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ラジオの歴史の授業準備

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日本でラジオ放送が始まってから100年となる2025年度に,ラジオの歴史をテーマとする授業を行おうと,1年かけて準備を行います。その途中経過を報告します。
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鉱石ラジオに魅せられて

ラジオの歴史の実感を得ようと,テレビ録画を見始めていますが,最初に観たNHK趣味悠々「大人が遊ぶサイエンス」の第2,3回「石に込められたロマン 鉱石ラジオを作ろう」で,鉱石ラジオの魅力にとりつかれてしまいました。というか,鉱石ラジオの魅力を語る講師の小林健二さんに魅せられたと行った方が良いかもしれません。 そこで,小林さんの著書『ぼくらの鉱石ラジオ』(筑摩書房,1997)をアマゾンマーケットプレイスで入手するだけでなく,小林さんの記事が載っている雑誌『オーディオクラフトマガ

趣味悠々のビデオを観る

私は歴史を学ぶ際に重要なのは実感だと思っています。歴史が嫌いな人がいますが(かつての私もそうです),そうなってしまうのは歴史に実感が湧かないからだと思うのです。年号や人名を覚えることが嫌われるのは,何の実感も伴わない情報を暗記しなければならないからではないでしょうか。 さて,歴史の実感を得るためには,歴史に関係のある物・人・場所などを経験することが大事ですが,すぐにそうした経験を得るのは簡単ではありません。そこで,次善の策として私は,テレビ番組の録画ビデオを利用します。

高橋雄造『ラジオの歴史』

元日にアマゾンマーケットプレイスに注文していた高橋雄造『ラジオの歴史——工作の〈文化〉と電子工業のあゆみ』(法政大学出版局,2011)が届きました。早速パラパラとページをめくってみると,興味深い事実がたくさん書かれているようで,少々高かったのですが買って良かったと思いました。 こうした本を買ったときは,まず目次と索引を見ます。「電機学校,東京電機大学」や東京電機大学初代学長の「丹羽保次郎」という索引項目も含まれていて,電機大で授業をする際に学生が興味を持つであろう内容も含ま

手持ちビデオの検索

授業を準備する上で重要な情報源は,本の他にテレビ番組のビデオがあります。私は毎朝新聞を見るときにまずテレビ欄を眺めます。そして,興味を持った番組に印を付け,ビデオデッキで録画予約を行います。そうして録りためたテレビ番組のコレクションがあり,現在では1万本を超える番組がDVD/BDとして保存されています。 これらのビデオはデータベースソフトに入力して,容易に検索して探せるようにしてあります。今回はとりあえず「ラジオ」で検索して140本の番組が出てきました。その中から,まずはラ

まずは概説書を注文

全く未知の分野で授業をするには,まずその分野に関する一通りの知識を頭に入れる必要があります。その分野がある程度成熟しているなら,概説書が数冊はあるはずなので,それを探してざっと読みます。 所属している組織に充実した図書館があれば,そこへ行って適当な本を探し,すぐに読むことができますが,私が所属する組織の図書館はとても貧弱です。したがって,生協やアマゾンなどに注文することとなります。 私は今回,新刊書を買うことができない本『ラジオの歴史』はアマゾンへ,また新刊書が買える『ラ

ラジオの歴史の授業準備を始めます

元旦の今朝,来年度の「科学と技術の社会史」でラジオの歴史を全体のテーマとして授業をしたいと思い立ちました。寝床で,NHKR1でラジオ100年プロジェクトの100人インタビューの再放送を聴いていて,ふと思いついたのです。 ラジオの歴史は私の教員人生で全く取り上げたことのないテーマなので,授業の経験が全くありません。一から勉強して授業に臨むことになります(もし実現すればの話ですが)。 そこでまた思いついたのですが,その授業準備をこのnoteで公開しようと思いつきました。新たな