください。これは必見です。

と言われて確認してみた。

※主語がする予定だ。「The train is due to arrive in Tokyo at ten.」電車は東京駅に10時に到着する予定だ。「To arrive」がなくてもOK。

原因理由「~のために、~のためで。」Due toは基本的に怪我、失敗、事件、事故、予期せぬ出来事など良くない理由に対して使われる。

 「Due to」は“フォーマル”で使い、通常の理由については、良いことも悪いことも「Because of 名詞」で口語として使う。そして、あなたのおかげという時は、「Thanks to.~のおかげ」と、ポジティブな時だけ使う。と書いてあった。

例文、「The train is delayed due to the snow.」

「The train is delayed because of the snow. 」

どちらも電車は雪の為遅れています。

例文、「Thanks to your advice, I could succeed.」あなたのアドバイスのおかげで、私は成功することが出来ました。

マンゴウが部屋の掃除の為にやってきた

 スマホのTODOをみて、チエさんにチップの事を聞くことを忘れてしまっていたことに気づいた。もうすぐマンゴウが掃除に来てくれる時間だ。どうしようかなと自問自答している。5時までにはまだ時間があるので、事務室に行ってフルーツに聞いてみることにした。

 あいにくフルーツはいなかった。事務室には事務長のトモコがいたので、率直に聞いてみた。事務室の中は日本語を使ってもOKの場所だからありがたい。

鍵:「こんにちは。トモコさん質問があるのですが?宜しいですか?」

ト:「はい、なんでしょうか?」

鍵:「今日スタッフが私の部屋を掃除に来てくれるのですが、費用はどうしたらよいでしょうか?」

ト:「掃除費用は宿泊費用に含まれていますので、追加で支払っていただく必要はございません。」

鍵:「そうですか。聞きづらいのですが、チップはどうしたら良いでしょうか?」

ト:「特に決まりはありませんよ。でも、貰った人は喜びますわ。」

鍵:「ありがとうございます。」

 トモコに聞けて良かった、考えてみると経営者のフルーツがいなかったのも幸いだった。急いで、部屋に戻ったがマンゴウが来るまで少し時間がるので、スタッフにもプレゼントしようと日本から持参した折り紙で鶴を折っていた。

隣の犬が吠えているので、内側のドアを開けて外を見ると、マンゴウが両手にバケツや袋を持って立っていた。外側のドアを開けて中に招き入れた。

マ:「Hi! Shige. What are you doing?」はい、シゲ。何しているの?

鍵:「Hi! Mango. I’m doing origami now.」今、折り紙をしています。

マ:「Wow. Can you hold a crane?」わぁ、鶴を折ることが来ますか?

鍵:「Yes, I do.」出来ますよ。

マ:「Could I get it?」いただけませんか?

鍵:「Yeah, I’ll make it now, so please wait a moment.」いいですよ。今作るからチョット待っていてね。

マ:「Thank you. 」

そういいながら、彼女は手際よくゴミを集めたり箒で掃いたりしていた。水回りも丁寧に拭いてくれトイレットペーパーも追加してくれて、ベッドのシーツなども取り換えてくれた。彼女の動きには一切無駄なところがなく、素晴らしいと思った。

マ:「Is there anything you care about?」何か気になるところがありますか?

鍵:「No, there is not. Thank you.」いいえ、ないです。ありがとう。

鶴の折り紙と一緒にチップ50ペソを手渡した。

マ:「Oh. Thank you very much.」おう、とてもありがとうと言って、笑顔で受け取ってくれた。

マンゴウは満面の笑顔で部屋を出て行ったが、私は暫くの間折り紙で鶴を折っていた。

そろそろ夕食の時間なので、折り紙の鶴を持って食堂に向かった。今朝出した洗濯物が出来上がって棚に置いてあったので夕食後に持ち帰ることにした。食堂に入ってまず、事務室に立ち寄ったが残念なことにフルーツの姿はなかった、トモコに土曜日のレッスン4時間分の追加をお願いした。

事務長のトモコの話だと、明日の夕食までに先生が決まるという事だった。先生の指名はありますかと言われて、出来ればジャムとマーガリンをお願いしますと伝えたが、指名料は掛かるのかというギャグが喉元まで出かかったが自制した。

トモコだと「いいえ、とんでもありません。指名料は掛かりませんので安心してください」と、優等生の返事が返ってきて、スベッタ気分にさせられていただろう。私が一押しのフルーツなら、ハイ,何番テーブルにご案内しますか?と、言ってくれただろうな、なんて考えながら事務室を出た。

