Ｖガンダムを語る

昨日ふと小麦ちゃんを見てたら、鼻歌でなんかうたってて、ふんふんふんふんふんふふーん♪ってあれ？これなんの曲だっけ？ってなって考えてたら

「STAND UP TO THE VICTORY」だ！Ｖガンダムをぶっこんできた！

そんなわけでＶガンダムの思い出を語ります

Ｖガンダム（以下Ｖガン）は一番好きなんです、けっこう悲壮感があって全体的には暗いんですよ、歌は明るいのに

本当はもっと明るいものにする予定だったんです、当時ＲＰＧが流行ってて、富野監督は子供が成長していく冒険譚がやりたかったんです

でも途中で鬱になり、なんか暗くなってしまって、それを富野監督自身は自分でダメだと思ったんでしょうね、ブルーレイが発売したときに「こんなもん見ないでください」と言ってました

でもボクはＶガン大好きです

はじめて見たときに一番気になったセリフがあったんですが、リガミリティアのＭＳを連邦に徴収されてウッソくんらがもう戦わないでいいってなって、畑仕事をしてたシーン、オデロがまじめに土を耕すウッソに「お前なにまじめにやってんだ」みたいなセリフに対してウッソは「好きなんだよ土いじりが」ってセリフがあるんですが、なんかひっかかるセリフだなって感じて後にその理由が判明しました

富野監督は鬱でやばくなったとき嫁に連れられて田んぼのあぜ道を歩いてたんです、そんときの土の感触でなんか覚醒して「やらなきゃ！」ってなったんです

そういうところから「好きなんだよ土いじりが」ってセリフが出たのでしょう

こんなペースでセリフやシーンをあげていったらアホほどぐだぐだ書いてしまいそうなのでペースを上げます

Ｖガンの主人公らは年齢が幼いんですよね、そこが上手くできてるところで、敵であるザンスカールの人とエンカウントしてもウッソくんらが幼いから敵だと思わなかったりします、なんだったら子供だからって親切にしてくれたりします、これはうまい設定を作ったなと、これで人間ドラマが膨らませやすいんです

好きなシーンはワタリーギラが戦ってる相手が子供だとわかって涙するとこ

「子供が、戦争するもんじゃない」

めっちゃいい人です、敵だけど、大怪我してもう死ぬ直前ってとこなのに戦争をせざるを得ないウッソの立場を悲しんじゃう、こういうシーンが作れるのもウッソらが子供だからです

Ｖガンといえばやはりカテジナさんです

ややこしい人ですね、普通のやさしいお姉さんが戦争をしていくうちに狂っていきます、序盤ウッソに「怖い人にはならないでね」って言うんだけど自分が怖い人になってしまうというね、声は渡辺久美子でウッソくんは坂口大助だから

中の人でいうとこうなります

主人公のライバル的ポジションのクロノクル

Ｚガンダムでいうところのジェリド的ポジションですがジェリドがクズだったのに対してクロノクルはまともな大人でした、マリアの弟でシャクティの叔父だからちゃんとした人なんです、なんかダメ大人なイメージがしますがそんなことはないです、Ｖガンは敵もいい人が多いんです、だからこそカテジナさんが悪く映るといえます

Ｖガンってギロチンでの処刑で残酷だってことでリガミリティアが立ち上がるんですけど、そこがちょっとわからないというか、だってギロチンってけっこう人道的な処刑方法ですよね、絵的には残酷だけど公開処刑をすることで見せしめということで余計な犠牲を出さないという点でも合理的だと思います、なにせ首を一瞬で切り落とすんだから痛みもないです

なんでそんなにギロチンにこだわったんだろう？わからんからいいです

ギロチンの家系のファラグリフォンが乗るザンネック、斬でネック（首）でザンネック、強かったです

強いといえば結局主人公のウッソくんのＶ2ガンダムです、ＭＳがちゃんと飛べるようになった初のＭＳです

Ｖガンの世界ではＭＳが飛ぶためにプロペラを使ってます

そんなものなくてもＺガンダムでバイアランは空を飛んでましたが

肩とか背中とか足のとこにスラスターがついてそのわりに細くて飛ぶのに必死のパッチなんですよね、これではちゃんと飛んでるとはいえません

Ｖ2ガンダムはミノフスキードライブによって推進剤なしで飛行が可能です、そして最大出力にすれば光の翼で攻撃までできちゃうという究極の機体です、これがさらに行ききるとターンエーガンダムの月光蝶みたいなことが起こるんでしょうけど、Ｖ2ガンダムの延長に月光蝶があるかといえば多分違うと思います、あれは外宇宙からきた技術なので

光の翼、当たった奴は死ぬ

ガンダムユニコーンやバンシィやフェネクスだのネオジオングだのやたら強かった機体がありますが設定上、Ｖ2ガンダムが後の時代だから強いはずです、富野監督が作ったものだからそれより前の時代に強いのを作ってはいけないのです

Ｖ2ガンダムがすごいところは圧倒的継戦能力です、最後のエンジェルハイロウでの戦い、ウッソくんは朝に出撃して朝帰りしてます、24時間戦ってるんですよ、推進剤がいらないからずっと加速しつづけて機体が持てば理論上亜光速まで加速できます、そんなやつが光の翼で特攻してきたら一瞬で消し炭にされますね、恐ろしいＭＳなんです

OPで元気いっぱいに飛び跳ねるウッソくん

これ作ってるときは鬱ではなかったんだろうなぁ・・・