見出し画像

ナオロンという特殊な和紙素材を活用-産学共同編-

山梨県の和紙メーカー大直の一瀬です。私は毎日使える和紙ブランド「SIWA | 紙和」を運営しています。今回は弊社の素材、ナオロンのSIWAブランド以外の活用事例として産学共同の活動についてご紹介いたします。

ナオロンという素材は幅広いメーカーの方に興味を持っていただき様々な製品開発に使用いただいておりますが、学生さんにも興味を持っていただくことが多く卒業制作や作品づくりに素材を使用していただくことがございます。我々としても学生の方々が生み出す様々なアイデアにとても興味がありますし、驚くような素材加工を生み出してくださることがあるので、前向きに取り組んでいることの1つです。

2017年1965年の創立以来、クリエイティブ分野に特化して人材の育成を行っている企業法人立の専門スクールVANTANのファッション課で毎年開催しているイベントバンタンカッティングエッジにて、ナオロンを使用した洋服の制作とSIWA製品とをコーディネートしたファッションショーを開催。
制作過程から関わらせていただき、ショーにまでつなげた。

画像5
画像2
画像6
画像3
画像7
画像4
画像5

プリーツやギャザー、ツイードなど様々な加工にも挑戦していただき、ナオロンの素材の可能性を引き出していただきました。


2018年、東京原宿でシルバーアクセサリーなどのジュエリーデザインや制作、バッグ、靴(シューズ)、ウォッチ(時計) づくりが学べるヒコ・みづのジュエリーカレッジにて素材を使用していただきました。ジュエリー素材としてナオロンを使っていただけ、予想を遥かに超える素材の開発につながることができました。形になっていく過程も見させていただきながらプレゼンに参加させていただき製作者の方から直接お話しも伺えて大変興味深かったです。同じ素材とは思えない加工によるバリエーションはこちらです。

画像8
画像9
画像10
画像12
画像12
画像13


続いて、武蔵野美術大学の山本千尋さんに、ナオロンを使っていただいた椅子。オリジナルのパイプと組み合わせることで家具にもなりました。

画像14
画像15
画像16


「服」や「ファッション」における革新的・実験的なことを行う場所をコンセプトに様々な大学から集まり活動を続けているKeio Fashion Creator。
2018年に行ったファッションショーにてナオロンを使用いただきました。

画像17
画像18
画像19

これからのナオロンの素材の可能性を広げていくためにも、学生のみなさまとの共同開発は続けていきたいと考えております。また、産学共同企画で使用いただく素材は基本的にはB品となってしまった素材や製品を作った際に出る端材を活用いただいております。正規の商品では使えない少しの汚れや色ムラなどのナオロンも素材原料を無駄にしないよう、有効活用していきたいと思っております。

素材についてのお問い合わせはこちらからお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?