『キンプリ』の見方について。


*よまないほうがいいかもよ*

 映画の感想を書く前に、少しだけ書いておきたいことがあったので軽く書きました。『キンプリ』という映画を私はどのように見ているかについてです。不愉快になる可能性も高いので、ご注意ください。

 まず、私は『キンプリ』を制限込みで評価することしかできません。製作にあたっての条件の厳しさなどを加味しながら評価することしかできないということです。たとえば時間の面では51話×約20分=1020分のプリリズRL本編と60分の『キンプリ』を対等に扱うことはできないし、予算の面でもアカデミー賞レベルの大作と『キンプリ』を対等に扱うことはできません。製作期間の面でも同様です。あくまで、製作期間が短い / 予算も多くない / 上映時間も短い / 更には宣伝に大きくお金をかけられないという条件のなかで、製作者の方々が徹底的に工夫してつくりあげたものとしてしか評価することができません (だから、恐らく宣伝費が少ないなか、自らニコ生で「見てください」と頭を下げた監督のことを、ファンに媚びた云々といって非難する気には全くなれません。見て後悔するような作品だったとしたら非難したかもしれませんが、見る価値のある作品を作り上げていましたから。どんなにおもしろい映像を作っても、宣伝が上手くいかなければその作品は多くの人に観てもらうことのないままに終わってしまいます。そのような結果になることを避けるという点では、あの監督の言葉は必要なものだったのだと私は思います)。もしこの評価の仕方に対して、「『キンプリ』に異常に肩を持つ評価だ」と感じた方は、精神衛生のためにも感想文章は読まないほうが懸命であることを先にお断りしておきます。(*ただ、私は『キンプリ』だけを特別扱いしているのではなく、『プリキュア』や『プリパラ』でもこのような鑑賞の仕方をしているということは一応強調しておきます。) 

 更にいえば、私は映画やアニメ業界に物申すほど意識は高くないので、続編を作ることが決定できていないなら続編があることを前提にしたストーリーを作るな云々ということもいえません。むしろプリティーリズムというストーリーを無理してでも繋いでくれたことに感謝していますし、続編は実現すると初めから信じて疑っていません。したがって、作品についての評価も、続編があることを前提としてのものになります。(そもそも『キンプリ』が完成されていなかったとは全く思いませんしそれは感想記事で書きますが)「前編だけのストーリーしかないから未完成作品だ」などと評価することはできないということです。もしこのような態度が製作者サイドに寄り添いすぎていると感じる方は、やはりこのあとの感想記事を読むことはオススメしません。

 『キンプリ』という作品は、本来ありえないほどハードルの高い作品です。女児アニメ+男子キャラのみスピンオフ+2年前に終わった+本編は51話もある (正直、なんで企画が通ったのかわからないし、中の人にも『プリパラ』にお金をかけるほうが懸命だと考える人は多かったと予想できます)。そのうえで宣伝も困難だということになると、見てもらえる可能性が驚くほど少ない。

 だから、このハードルの高さを理解したうえで、公式の側も必至にアプローチしていますし、エリートの方々も宣伝をしているのだと思います (私も微力ながらその手助けをできればと思い、紹介記事を書きました)。高すぎるハードルをなんとか跳んでもらおうと、それぞれが様々な方法で働きかけているのです。ハードルが高かったら、それを跳ぶための手助けをするのがエーデルローズだってヒロ様も言ってた!(多分)。したがって私は、個々の宣伝方法について批判し改善点をいうことはあるかもしれませんが (たとえば「正装」チケットなどには違和感がありますが)、公式や監督や、「見てください」と呼びかけるエリートの方々を一括して「熱狂的だ」などと一蹴することはできません。

 以上です。



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