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今をトキメク有名謎解き作者が編集した謎解き本。全ての謎が1枚の四角の中に収められており、絵画を鑑賞するように謎解きを楽しめます。

美しいナゾトキを定義づけるのは難しいですが、必要な情報が最低限までそぎ落とされていること、謎が幾重にも仕掛けられていること、解いた後の爽快感があること、などでしょうか。

どの謎もパターン化されることなく、唯一無二のアイディアやアッと驚く法則の気付きから生み出されており、その手があったか!と唸らされること間違いありません。

私が感動したのは、これまでに思いもよらなかったような独自のアイディアで作られた謎はもちろんですが、50音や虹の色など、謎解きではポピュラーになりすぎた一般的な法則をもとに作られている作品であっても、その性質を逆手に取るなど、新たな視点を入れて全く違った見せ方になっている謎が多数あったことです。使い古されたような法則であっても、まだまだ新しいものを生み出せるそのアイディア力に脱帽しました。

その上でアイディアだけでなく、絵的な面白さについても謎解きならではの美しさを有しています。ともすると、アーティストが描いた絵とは全く違う独創性が、謎解き以上の美を生みだしているかもしれません。美術館で展示したら、色んな意味で面白そうだと思いました。

まさに美しいナゾトキです。

謎解きはこれからもまだまだ進化し、新しいエンターテイメントを生み出していくと思います。そうした中で、この本に収められている謎解きは後年さらに評価が高まるように思います。謎解きのバイブルとなりそうな謎解き本。お勧めです。


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