高齢者テーブルには、ユリとチエの姿があった。ビュッフェの列には、今朝話をしたサトエが並んでいた。少しだけ挨拶を交わしたが、彼女は上級者テーブル席に向かった。

私は、高齢者テーブルのユリの隣に腰を降ろし、いつものようにトレーの食材を写真に撮ってLineで連れ合いに送った。

ユ:「シゲ。今日はありがとう。楽しかったわね。事務室で何かあったの?」

鍵:「僕も楽しかったです。ありがとう。事務室へは土曜日の追加レッスンの申し込みだよ。」

チ:「あら、頑張るわね。今日は、ありがとうございました。私も楽しかったし、とても良い経験が出来ましたわ。娘夫婦に写真付きでLineで報告しましたのよ。」

鍵:「それは良かった。娘さん夫婦から返事は来た?」

チ:「そうなの、息子からお義母さんが笑顔で楽しんでいるので安心したと返事がきましたわ。」

ユ:「良かったじゃない。私も旦那に写真付きでLineしたけど返事はまだよ。残念だわ。」

チ:「楽しかったので、マクドナルド行ったこと先生にも話をしちゃったけど、よろしかったかしら。そうしたらマックでの英会話レッスンをしてくれたのよ。初めて英会話レッスンが楽しくてこちらに来て良かったと思いましたわ。」

ユ:「私も先生にマックに行ったって言ったわよ。それで、チョットだけマックの英会話レッスンを受けたのよ。楽しかったわ。」

鍵:「レッスンで練習したフレーズを実践で試すことが出来るって最高ですね。」

チ:「マックにもう一度行ってみますわ。」

ユ:「いいわね。私もリベンジするわよ。シゲはジーパン買ったの?」

鍵:「買いましたよ。二本で500ペソでした。」

チ:「あらまぁよろしかったこと。私も英語を使って買い物してみたいですわ。シゲ、次の計画はなんかあるのかしら。」

鍵:「日曜日はジープニーに乗ってクバオまで行く予定です。」

ユ:「えっ、一人で?何するの?」

鍵:「ええ、一人です。ウクレレサロンに行きたいのです。」

ユ:「凄いわね。私には絶対無理!」

チ:「私にもありえませんわ。」

そんなたわいもない話をして、また、明日と言って席を立った。そして、靴を履いて、棚の洗濯物を手に取って、代わりに棚のところに折り紙の鶴をおいた。

鶴にはありがとうと感謝の言葉を日本語で書いておいたが、わっかるかなぁ、わかんねえだろうなぁ。ヘヘイヘイ、俺が昔ゴキブリだったころ、かあちゃんはゲンゴロウだった、そして、父ちゃんは柿の種だった。イエーイ!と、 “松しょ鶴家かくや千ちとせ” のギャグをやってみた。もちろんピースサインできっちり決めた時に、フルーツに声を掛けられた。やばい!見られたようだ。

極まりが悪いので挨拶だけで通り過ぎようとしたが呼び止められた。

フ:「今日はありがとうございました。」

鍵:「何のことですか?」

フ:「マンゴウからチップを貰ったと報告ありました。」

鍵:「そんなことも報告するの?」

フ:「このスクールでは、チップなどのお礼は全部集めて公平に分けるのれす。」

鍵:「そうでしたか。では、See you.」といって、立ち去ろうとしたが再度呼び止められた。

フ:「シゲ。頼みがあるのれす。」

鍵:「なんでしょうか?」

フ:「私の友達にウクレレで日本語の歌を教えて欲しいのれす。」

鍵:「いいけど、どうして?」

フ:「えーと、えーと『Nursing home』で演奏するためれす。」

鍵:「老人ホームで?」

フ:「そこには日本人も沢山住んでいるのれす。」

鍵:「そういう事なら、協力します。練習に参加しますよ。」

フ:「彼女は何時も土曜日の夕方練習しています。」

鍵:「土曜日なら4時以降ならOKです。ここから近いのですか?」

フ:「私の家で練習しています。ここから歩いて、5分れす。」

鍵:「それなら近くていいですね。よろしくお願いします。」

フ:「明後日私が部屋まで迎えに来ます。よろしくお願いします。」

こんな会話を交わして、部屋に戻ってスマホをみると6時30分。

Can I get a little discount?

