日本の財政破綻はなぜ起きないか 4

ブログ転載2018.1.22(一部改訂)

以上から原則的に、国債の元金を返済することは不要である。との結論に至る。

しかし、ここでまた疑問がよぎる。仮に債権者たる金融機関等がどうしても元金返済してくれ!

と迫った場合、どうするのか。日本政府というのは常時そんなに預金を持つものではない。これはまさかの「財政破綻」なのか。否。

回答は一つ。日銀が買う。以上である。政府の子会社である日本銀行が買い取ればよいということになる(金融緩和、買いオペレーション)。現在日銀の国債保有量が異様に増加しているのは、実際に金融機関から日銀が国債を買った結果である。

では、日銀は巨額な国債を買い取る原資を持っているのか?支払いができるのか?!

回答は一つ。ある!以上である。というか、金融機関から国債を買い取る場合の支払いは、「日銀当座預金」で支払うこととなるので、日銀からしてみれば、そこに数字を打ち込むだけで支払いが完了する。そのためはっきり言って無限の支払いができることとなる。

ということで以上から導かれる答えは、日本政府が国債を大量に発行しても、あるいは日本国債の投げ売り(するとは思えないが)が発生したとしても、結局日銀が買い取ることですべて収まることになる。

これでいいのだろうか??仕組みとしては現実にそのように動いているのでいいとしか言いようがないが、このシステムに際限はないのか?


 じつはある。詳しいことは後日「お金の発行のカラクリ」という表題で書くが、国債を大量に発行し、お金を大量に民間市場に流すということは、いわゆる「インフレ」を招くことになる。インフレが加速することこそがこのオペレーションの終焉を示すものである。

これまでのことをまとめる。
・「日本の借金1000兆円」は政府の負債1000兆円である。
・政府の負債(国債)は100%日本円建てである。
・日本円建て国債は「政府の子会社日銀」が買い取ることができる。
・国債発行の制限はインフレ率である。

以上の事実をまとめると、デフレである間は日銀が国債を買い取ることにより政府の債務不履行は起こりえないというのが結論として出てくる。つまり日本の財政破綻は起きないという結論に達することとなる。

こうなると次の疑問が起こる、インフレ期ではどうなのか??これはまた後日記すこととする。次回からは「お金の発行のカラクリ」について記すこととする。

つづく・・・・

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