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私とぬいぐるみ

はじめまして。 
ぬいぐるみ作家として活動しているsiuil a run(シュラル)といいます。
2013年から約7年くらい羊毛フェルト作家として活動していましたが、一昨年、去年あたりからぬいぐるみ作家として活動しています。
ぬいぐるみ好きは公言していたものの私とぬいぐるみについて詳しく書いたことがなかったなぁと思い、今回noteに書くことにしました。

ぬいぐるみってその人によって扱いや価値とか本当にそれぞれで、かわいい置物や飾りみたいなもの、子どものおもちゃ、家族や友だちみたいな存在、など考えが様々ですよね。
ぬいぐるみ作家として活動していると周りの人(お客様とはまた別で)とぬいぐるみの話になることも多くて、そうすると"子ども"とか"プレゼント"という言葉が出てくることが多いように感じます。
でも私自身はぬいぐるみが自分の好きなものだったし、大人でも私と同じようにぬいぐるみが好きな人がいるのを感じていたから、自分のためのぬいぐるみという気持ちが中心にありました。ぬいぐるみといえば子どものイメージが強いけど、子どもだけのものではなくて“大人にもぬいぐるみ”という気持ちはずっと私の中にあります。

私にとってぬいぐるみと生活することは当たり前だったけど、不思議に感じる人は多いだろうなぁと思います。
ぬいぐるみ好きな方でも私とは違う部分があったり、共感できたり、そういうのを共有するのも楽しそうだなって思います。


-ぬいぐるみコミュニケーション

私は小さい頃からぬいぐるみが大好きで、家にはたくさんのぬいぐるみがいます。

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一部のぬいぐるみたち。まだまだたくさんぬいぐるみがいます

みんないつまでもかわいくて子どもみたいだからわからなくなっているけど、昔からいる子は高校生くらいの年齢だったり、実は二十歳を越えていたりして"え!お酒飲めるの!?"って驚いたりします。想像したらおかしいけど、一緒に居酒屋とかでお酒を飲んで話し合ったりしたら絶対楽しいんだろうなぁ。

私の家にいる子はのんびり屋さんでゆったり過ごしています。たまに元気系の子がいます。
「みんなゆっくりしとるなぁ」「ぼーっとしとんか?」と話しかけると、「寝とんよ」とか「くつろいどんよ」とか返事が返ってきて、私は皆がゆっくりしたり気持ち良さそうに寝ていたり、嬉しそうにしているのを見るのが本当に安心するし癒しなんです。怒っていてもかわいいし。

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作ったぬいぐるみたち。くつろいでいる様子。
左上からパンくん、こあらくん
左下からリズムくん、くまくん、くまくん

疲れていた時に抱っこするとスゥ~っと癒されてぬいぐるみのパワーってすごいんです。柔らかいぬいぐるみが好きなので、私にとっては柔らかさや動かしやすさも重要なのかなぁと感じています。
ぬいぐるみに話しかけることについて、ぬいぐるみ好きの人なら理解してもらえるんじゃないかなと思います。実際に声には出さず心で会話するパターンもありますよね。そうじゃない人から見たら理解できないことなのかもしれないけど、本当に会話をすることが自然なことなんですよね。

私自身はぬいぐるみたちとそんなに会話をする方ではなくて、姉や母に対して私がぬいぐるみを動かして話しかけることが多いです(「なにしとん?」「遊ぼう~」など色々)
私が悩んでいたり、不安なことがあるとぬいぐるみも一緒に迷いだしたり不安を呟いたりため息をついたりすることもあります。
ぬいぐるみのその子自身だけど私でもあるんです。
その一方で「考えすぎじゃ」「大丈夫」「まだ考えとん?」など話を聞いたり励ましたりもしてきます。
端から見たらそれは私が動かしたり話してるんだから"私"であることは当たり前なんだけど、確かにその子として存在しているんです。

ケンカの後にぬいぐるみを動かして仲直りをする、みたいなことはなんとなくイメージができると思うんですが、伝えにくいことでもぬいぐるみだと伝えやすいというのがありますよね。
ぬいぐるみはもちろん癒しや安心させてくれる存在でもあるけど、気持ちを聞いてくれて受けとめてくれたり、代弁してくれる存在でもあったんだと気づきました。
特に私はぬいぐるみでコミュニケーションをとることが昔から多くてそれが当たり前になっていたから、自然とぬいぐるみで気持ちを表現したり伝える方がしやすかったんだと思います。


-ぬいぐるみと出かける

家にいることがほとんどなぬいぐるみたち、ずっと家にいると「散歩がしたいんよ」とか「カフェに行かんの?」と話しかけてきます。
ぬいぐるみ用のかばんに入って、小さい子は巾着に入れて一緒に出かけることもあります。

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みんなでピクニックしたくてたくさん連れていった時の写真
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左の子は昔沖縄でお迎えしたぬいぐるみ。一昨年沖縄旅行に行ったので一緒に行ってエンジョイしてる写真。実は二十歳越えているふたり。

みんなとは旅行に行ったりカフェやお花見に行ったり色々一緒に出かけています。
本当はもっとみんなと堂々とお出かけしたり写真を撮ったりしたいけど、もう大人だし、やっぱり少しためらいがあってこそこそしてしまいます。
でも出かけると、ぬい撮りしている方とちらほら遭遇するので、そういう人って実はたくさんいるんだろうなぁと思います。そういう想いもあって、siuil a run(シュラル)では大人でも一緒にお出かけしやすい小さなサイズやミニマムシリーズのぬいぐるみを作っています。

siuil a runの小さいぬいぐるみ。一緒にお花見したよ。

今までの写真を見るのとみんな楽しそう。服を着せるとかわいくなるし、汚れ防止にもなるからいいですよね。
特にみんなでピクニックに行ったのは思い出に残っています。こんなにたくさん一緒に出かけることってないし、いつもは周りの目を気にしてこんなに堂々と写真を撮ることも少ないんですが、ぬいぐるみたちと大勢でピクニックに行くのに憧れて撮った記念の写真です。


-私にとってのぬいぐるみ

毎日ぬいぐるみと生活をしています。
私にとってぬいぐるみは友だち、家族でもあり自分自身でもあって、癒しや安心感をくれる特別な存在です。
ぬいぐるみってそこに居るだけで可愛くて癒しで、こわいことや邪悪なことがなくていつも優しい世界が広がっています。
一緒に暮らしていると、だんだん表情や性格も出てきて、生きていないのになんでこんなに生きてるんだろうって考えれば考えるほど不思議です。
もし10億円と交換しようって言われても出来ないくらい私にとってはすごく大切なんです。
もし私の作ったぬいぐるみが誰かにとってのそういう存在になれたら嬉しいし、それって物凄いことだよなぁって思います。


ぬいぐるみとの話って公に話すことがないので、これでうまく伝わっているかな、とか、もしかして引かれるかな…?という気持ちも少しあるんですが、私のぬいぐるみに対する気持ちや、こんな人がぬいぐるみを作っているんだと知って貰えたら嬉しいです。
もっと伝えたいことや話したいことがあったような気がするけど長くなってしまったのでこのあたりで終わりにします。
他の人のぬいぐるみとの生活ってあんまり知る機会がないのでこのnoteを読んで、ぬいぐるみとのエピソードや感想などコメントしてくれたら嬉しいです。


●siuil a run(シュラル)
Twitter:@siuilarun_
Instagram:@siuilarun
shop:https://siuilarun.thebase.in


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