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The Primitives

プリミティヴズを知ったのはどんなきっかけだったか。
時期的には、高校生ではなくなっていて、実家を出て一人暮らしを始めていた10代末期から20代頭くらいか。

長らく、ラジオなどで耳にして、調べて…みたいなことだったかな?と思っていたけれど、フールズメイト辺りでレビューを読んで、そのテキスト情報から興味を持って、新宿辺りの輸入盤やで「lovely」を購入したんじゃないか、という気もしてきた。
思えば、Pop Will Eat Itselfにしても「Love Missile F1-11」をカバーしてる(「あの曲を!?」みたいな)情報だけで「Box Flenzy」を買ったのだし、あながちない話でもないなと思っている昨今。
遡れば、TVKのミュージックビデオ番組(ミュートマ・ワールド辺りか)で、Strawberry SwitchbladeのSince Yesterdayが流れたとき、メモする紙がなくて、テレビのスピーカ部分に鉛筆で書き込んだりしたような、衝撃的な出会いが日常に潜んでいることもあるので、真偽のほどは分からない。
Sugarcubesは文字情報で買ったんだったな。「ビョークのこぶしの効いた歌い方が…」みたいなレビューで。たぶんそれはこぶしとうなりを混同していたのだと思うけど。

さてプリミティヴズ。
まず買ったのはアルバム「lovely」。これは間違いないと思う。
7inchのシングル、「out of reach」や「thru the flowers」、「really stupid」を買ったのはどのタイミングだったか。
アルバム「lovely」ののち、シングル「way behide me」にすぐつながったのか、lazy時代のコンピレーションが先だったか。

時期的にレコードからCDへの過渡期で、lovely、lazyコンピレーションはアナログから買ってたけど、pureはCDで買った気がする。

lazy時代のコンピレーションや、輸入盤屋で手に入れたライブブートレッグのカセットから受けた印象は、よりキャッチーなジーザス&メリーチェイン。
あとからプリミティヴズの結成時メンバー募集の参考アーティストにジーザス&メリーチェインが含まれていたことを知り、志向する音のベクトルの認識は理解できていたのだな、と納得したものだった。

アルバムpureはサイケデリックに寄った曲も多く、すでに初期のイメージからは逸脱し始めていたのだけれど、先行シングルWay behind meや、secret(同発?シングル。この曲で、TV番組「夜のヒットスタジオ」にも出演した)など、lovely以上にキャッチーなポップチューンも含み、ひとつの完成形を見た。上手いドラマーが加入し、プロデューサがベーシストとして加入したことも骨太な音に進むのに十分だった。

当然と言えば当然なのだけれど、pureでの完成を見た後、別の次元を目指し、よりグルーヴの強いギターサウンドとなったことを3rdアルバム「galore」で示すのだけれど、そしてそのはまさしく成熟であり、収穫なのだけれど、もともと彼・彼女らが放っていた性急感のあるきらめきとは別のもので、それが失われてしまったことは非常に残念な思い。

とはいうものの、のちの再結成以降も新譜が出れば買っているし、facebookやinstagramもフォローして、相変わらず好きなバンドであることには変わりはないのだけれど。

思えば活動停止期、ベスト盤だけはちょこちょこ出るのだけど、その内容がはっきりしなくて、そういうバージョン違い的な情報を共有できれば、とファン(データ)サイトを作ったりもしたのだった。

最近別の場所に移設を行いました。



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