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ランチパスポートに助けられた話


私がまだ仕事人間だった時の話です。
20代の私はとある有名なブラック企業に
勤めており
地元から離れて友達もおらず
彼氏とも遠距離で滅多に会えず
プライベートで張り合いのない
生活をしていました。

まず仕事のある日は疲労困憊
休みの日もずっと寝ていたい
ひどい時は
一日ダラダラして
やっと動き出すのが夕方でした。

また平日休みの仕事で
イベントや友達との予定も合わせ辛く
今のようにライブに行ったりすることも
ありませんでした。

音楽が好きだったのはかわりませんが
ライブやイベントのある日に
休みが取れることは至難の業で
誘われることすらありません。

なんだか書いてて悲しくなってきました。笑

今より若くてバイタリティが
あったはずなのに
今の自分に比べてずっと楽しくなさそうです。

この頃の私は今と違って
奨学金も返済中でお金もないし
また
今よりも先入観でがんじがらめでした。

女で友達も彼氏もおらず
(いるけど遠距離でほとんど会えないため)
 ひとりでランチとか飲みとか
 寂しすぎて恥ずかしい

とどこか思っていました。

だからこそ
本当はやりたいことや行きたいところが
たくさんあったのに
一人で行くまではしなかったし
外に出たとしても
いつまでも誰かと
待ち合わせしてるかのように
ウィンドウショッピングだけをしたり。

今は思いますけど。

そんなくだらない先入観さっさと捨てて
一人でいろんなところに行けば
友達もできるし
若い女だしいろんな場面で
そこそこ需要あるだろうと。

だってそれが30過ぎた後でも
割と需要あったわけですから。笑

そんな私を外へ連れ出してくれたのが
ランチパスポート」です。
今もたしかコンビニに置いてあります。

まだ土地勘も友達もいないこの街の
行ったことのないたくさんのお店の
ランチを期間限定ワンコイン500円で
楽しめるという本です。


本自体は1000円くらいします。

期限内に3〜4回ぐらい使えば
元をとれる計算です。
お店にとっても宣伝になり
WINWINな本です。

当時貧乏で外食なんて贅沢だった私にとって
500円でオシャレなランチが食べられるのは
ありがたいことでした。

それに加えて
今まで予定なく夕方までゴロゴロしていた私が
ランチに間に合わせるために
昼頃にまでは起きて準備をする
そのキッカケにもなりました。

ランチはお一人様デビューするのに 
飲みやディナーよりハードルが低く
よくよく見てみれば地域柄
女性一人のランチなんて
本当によくある光景でした。

しかも結構オシャレな人も多いのです。
根暗で地味で
友達のいなさそうな人だけが
一人ランチをしていると思い込んでいた
私の固定概念は完全に破壊されました。

これをきっかけに
一人で様々なことに挑戦するように
なりました。

さらにこれをきっかけに
行くようになったお店もいくつかあり
もう今となっては
普通に定価でランチを食べています。笑

今はもう買うことはなくなりましたが
いろんな側面で低価格で
私に様々な経験を与えてくれた
ランチパスポートには
今も感謝しています。

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