ショッピングモールのアメ横のような通り

 今日はSkypeレッスンを申し込んでいないので、ショッピングセンターに行ってTシャツを見てくることにした。ショッピングセンターは、いつもよりも買い物客が多いようだ。ぶらぶら歩きながらスーパーに行く途中のアメ横のようなショップを覗いてみると、Tシャツについている値札にはp50。えっと再度見てもやっぱり間違いない、日本円で100円といったところだ。

 絵柄は気に入ったが、触ってみるとペラペラで買うのにはチョット抵抗がある。フィリピンは外に出ると熱いが、一歩建物内部に入るとどこもエアコンがガンガン効いている。まるで日本の夏のオフィスのように、女性たちは同じような膝掛けを巻いている。だから、Tシャツはもう少し厚手のものが欲しい。

ショッピンセンター内の専門店街

 事前にググったところ、500ペソ位のものなら心配ないと書いてあったので、もう少しぶらぶら歩いて専門店街のTシャツショップを覗いてみた。流石に専門店だけあって品数が多い。天井からプレートがぶら下がっていて価格帯が明示されていた。私の探している500ペソという価格帯のものは、ノンブランドでハンガーパイプに洗濯バサミでつるされていた。300ペソという看板が下がっているコーナーの物は、テーブルの上に一山幾らとして、乱暴に置かれていた。1,000ペソという看板の下の物は、オリジナルブランド物で一枚一枚ハンガーにかけられて、丁寧に壁に掛けられていた。

Tシャツ

 そして3,000ペソ以上の物は、高級ブランドでガラスケースに入れられていた。それを見て笑いが込み上げてきた。それは、もしこのように人間にタグがついていたらとふと思ったからだった。

私の今の価値はどこに分類されるのだろうか?先ほどの100ペソのところではないと思うが1,000ペソと言い切るほどの自信はない。まぁせいぜい500ペソといったところかと考えると、自分が洗濯バサミで悲しそうに脱力してつるされている映像が頭に浮かんだ。

 そうすると、一流企業の役員である代官は1,000ペソのタグ付きでハンガーに丁寧にかけて貰って、経営者のフルーツの旦那は3,000ペソとして、ガラスケースにいれられているのだろう。と、くだらない妄想に耽っている時に、店員から声をかけられた。

 500ペソの物はノーブランドだが触ってみてもシッカリしている、絵柄は特にこだわりがないが日本で買うものよりもチョットだけ派手目にして、ウクレレの弾き語りにも合うものと思っていたのですぐに決まった。

S:「いらっしゃいませ。How can I help you?」お手伝いしましょうか?

鍵:「I want to buy this. Can I get a little discount?」これを買いたいです。割引してくれますか?

S:「If you buy two, it will be eight hundred pesos. 」二着買うなら800ペソでいいですよ。

鍵:「Okay. I’ll take these.」はい、ではこれらにします。

S:「Thank you. How do you pay?」ありがとうございます。支払いはどうしますか?

鍵:「I’ll pay in cash. Here it is.」現金で払います。これで。

S:「Thank you. Do you need a bag?」ありがとう。袋はいりますか?

鍵:「No, I don’t.」いいえ、いりません。

といって、Tシャツをショルダーバッグにいれてショップを後にした。

その後ついでに、スーパーマーケットに寄ってヤクルトとビールを買って部屋に戻った。

 レジでの最初の質問は、タガログ語で袋はいりますか?と、次はシールはいりますか?そして最後は、支払いは現金ですかと聞いてくるとユリから教わったので、一回目に聞かれたら「No, thank you.」と言ってエコバッグを見せて、2回目が「Yes, please.」といいながら手でくださいのポーズをして、シールを貰って3度目は、「Yes, Please.」と言ってお金を支払って帰ってきた。シールは集めておいて、今度マンゴウが掃除に来てくれた時に渡すつもりだ。

 今日買ったジーパンとTシャツは、日曜日にクバオに行くときに着ていけば、間違っても裕福な日本人に見られることはないだろう。チャレンジするにしても危険なめに遭うことは極力避けなくてはならない。

今日は充実した一日だった。シャワーを浴びてビールを飲んでそのまま朝まで熟睡した。こちらに来て初めてアラームで目を覚ました、5日目の朝だ。何時ものルーティンで、体操とウクレレの基礎練習、そしてニック式英会話ジムでは、3step日本語に惑わされないネイティブの思考回路になりましょうの学習とテストに挑戦して一日が始まった。スマホの情報だと今日も良い天気のようだ。こちらのリズムにもすっかり慣れてきたという感じだ。

今日のスケジュールを確認してみると、午前の先生はジャムで午後がマーガリンのレギュラーメンバーだ。TODOを見るとチエさんにチップの事を尋ねるとなっている箇所に、チェックをいれ新たに土曜日に練習する楽譜をダウンロードして印刷する事という内容を付け加えた。

さて、選曲だがどうしよう。フィリピンの老人ホームに入所している日本人ってどんな人たちなのだろう。年齢は70代以上だろうと予測はつくが、どんな人生を生きてきた方々なのだろう?というのも日本では高齢者施設もTシャツのように価格帯で分類されているからだった。

どうして終の棲家にフィリピンを選んだのか?

