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エクスアストリス1周目時点の感想

 2/27日にリリースされたエクスアストリスを先日クリアしたので感想と購入を迷ってる人への参考を個人の意見でまとめていきます。
 プレイ状況としてはEDまでは一度行きましたが、各地のサブクエストに関しては手を付けられてないものが多いです。ゲームのネタバレは極力なくしてあります。


はじめに

 エクスアストリスはスマホ向け1500円買い切りゲームであり、現在のガチャ中心のソシャゲの市場ではないまた異なる市場にチャレンジした実験作であるということや、アークナイツを開発したHyperGryphの完全新作であることなどの付加価値を考慮すれば間違いなく買いになる。
 しかし、人を選ぶ点や言いたいことは沢山出てくるので良いところと悪いところをどちらもまとめて紹介していく。

ボリューム、スマホ性能問題

  • 15~20時間弱

  • エンドコンテンツ、高難易度コンテンツはなし

  • iPhone11でも高画質モードで遊べる

 ボリュームに関しては私はサブクエストを複数逃して20時間程度だったのでメインシナリオに絞れば15~20時間、サブクエストも含めれば~25時間程度かなと感じる。また、エンドコンテンツや高難易度コンテンツと呼ばれるものはないため基本的には1周でゲーム自体は完全に完結していた。しかし、サブクエストなどを加味すると全てのコンテンツを遊ぶためには2周目が必要になると思われる。さらに、最後の選択で微妙な違いとなるが二つのエンディングが用意されてもいた。
 私のプレイ環境はiPhone11(一般環境)にだったが、高画質モードでも全く問題なく動いていた。発熱しすぎるとラグることもあったが、ホッカイロ状態になるほど発熱することは少なかった。

グラフィック関係

  • キャラクターや風景、小物のグラフィックが綺麗

  • キャラクターのグラフィックには所々で破綻も

  • 背景が綺麗

  • ゲームプレイ映像に嘘はない

  • バグはあるけど再起動したら直った

  • 異星の風景が本当に綺麗

 個人的な感想だが風景のグラフィックは文句なしで素晴らしかった。ただ、キャラクターグラフィックはとても綺麗だが服や装飾品周りで描写が破綻することがある。風景や背景に関しては異星人の文明や異星の自然などをゲームプレイ映像の嘘偽り無く描写されているので、異世界の絶景に興味がある方には非常にオススメになる。

バグについて

 グラフィック面のバグに関して、私が遭遇した物だけ紹介する。
一つは戦闘中におそらく雁だけステージの底を抜けて無限落下し、最終的にパーティーメンバーとエネミーも全員消失したものだ。

雁だけフィールドから消滅、他メンバーが黒塗りに
数ターン後には全員消滅

もう一つは戦闘中雁が消失するバグになる。これは二度三度遭遇したがしばらくすると勝手に治っていた。(おそらくコンボのエフェクトなどと重なって処理落ちした形ではと推測している。)
 バグに関しては他にも色々あるかもしれないがオートセーブがかなり頻繁に行われているので一度再起動すると大体直ってると思われる。

UI

  • HyperGryphだから諦めよう

  • 色々画面をポチポチしてみて

  • 一種の推理ゲームだと思って楽しもう

 UIのわかりやすさに関しては開発のHyperGryphが「分かりやすさ」と「デザイン性」、「世界観」を比べたときに常に「デザイン性」側が勝ってしまう企業なので諦めるしかない。とりあえず色々触って機能や意味を一つ一つ把握していくことをオススメする。

戦闘

  • 楽しい

  • パリィと回避は頑張ろう

  • ボス前に街で手動セーブをしておこう

  • 属性攻撃手段が大事

  • 案山子が欲しかった

 とても楽しく、このゲームの一つの売り文句になっている。細かい解説はYouTubeなどで上がっているので省くが、3Dアクションゲーム苦手民としての感想をまとめていく。
 まず、攻撃のパリィ、回避については相応に難しく様々な手段でエネミーはタイミングをずらしてくる。ただ、ほとんど全ての攻撃でパリィ&回避のタイミングを知らせる光が出るため敵の動きを見ずその光だけを頼りに反応すると最終的には60~80%ほどの成功率になっていた。ボス戦の難易度はパリィになれてないとかなり高いので何度もリトライすることを前提とする、そして詰む可能性を減らすためアイテムの購入や育成のための手動セーブデータを用意しておくといいと思う。(ボスダンジョン前にはサブクエストが消える旨の警告が入るので事前に街でセーブをしておくと良い。)

 不満点として雑魚敵の中に強くはないがとても硬い敵がいて攻略に時間がかかるためこれはストレス要素だった。この対策のため敵には弱点属性、こちらにはエントロピースという属性攻撃手段があるのだが、エントロピースをゲットするには探索やサブクエスト、金策で商店から購入する必要があるなど獲得難易度が高くなっていた。エントロピースは強力かつ重要なのだが、弱くてもいいので属性攻撃手段を他にも用意して欲しかった。
 また、スキルを繋げてコンボを重ねていく戦闘とスキルセットを整理して自分なりのコンボを考えていく作業はとても楽しいのだが、各スキル毎にモーションの長さや、ダメージの出始め、次のスキルの出の早さが異なるためコンボの確認をするための試し切り用の案山子が欲しかった。

