ボイコネ4月でサービス終了だってよ

ボイコネが4月末日をもってサービス終了をするそうです。


声劇アプリから小説アプリへと運営方針を果敢に舵切りしたものの存続できなかったことは残念でなりません。


私はレビューや感想を批判的に行うことに全く意味を見出せないので問題点や改善点ではなくボイコネの素晴らしかった点について書いていきます。

ボイコネの最大の功績は、声劇の間口を広げ敷居を下げたこと。
これに尽きると思います。

台本選び、マッチング、上演、アフターケアまでの一連の流れを
スマホ一台で完結させることで声劇に伴う面倒臭さを軒並み解消してくれたアプリだと思います。
しかも基本利用料が無料。考えれば考えるほどとんでもないプラットフォームです。
興味はあるけれど実際に上演に漕ぎ着けるまでのハードルを全部アプリ側が用意してくれるという至れり尽くせりでした。

実際にボイコネで声劇という文化に触れたという方はとても多いのではないでしょうか。
ただ、どんな文化でも間口が広がれば、新規参入者やライトユーザーが増えて、一時的に民度や治安が低下する(不文律が破られる)のは世の常です。

これに辟易してボイコネの台頭以降、声劇から離れてしまったという方も、わずかですがいらっしゃるかもしれません。

声劇に限った話ではなく、新規が入ってこない文化や界隈はやがて朽ちていく宿命にあると思います。どんな趣味や遊びも、それを現場で実際にやっているのは人間ですからライフステージや加齢に伴うメンツの代謝は避けられないです。
そういう意味でもボイコネのサービス終了は実に惜しい話です。

とはいえ、事業はボランティアではないので、赤字を垂れ流しながら走り続けるのには限度があります。

プラットフォーム利用料を設定すれば間口は広がらず敷居は下がらず。インフラとして一定数の利用者が安定して確保できた段階で月額課金にできればよかったのでしょうが、ある程度の分母がないとモデルが成り立たない。

関係者各位は断腸の思いだったのではないかと推察いたします。

どんな事業でもキック・オフに必要なのは情熱です。
そして永続させるための収益性。どちらが欠けてもうまくいかない。

ボイコネ終了後、ユーザーたちがどこにどう流れるのかはわかりませんがボイコネが蹴り出した声劇文化が次のプレイヤーにパスで繋がるを願ってやみません。

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