関西オルタナティブの歴史其の一

1986年エッグプラント閉店から程なくして全国的に未曾有のバンドブームが起こる。
ただ、ブームの中枢となっていたホコ天もイカ天の放映もなかった関西地区では独自の発展を遂げることになる。
バンドブームと時を前後して関西では若者の間で「4時ですよーだ」のMCを務めていたダウンタウンが圧倒的に支持され、所謂第二次漫才ブームも起こっていた。
奇しくもバンドブームを牽引したブルーハーツの甲本ヒロトとダウンタウンは同い年、面白い事実として、ブルーハーツは当初拠点としていた東京より関西でブレイクした。
それには、松本人志がデビュー当時からブルーハーツのファンを公言しており、「4時ですよーだ」のファミリーでブルーハーツのコピーバンドをやっていたことが挙げられるように、それくらい関西でのダウンタウンの人気は絶大なものがあった。

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