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ONE PIECEのドレスローザ編にハマった話


私たちアラサーからアラフォーにとって
ONE PIECEはひとつのバイブルでした。

「マンガはバカになる」
と言われていた上の世代から
ビジネス書にも取り入れられるくらい
「マンガも本と同様に学びの多いものかもしれない」
という価値観に移り変わっていったのも
私たちの世代が大人になる頃でした。

今までマイノリティとされていた
オタク文化が市民権を得ていったのもその頃かと思います。

中でもONE PIECEは
私がいたブラック企業だった1社目で
本当にバイブルのように
キャラクターの名言が使われていました。

本当にONE PIECEは私たちの世代で
一世風靡をして
どの層にも必ず心に響くフレーズのある
鉄板の漫画として扱われていました。

ONE PIECEは主人公たちの行き着く各島ごとに様々なストーリーが繰り広げられるのですが
私にとってもっとも刺さったのは
ドレスローザ編」でした。

ONE PIECEは初期から気にも留めなかった様々な伏線が後で回収されていくので
あまりフォーカスの当たらないキャラクターにもフォーカスを当てていくと面白いのですが

「ドレスローザ編」は
今まであまりフォーカスの当たらなかった敵役のバックボーンまで丁寧に描かれた長編ストーリーでした。

私はこの章でとくにフォーカスの当たる
トラファルガーロー」と
敵のラスボスである
ドフラミンゴ」が大好きで
とくに敵のドフラミンゴには
妙な親近感を覚えていました。

敵役の回想シーンが盛り込まれたのは
この章が初めてだったかと思いますが
ドフラミンゴは壮絶な生い立ちと
絶対的なカリスマ性を持ち
敵役でありながら魅力的なキャラクターとして描かれていました。

私がドフラミンゴと似ていると思ったのは
不幸な境遇を持つ者に魅力を感じる
という点でした。

理由はやはり
人はバックボーンに影響を受け
育った環境が違いすぎる人とは
真に分かり合うことが出来ないという
思い込みがあったことです。

私自身も家庭環境が複雑だった人ほど
この人は私と真に分かり合えるかもしれない
と思ってしまうのです。

だからドフラミンゴも
悲惨な生い立ちを持つローを
私も飲食店の彼を
なかなか手放したくなかったのでしょうね。

お時間があれば参照ください。笑

ドフラミンゴのローに対する
愛のような執着のような憎しみのような
複雑な感情を私もなぜだか一緒に擬似体験してしまいました。

同じ観点でいうと
「ホールケーキアイランド編」の
サンジとプリンの話も好きです。

家庭環境が複雑だった人って
ドフラミンゴやプリンのような
不器用なところがあり
ローのように自暴自棄であり
サンジやコラさんのように
自己犠牲なところがあり
なんとも魅力的に見えてしまうのです。

身体的特徴などに当てはめても
身体障害を持つ乙武さんのように
障害者の方って
妙にモテるような気がするんですよね。

やはり人は完全無欠より
少々弱点や不器用なところがある方が
人として魅力的にうつるのかもしれません。

ONE PIECEの作者の尾田先生は
本当にそれをわかっていますよね。

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