安野光雅さん著書「わが友 石頭計算機」の紹介

今回は画家の安野光雅さん著書「わが友 石頭計算機」の紹介をします。
参考リンク 単行本
参考リンク 文庫本
現時点でどちらも出品無しで入手困難と思われます。
が、表紙からイカしてます。

この本はパソコンの演算の仕組みを「わかりやすく」著者が挿絵を交えながら説明されています。
参考リンクの単行本を見ると挿絵はカラー印刷だったようです。
扉絵もとっても力の入った絵でそれだけで福眼です。
私が古本で手に入れたのは文庫で残念ながらモノクロ印刷になっています。

驚くべきことに、この本(単行本)は1973年に発売されているということです(文庫は1987年初版)。
今が2023年なので50年前です。
パソコンがまだそれほど普及していなかった時代だと思います。
それを安野さんは当時、演算の仕組みを理解し、私達に絵本として伝えようと試みていたのです。
先見性と好奇心、そして頭脳。

10進法と2進法の違いをししおどしを例えにしていたり、換算方法や繰り上がり、はては美人の基準に関することや魔女裁判のフローチャートが登場したり、著者特有のユニークな仕立てでとてもすごい本です。

と、すごいのですが、私のストーンブレインでは理解できぬ!
たぶん、ちょっと頭の切れるお方ならもっと楽しくこの本を読み解くことができたかもしれません。
ほんと。安野先生の多彩さには驚かされます。

一度でいいからお会いしてみたかった。

追記
文庫版はモノクロ印刷と書きましたがよくよく見たらページ全体を囲んでいる罫線やイラストの一部がセピア色のようなカラーで二色刷りのようです。
文庫で二色刷りは珍しいと思います。
安野光雅さんの著書「手品師の帽子」というこれも私の大好きな本ですが、こちらも文庫ながら二色刷り。挿絵が1頁を使って書かれていて周りの装飾部分が一色カラー刷りになっています。絵も素晴らしいし、本も面白いのでとてもおすすめです。
noteでおすすめとして書いたような気がしていましたが、どうもまだ書いていなかったようです。そのうち書きたいと思います。

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