宇宙を圧縮するとりんご一個分になる③

無から宇宙がなぜできたか?
なんもないところから有は生まれません
我々が生きている有の世界が存在するということは
マイナス世界というものがあるはずだ

ってなことを考える人がいるわけです
反物質の世界というものがあるわけです
マイナス世界の自分がいるわけです
そしてマイナス世界の自分を見つけたら
握手をしてはいけません、プラスとマイナスで対消滅してしまいます

ロシアの物理学者のなんとかさんが言うには
反素粒子というのがあるわけです
反素粒子とこっちの世界の素粒子がぶつかって対消滅しているのです
しかし稀に反世界とこっちの世界が一致しないときがあるわけです
マイナス世界とプラス世界、基本的にはまったく同じ素粒子が作られるんですが
本当にごくわずかな確率、具体的には10億分の1の確率で
素粒子に違いがでるのです

10億のうち9億9999万9999の素粒子は対消滅で消えるんです
このときエネルギーを放出します
「不思議の海のナディア」でノーチラス号が積んでいた反水素対消滅エンジンはこのエネルギーを利用しています

そんなわけでたまたま消えずに残った10億分の1の素粒子
これがめちゃくちゃな数あるわけですが
その素粒子によってこの世界のすべてのものが作られているんです
たった10億分の1で惑星だの人類だのを大量に作り出しているわけです

けど全宇宙の素粒子をキュキュキュって集めてもりんご一個分なんです
そう思うとわりと大したことないなあ、10億分の1あれば宇宙できるよね
って理屈になるのです

実は宇宙ってしょぼいのかもしれません
そしてものすごく不安定なんじゃないかって気がします
今現在も光の速さで宇宙は膨張していますが
世界を支えてるのが10億分の1で生まれる素粒子リンゴ一個分だと考えると
なんともバブリーで危うさを感じてしまい怖くて夜しか眠れません

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