前回の復習など

 前回は以下のようなプレイについてレビューしてみた。

BTNでAJoのSRP、フロップAK5ttで大きめのCBにリレイズされてコール、ターンでAが落ちて相手のチェックにポットベット、コールされてリバーでフラッシュ完成の6が落ちてフォールド。
相手はほぼunknown(平均的なスタッツとしてVPIP20-25%, 3bet 5-7%, Flop CB 65%、ターン以降のベットはバリューに偏り、チェックレイズが5-7%程度と低い相手)。

Preflop:A♦ J♠
3 folds, Hero raises to 3bb, 1 fold, BB calls 2bb
Flop:A♠ 5♠ K♦ 
BB checks, Hero bets $3.5bb, BB raises to $12.5bb, Hero calls 9bb
Turn:A♥
BB checks, Hero bets 30.5bb, BB calls 30.5bb
River:6♠
BB bets 72bb
Total Pot:92.5bb

結果として確認できたのは、

・AK5ttはBTN vs BBのSRPではポットオーバーの大きいベットの頻度が30%くらいある。ナッツアドバンテージがあきらかなもののレンジ全体でのEQアドバンテージは少ししかない。
・BB側のフロップチェックレイズはバリューが55くらいしかなくて、バランスという観点ではブラフも少なめになる。
・ターンのA♥はBTN側に有利なカードで、これによりBTN側のレンジアドバンテージは高くなりBBのチェックに対しては高頻度で安いベットが打てる。
・リバーはBBのドンクベットにフォールドしたが、相手が均衡通りのプレイであればAJoはJ♠︎持ちならコールできる。ただコールでもフォールドでもインディファレントとのこと。

 実戦ではリバーでフォールドしたが、バリュー過多という仮定であれば正しい判断だと思う。
 逆に、BB側でブラフでこのようなプレイラインが取れれば、リバーでちゃんとフォールドしてくれるような相手に対して搾取できるということになると思うが・・・たとえばK♠︎持ちのKXoの一部でフロップでチェックレイズし、ターンでBTNのベットにコールし、リバーでドンクで大きいベットする、などのラインになると思うが相当に難しい。

 さて、前回のハンドを少し条件を変えてみてみたいと思う。
 
 オリジナルがBTNでなくてUTGの場合。
 フロップAK5ttではレンジアドバンテージ が顕著になりEQは64%。pot33%、66%、ポットオーバーを含めてレンジの7割以上でベットができるようである。これに対するBBのチェックレイズは、やっぱりバリューは55くらいしかなくて、ブラフはK♠︎やQ♠︎持ちのスーテッドとかで、それ以外だとKXoの♠︎持ちなど。ただいずれにしろ、バリューが少ない分ブラフチェックレイズも頻度は低いというふうに理解した。
 ターン以降はあまりアクションの傾向は変わらないようであった。


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