ダンジョン、謎解き、サブクエストなど

  • 地図はない

  • 街中のサブクエストがわかりにくすぎる

  • サブクエストは話をすすめると消える

  • 謎解きとアスレチックが沢山

  • 仕様把握が大事

  • ロード時間はほとんどない

  • 死亡ペナルティーは特になし

  • 自動セーブで安心

  • 演出面の最適化不足

地図について

そもそもエクスアストリスのフィールドはオープンワールドはなくシナリオが進む毎に開かれるマップを攻略していく方式となっている。ダンジョンや街の地図は存在しないがかなり高低差があるマップなので案内(目標地点)こそありはするがそこまでいくために迷う人は多いと思う。
ダンジョンは探索という意味で地図がないのはわかるが、街の地図がないため補給作業で迷うことになるのはかなり辛かった。街に入った後に行われるおつかいミッション以降は街の中だけでも地図を用意して欲しい。

サブクエストについて

 UI的な問題だが街の中でサブクエストがあることを示すマークが説明されずそもそも存在を確認することすら大変だった。せめて、街の地図で街中に何個サブクエストがあるかだけでも出して欲しかった。それ以外にもダンジョンなどで特定の謎をとくと現われるサブクエストなどがあるが、こちらは探索の一環として行うため発見しづらいこと以外特にいうことはない。
 これらのサブクエストはボスダンジョン前に警告が入るが章ごとにまき戻ることはできずそれっきりの要素になるが、見逃した景品の一部は次の章の商店で買えるようになっている。これはいいのだがサブクエストの中にはその警告前の時点で一定ラインを過ぎるともうフラグが立たないものあり、この辺に関しても警告が欲しいと感じた。

謎解き、アスレチック

 発売前などの情報だとあまり表に出てこなかった要素になるが、おそらくほとんどの人の想像以上の量のこれら二つの要素がダンジョン内にはちりばめられている。謎解きに関しては難易度はそこそこだが、説明されてなかったり気付かないと永遠とわからなくなりかねない仕様や、ダンジョン構造を理解しないとなにが起きたか分からなくなってしまうところがあるなと感じた。アスレチックはそもそもジャンプコマンドが移動中存在せず、事前に決められた段差や隙間を勝手にキャラクターがジャンプモーションによって飛び越えるもののため不自由で窮屈に感じる人も多いのではと感じる。

ロード時間や死亡について

 ロード時間はかなり少なく基本的に場面転換やマップ移動の時以外ははさまないようになっていた。特にマップ移動の際に乗る移動手段内ではロード中に休憩、食事、装備作成などができ、これらを行なっている間に目的地に着くため個人的にかなりロード時間の長さを緩和してるように感じた。
 マップ外や水に落ちたりすると死ぬ仕様になっているが特に死亡ペナルティはなく、自動セーブもあるためそこまで気にする必要はない。

不満点

 演出面の最適化不足が色々確認されるため修正が欲しいと感じる部分は多い。移動中に話されるシナリオが他ボイスや行動に取り消されたり、中国語ボイスと日本語ボイスの長さの差から、日本語ボイスの会話が喰い気味もしくは途中で遮って次の会話が始まることなどがあった。


 以下ではシナリオに関する感想を書くので、ネタバレが気になる方は飛ばしてください。(内容のネタバレはほとんどありません)

シナリオ、キャラクター 

  • わかりにくい

  • 異星で繰り広げられるロードムービー

  • プレイヤーは観察者

  • 読み返しはできない

  • Twitterのキャラ紹介、HPの世界観解説を読もう

  • サブキャラが弱い

  • 地球人向けじゃない

シナリオ全体に関して

 アークナイツを開発したHyperGryphの作品と言うことでゲームシナリオに期待してた方も多いと思うが、考察好きの私からしても正直言ってわかりにくい。シナリオ内容の最もわかりやすい要約は二年前にだされたティザーFAQであり、地球ではない星でのロードムービーという題にとても真摯に向き合った作品となっている。

 プレイヤーはVi³と雁の旅を見る観察者であり、二人の目的などは序盤は全く明かされない。そして情報は出されるが答えも出されず、登場人物も多くは語らないため多くの世界観設定を元にプレイヤーが類推していくしかないようになっている。SFであり独自用語も多いことに加えて、シナリオ構成すらも独特なため読了後の私の感想は「面白かったし、テーマ、世界観はある程度わかったけど、どういう感情で見るのが正解だったのだろう……?」であった。また、世界観資料は様々記録され読み返せるがシナリオそのものの読み返しは出来ないため、過去シナリオを振り返って確認ができないのは少し不便だった。

不満点

 世界観設定は様々な方法で表現され解説も詳細なのだが、登場人物の背景が全くと言って良いほどゲーム内にまとまっておらず、HPやTwitter、YouTubeを見たこと前提になっているつくりはどうにかして欲しかった。プレイアブルキャラクターに関してはプロファイルを用意するなどもう少しやりようがあったのではと強く感じた。特に主人公コンビ以外のプレイアブルキャラクター二名はメインシナリオの出番の場所以外での描写が乏しく正直言ってキャラが薄くなっていた。
 また、大きく分けて三章構成になっているのだが三章だけあきらかにダンジョンが少ないのでもう少しバランスをとってもよかったのではと感じる。

最後に

 少しシナリオに関してネガティブな発言が続いたので断っておくと私はアークナイツのシナリオ、世界観が大好きであり、その世界を創り上げたHyperGryphも大好きである。そして、今回のエクスアストリスもシナリオの語り方も癖があり独特だがHyperGryphらしさにあふれていて、文句なく世界観が素晴らしいので今後シナリオの解説考察をしていきたいと思える内容であった。

ネタバレをさらに含んだエクスアストリスのシナリオ感想 ↓


まとめ

 以上がエクスアストリスを1周プレイした感想となる。様々な意見はあるが1500円という安価でこの世界観と戦闘を含んだゲームをプレイできることは間違えなく破格なので、迷ってる方は是非買ってみて欲しい。
私は今後2周3周とプレイしてから考察記事などを出したい。

最後にいつもになりますが誤字脱字疑問点などがあれば報告おねがいします。


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