 彼らが慰問に行く老人ホームは100ペソタイプの施設なのか3000ペソタイプの施設なのか個人的にすごく興味がある。どうして終の棲家をフィリピンの施設を選んだのか、入所者と話がしてみたい。

 選曲は、日本の高齢者施設の慰問の時に一緒に歌ってもらえる曲として♪上を向いて歩こう♪、♪結婚しようよ♪ふるさと♪赤とんぼ♪を選んだが、彼らの希望に応えられるように、それ以外の楽譜もUSBに出来るだけ入れておくことにした。

今日の午前のレッスンは、レストランでの英会話、午後のレッスンは、道を尋ねるレッスンを受けた。特別な収穫としては、特になかったがあるとすれば、ユリから教えてもらったことが、違っているという指摘をマーガリンから受けたことだった。

マニラのレジでの会話

 マーガリンはスーパーマーケットの私の応対について、レジでの会話のタガログ語を英語にして説明してくれた。店員:「Hi! Do you have a Senior Citizen Card?」いらっしゃい。シニアシチズンカードを持っていますか?

鍵:「No, thank you.」いいえ、結構です。

S:「Do you need a bag?」袋はいりますか?

鍵:「Yes, please.」はい、お願いします。と言ってエコバッグを見せる。

S:「How do you pay?」どのように支払いますか?

鍵:「Yes, please.」はい、お願いします。と言ってお金を渡す。

S:「ポイントシールはいりますか?」

鍵: 「・・・・」笑顔で手を出して、頂戴ポーズをする。

これでは、志村けんのコントのようだと吹き出してしまった。マーガリンの話だとレジ係から見ると変なお客さんだけど、言葉よりもボディランゲージを優先して対応してくれたのだろうという事だった。

これからスーパーのレジでは、最初が「No, I don’t.」で2番目が「No, thank you.」そして、「I’ll pay in cash.」最後が「Yes, please.」ということになる。しかし、レジ係の多くは英語が分からないと言っていたのでボディランゲージは必須と言う事だった。それにしても、シニアシチズンカードは、初耳だったので、ググってみると。

 ※60歳以上のフィリピン人退職者に与えられる特典で、スーパーマーケットや薬局でシニアシチズン割引(5%~20%)を受けられる。

レストランや医者、映画館でも10%~20%の割引がある。日本人でもフィリピン在住の退職者ならフィリピン人と同じように申請すれば取得することが出来る。

この制度を見てもフィリピンは高齢者に優しい国だという印象を受ける。日本人の高齢者が終の棲家として選択する理由が他にもあるかもしれない。是非、調べてみたいという思いを強く持った。

夕食では、ユリとチエと会話を楽しんだ。

ユ:「シゲ、明日の予定は?」

鍵:「午前と午後の2時間は、レッスンを受けて、夕方はウクレレの練習会に参加するつもり。」

チ:「ウクレレの練習会ってどういうことですのかしら?」

鍵:「事務員のフルーツの友達と一緒に練習するのです。」

ユ:「あら、どこで?」

鍵:「フルーツの家。」

ユ:「明日の夕方なら見学したいわ。」

チ:「ご一緒したいですわ。フルーツの家なら私、知ってますのよ。」

ユ:「凄い豪邸だよね。」

鍵:「僕は構わないけど、フルーツに聞いてみないと。」

チ:「それなら私たちがフルーツに聞いてみますわ。」

ユ:「そうだね。明日は午前中にフルーツにフィリピン料理を教えて貰うことになっているから。」

鍵:「それも楽しそうだね。」

チ:「先生達に頼むと色んなこと楽しめるわよ。勿論、料金は掛かるけど。日曜日は二人一緒にキャットカフェに連れて行ってもらう予定ですのよ。」

ユ:「このスクールでは土日だけが楽しいわ。」

そんな話をしているところに、玉ねぎさんが声をかけてきた。話の内容としては日曜日の夜、一緒にレスランに食事に行きませんかと言う事だった。

 玉ねぎさんがユリとチエも誘ったが、彼女らは先生たちと食事をする予定があるというので、玉ねぎさんといつも高齢者テーブルで話をしているご夫婦と3人で、行くことになった。

翌日のレッスンは、土曜日の為追加授業といっても、いつもと時間帯も同じで午前中は私のリクエストでレストランでの英会話とスタバやKFCでの英会話についてのジャムが授業をしてくれた。


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