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番外:カムカムエヴリバディ

嫁が珍しく朝ドラを見ているらしい。

話を聞いていると戦後の英会話のラジオからはじまるストーリーとのこと。

私はドラマと言うものに一切興味がないが、戦後の英会話のラジオというキーワードに心当たりがあった。

しょじょじのたぬきの曲をカムカムエブリバディって替え歌してるやつやろ

嫁は驚いて、

何で知ってるん?戦後生まれか?

と返してきた。

なぜ知っていたかというと、阿川弘之氏の著書「井上成美」の冒頭の一節に英会話のラジオの歌詞があったのを覚えていたからである。


嫁に、

井上成美(いのうえ しげよし)
って知ってるか?

と聞くと、

誰やねん。初めて聞いたわ。友達か?

とリアクションしてきたので会話を止めた。

元海上自衛官として勤務していたら避けられない存在

井上成美海軍大将

井上提督は、徹底した非戦論者であり、頭脳明晰な海軍軍人でした。
議論して勝てる者はいないほどの知性と論理的思考の持ち主。

空気を読まず、正論を説き続け、頑固一徹の井上氏についたあだ名は、

三角定規、カミソリ

礼儀にも厳しい提督は、人望はあまりなかったようですが部下想いのエピソードもあり、必ずしも冷徹のみの人物ではなかったようです。

細かい話はWikipedia先生に譲りますが、


戦後の提督は、表舞台にでることなくひっそりと生活を送りました。

元海軍大将とは思えない貧相な暮らし
みんな苦しいんだから自分だけが贅沢するなんてもってのほか。戦争を止めることが出来なかった責任を常に持っていたようです。

提督の生き甲斐は、子どもたちに英語を教えるという教育者としての姿として阿川氏の本に綴られています。

人にも厳しく、自分にも厳しい井上提督は最後まで自分の意志を貫きました。

嫁の朝ドラの話から久しぶりに井上提督を思い出したお話でした。

今でも井上提督を尊敬していますが、私には真似のできない大きな存在です。

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