見出し画像

B型作業所に通う前に知っておこう【就労継続支援B型】

国内にB型作業所という場所が存在していることを、皆さんご存知でしょうか。

今回はB型作業所について、作られてきた背景や、自分が利用してみて感じたことを記事にしていこうと思います。
動画でB型作業所についてもまとめていますので、そちらも参考にして頂けると幸いです。

国内に存在するB型作業所の数について

事業所として登録されているB型作業所は全国に約1万件存在しています。


どのような方が利用されているかというと、障がいをお持ちの方が利用する福祉サービスの支援に位置付けられています。

精神障がい者の方:全体の約30%
知的障がい者の方:全体の約30%
身体障がい者の方:全体の約30%

現在では「3障がい」と呼ばれ、大きく分けて3つの障がいによって区分が分かれています。

どのような支援が行われる場所なのか

■ 支援のコンセプト
----------------------------------------------------------
障がいをお持ちの方が、一般企業・団体への就労を目指す為
必要になってくる最低限の技能・スキルを身に着ける。

■ 訓練をすることで工賃が発生する
----------------------------------------------------------
利用する際に、利用契約が結ばれることとなります。
その際に、訓練で得た事業所の利益を時給として頂けます。
ここでいう時給は工賃と呼ばれています。
全国平均で200円前後となり、工賃は作業所に対しての助成金を含まないものとされています。
その為、事業所によって工賃が変動しているのです。

■ 訓練内容について
----------------------------------------------------------
内職のような単純作業がありました。
生産性が強く求められることもないので、工賃が低いのが現実です。
工場などにあるソフトウェアと機械があれば、人があえてする必要性のある作業とは思えない内容が殆どです。そこに付加価値はありません。

食品を取り扱っている作業は見学の際に多く見受けられました。
成功しているB型作業所は、マーケティングにとても長けている印象がありました。
しかし、殆どのB型作業所は制度に依存しているという印象でした。

■ 実際に利用してみた感想
----------------------------------------------------------
スキルや技能を身に付けられるような環境ではない。と感じられました。
学べたことは、福祉という媒体が遅れているということでした。
全体的なインフラ整備が、アナログだという印象が強かったです。

利用するのに必要なもの

B型作業所を利用するには、受給者証というものが必要になります。


受給者証を交付するのに、個別支援計画を立てて提出する必要があります。

■ 個人で立てるセルフプラン
■ 相談員さんと一緒に立てて頂く、(仮)個別支援計画
2通りの立て方があります。

相談員さんに一緒に立てて頂く為には、指定特定相談支援事業所と呼ばれる事業所に行く必要があります。

指定特定相談支援事業所は、相談支援を受けられる場所ではありますが
報酬単価が低い為、個別支援計画をやってない事業所もあるそうです。

また定員数が決まっていて、立てられないケースもあります。
事前に電話で確認しておいた方がいいかもしれません。

受給者証が交付されると、受けられる支援の1つとして
就労継続支援A型・B型が存在しています。

利用料金については、以下の通りとなります。

世帯所得に応じて、負担額が変動してきます。
負担金額は、行政が負担してくださる良心的な設定だと思いました。

動画について

私が撮影した動画では、B型作業所の時系列から見える問題点に切り込んだ内容となっています。
作られてきた背景と、現在に至るまで、制度の改定から見えてくる問題を、利用する人の目線で考えてみました。

福祉事業の行っている「支援」

B型作業所に関わらず、障がい者の方の支援は、社会への貢献であり
障がいを抱えた方にも住みやすい社会を実現すること。
そういった素晴らしい理念があります。

しかし・・・
想定どおりに行かない現実と、そこに見え隠れする闇が存在することを動画にしていってます。

利用する人たちの不満の声は、後を絶たないのが現状です。
これは、利用する人たちのワガママだと思われるかもしれませんが
現実として、福祉が掲げる理念が、いかに現実的でないかを表しています。

福祉というのは、「権利」の行使だということも分かりました。
少し分かりづらいかもしれませんが、支援を受けるという権利で成り立ってる媒体だということです。

つまり、どんなに劣悪な環境であっても「権利」を使うことによって
単価が発生することによって、行政に支えられている媒体ということです。

「権利を盾にして、成長が止まっている媒体」と感じられました。

そのことを沢山の方に伝えられたらと思い、動画作成に至りました。
メディアで取り扱われる福祉というのはイメージにすぎません。

障がい者の「被害妄想」だから。
障がい者の「病気の症状」が悪化したから。

こういった理由で片付けられて、現実的なことは消されている闇があります。

B型作業所の利用を検討されている方へ

B型作業所の殆どが、ハズレだと思っていいと思います。
最低賃金を超える為のマーケティングを行い、利用者さんのマネジメントを考慮しながらやってる事業所を探すことが重要になってきます。

クリニック、就労移行支援、グループホームが隣接している
多機能型の訓練というものにはお気をつけください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?