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日本で二次元が流行る理由

最近私はシャイニングニキという
着せ替えのRPGにハマっているのですが
アパレル業界の勤めが長かった彼氏は
そんな私に
「そんなゲームの登場人物に
 着せ替えるのではなく
 俺たちがオシャレになろうぜ」
と言います。

まぁわかります。
彼氏は年齢の割に若い格好を
しているので
それで「若作り」と言われたことは
一回や二回ではありません。

ただそんな彼氏ですら
「SISちゃんの年齢だと
 その格好は厳しいでしょ」
とやたら風当たりが強めです。

今まで何を言われても怒らなかった
友達に対しても
「若作り」と言われて
かなり尾を引いていた彼氏ですら

自分が言われて嫌なことを
言ってしまうのがまかり通るほど
女性の若づくりに関しては
より風当たりが強いのです。

何が言いたいかというと
こんな年齢差別がまだ多く
人の格好(とくに女性)にまで
ケチをつけがちなこの国では
オタク文化が流行ることは
合理的な理由になるなと感じました。

ということで
元々オタク文化と称される
二次元が流行る因子のある中で
コロナ禍がさらにそれを後押ししました。

まず海外に行けないことです。

私がゲームにハマった理由として
一番最初に来たのがここでした。

日本はいろいろ行き着くして
(と言ってもまだまだ行ったことのない県は
 ありますが)
だいたい日本であれば
どこに行ったとしても
似たような景色が広がっています。

そんな中で
「国が違えば
 違った景色が見られるかもしれない」
と思った矢先にコロナ禍はやってきました。

会社員である以上
隔離期間を含めた休みが取れない為
海外旅行はかなりリスクを取らないと
行けないという絶望的なものになり
そこまでのリスクを取れなかった私は
仮想現実の中ならば
非日常の景色を見られると
気づいてしまったのです。

さらに「旅の恥はかき捨て」と言いますが
知らない土地だからこそ出来るような
思い切った格好も
出来る機会が失われてしまいます。

いろんなイベントもなくなり
せっかくなら着てみたいというような
思い切ったファッションを
する機会がないのです。

私は一度だけ海外旅行に行った時に
普段バイト先では禁止されている
派手な髪型を1週間限定で
美容室でやってもらってから
渡航しました。

こういった経験も
後に残る一生の財産になるのです。

私はその一度しか
今のところ海外に出ていないのですが
イスラム圏のような
宗教的な理由もなく
なんとなくの空気で
人のファッションについて
口出しがちな日本は
自由なようで自由ではないのです。

自分が本当に着たい服を着ている人は
どれだけいるのでしょうか。

そりゃあアバターに着せたくも
なりますよね。

36歳の私のアバターがミニスートを着て
誰が文句を言うのでしょうか。

いや文句なんて気にしなくて
いいのかもしれませんが
島国でかつ渡航のハードルが高くて
遺伝的に心配性が多い日本の国の人たちで
どれだけのそれを無視して
生きていけるのでしょうか。

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