関西ハードコアの歴史其の六

エッグプラントは、スタジオあひるが閉店してしばらく後、オープンしたライブハウスや。
当時、世間ではメタル全盛やったし、ひざにバンダナ巻いてるようなARB/スライダーズタイプも幅をきかせとった。
ハードコア、パンクはもちろん、ニューウェイヴ、ポジパン等も異端もいいとこで、スタジオあひる閉店以来、そういうバンドが集まって出演できる店はほとんどなかった。
エッグができてやっと、そういう音楽、既成のハコからはみでた音楽をみれる場所ができたんや。

エッグは地下鉄四ツ橋線『花園町駅』をおりて大通りを少し南に下って右手にあったとこや。黄色地に『EGG PLANT』の文字とナスビ君の3人組キャラがの書かれた看板があった。
入り口(自動ドア・・一応)一帯は、バンドの告知ビラでギッシりや(ま、どこでもそやけど)
ユニークさというか個性はあったな。
入って左手にバーカウンターその手前にテーブルが3つほど(昔のゲームテーブルやったように覚えている・・)
カウンターの右上あたりにハナタラシの看板というかマークはずっと掲示してあったのは何でかしらん?
メジャー後のラフィンの小山さんや岡村さんもツアーで大阪の時もここでよう歓談してはった、
特に岡村さんはそのままやった。
ほんで、右手がスタジオの入り口(2〜3ぐらいあったと思う・・練習スタジオもあったんやここは!)
横山さん怒らはった時ここに逃げたんやケド(この話しはまたいづれ・・・)
そんで真っ直ぐ奥がライブハウスの入り口や。
その横がトイレの入り口(ここで結構シバかれたヤツおるんちゃう?笑)
左奥が楽屋への入り口やった。

西成って環境もえらいとこやったし、客も客やったし、バンドもバンドやった。
横山さんが客どつきまわしてたり、逆に頭割られて血まみれになってたり。
グールのマサミさんがムチもって客追い掛け回してたり、非常階段の時はペンキぶちまけるわ、小便垂れ流すとか、まあなんやかんやとあったところや。
いつだったかシナロケの何周年記念かのライブが梅田のバーボンハウスであって、エッグで見たことある顔が隣でどつきあい始めたみたいな事もあったな。
何かと気合入れて行かなあかんライブが当時は多かった気がする・・・・・《つづく》

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?