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自己肯定感を爆上げてくれたバイト先の話②


最終営業日では
全員が泣きながら
送別会を迎えました。

先程の先輩は
とくにそのバイト先が
なくなるのが人一倍辛かったようで
死ぬ前の猫のように
泣きながら最後どこかに消えていきました。

私は1ヶ月だけ
キャバクラのバイトに専念した後に
新しいバイト先を探すことにしました。

それまで週2程度のサブだった
キャバクラのバイトでしたが
その1ヶ月の間にたまたま
私の誕生日が重なってしまい

今までは避けていた
キャバ嬢の恒例行事である
誕生日イベントをすることになり
お客様に対しての営業にも
ブーストがかかりました。

またその時のキャバクラの上司が
元売れっ子ホストで
女の子の扱いに非常に長けており
私はそれに乗せられて
やる気にもブーストがかかっていました。

まだ若かったその上司ですが
人を動かすテクニックは
後にも先にもこの人を超える人は
いなかったと思います。

仕事が終わって頭を盛ったまま
当時流行っていた頭文字Dのゲームを
するという口実で
ゲームセンターにまた
焼肉屋メンバーで集まり
朝まで一緒にゲームするのが
楽しかった日々でした。

その時メンバーにも冗談で
「私指名で来てね♡」
と言っていました。
ただ本当に花束を持って
来てくれた時は本当に嬉しかったです。

やがて誕生日イベントの数日後
私は新しいカレー屋のバイトをメインに
キャバクラを週2という
元の生活スタイルに戻りました。

バイト先が変わってしばらくは
やはり前の快適な人間関係と比べて
辛かったのですが
そうなることは予測できていたので
まずは3ヶ月続けようと頑張りました。

私はランチのメンバーと
反りが合わないのが
前と比べてるせいかと思っていましたが
どうやら客観的に観ても
ホールの同じ時間に
意地悪な性格の先輩たちが揃っていたらしく

3ヶ月経っても楽にならない
人間関係に疲れて辞めようか
店長に相談をしに行った時に

実はそう思ってるんじゃないかと
 ずっと心配していたんだよ。
 (意地悪な)先輩達が原因でしょ?  
 SISちゃんばっかり頑張っていること
 実はみんな気づいてるから。
 SISちゃんのためにシフトを調整する
 ことも今視野に入れて動いてるから
 もうちょっと待ってて
。」
と言われました。

数ヶ月後
本当にシフトは
私の都合のいいように調整され
行き場のなくなった意地悪な先輩の一人が
バイト先を辞めたことをきっかけに
新しいバイト先の居心地も
随分と良くなりました。

その後バラバラになった
元焼肉屋メンバーは
徐々に連絡を取らなくなりました。

なぜだか新しいバイト先のメンバーからは
大学卒業後も毎年BBQに誘われ
やがて地震をきっかけに
そのお店が閉店するまで
お声をかけて頂きました。

私は結果この二つの飲食店のバイト先で
自己肯定感を爆上げてもらいました。

こどもの頃は変わり者で
人間関係には苦労した記憶しか
なかったのですが
大人になってからの人間関係は
私の予想通りみんな成熟しており

嫌ないじり方をしないし
意地悪なことをしている人がいると
ちゃんと裁かれるし
頑張りをきちんと評価してくれる。

大人の人間関係って最高!
大人の人間関係って楽しい!
大人になってよかった!

私は心からそう思えました。

→次回 右肩上がりのビジョンを描くために


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