ハンドレビュー: BTN vs BB SRP, フロップAK5tt
6max NL50, General 2.5x を参照。
BTNでAJoのSRP、フロップAK5ttで大きめのCBにリレイズされてコール、ターンでAが落ちて相手のチェックにポットベット、コールされてリバーでフラッシュ完成の6が落ちてフォールド。
相手はほぼunknown(平均的なスタッツとしてVPIP20-25%, 3bet 5-7%, Flop CB 65%、ターン以降のベットはバリューに偏り、チェックレイズが5-7%程度と低い相手)。
Preflop:A♦ J♠
3 folds, Hero raises to 3bb, 1 fold, BB calls 2bb
Flop:A♠ 5♠ K♦
BB checks, Hero bets $3.5bb, BB raises to $12.5bb, Hero calls 9bb
Turn:A♥
BB checks, Hero bets 30.5bb, BB calls 30.5bb
River:6♠
BB bets 72bb
Total Pot:92.5bb
プリフロップA♦ J♠
AJoはどのポジションでもオープン。相手のオープンにはポジションによるが頻度で3betできなくはないくらい。アーリー〜ミドルポジションでのvs 3betにはフォールドすることがある。見た目より弱いイメージのハンド。
フロップA♠ 5♠ K♦ (A♦ J♠)
ボードではBTNがだいぶ有利なボードで、レンジアドバンテージ・ナッツアドバンテージともにあり、全レンジで高めのベットができそう。ただしttなのでややハンドの優位性は落ちているような気がする。という認識で、AJoはベット頻度が高いハンドであろうとのことで66%程度のベットをした。
ツールでの均衡をみると、たしかに全レンジで有利であるがBTN側のEQは54.3%で、チェックが62%と「全レンジで高めのベットができそう」という認識は誤っていた。確かにAやKはBB側のプリフロコールレンジにも多く含まれ、抜けているのはAAやKK、AX5sなど3betする一部のハンドで、また55もプリフロピュアコールであったりと、レンジアドバンテージはあるもののそれほど大きくはないようである。(そもそも「全レンジで大きいベットができる」などというシチュエーションは存在しないかも)
一方でナッツアドバンテージは明確に存在するため、均衡ではベットサイズはpot125%とさらに大きいサイズが好まれるとのことであった。またレインボーボード(AK5r)で見てみても、それほど、この傾向は変わらなかった。ベット頻度が高いのはAXsのキッカーが強いところ、KKやA5などがバリューで、ブラフはハンドレンジの全レンジに頻度で散らばっているが、弱いところだと86sや87sなどが含まれていた。
実戦では66%のベットをしたわけだが、これに対してポットサイズの3betが飛んできた。どこでレイズするのかなと考えてみたが、強いところで55、ブラフは♠のスーテッド、上のストレートドローくらいかな?と考えていた(ストドロについては意識の端の方に少しあった程度)。
均衡をみるとレイズは全体の5%程度でかなり少なく、バリューは55くらいであった。バランスを保つということであろうが、そうするとブラフも少なくて良いようで、K♠︎持ちのスーテッドもリレイズの頻度は低かった。他に5Xsやローカードたちで低頻度のブラフレイズがあるようであった。
実戦で5Xsを含め、十分な頻度でチェックレイズできる相手ではないとすると、55が結構濃厚じゃないか?と思っていて、他に♠︎スーテッドハンドが少しある程度という想定。
ターンA♥(フロップA♠ 5♠ K♦, A♦ J♠持ち)
A♥ が落ちて3カードになったが・・・相手の55がかなり濃そうなので、あまり嬉しいカードではない。相手はチェックだが、相手からするとAKやKKなどナッツ級ハンドはこちら側にあり打ちづらいかもしれないので55は結構残っていそう。こちらのレンジにAKやKKがあることに加え、A持ちはリバーでKJ(5)が重なってのナッツフルハウスもあること、フラドロに対してのオッズを合わせないことなどを考えて大きめのベットをすることを選択してポットベットした。
しかし均衡ではこの状況ではむしろやや小さめのサイズのベットが好まれるようだ。たしかにAはBTN側に有利なカードでAKやA5s、AXの強キッカーなどがBTN側に多い。ここは小さいベットが良かったかも知れない。
実戦では相手はこのポットベットにコールをしてきたわけで、たしかにこうなると相手は55の可能性がかなり高くなってこちらはあまり戦えない。ポジションもあるわけだし、小さいベットでガットなど相手の弱いところを降ろしつつフラドロにはコールをもらってリバーで引かれて打たれたら降りる、というプランが良かったかも知れない。と思ってポット33%ベットに対するBBのアクションを均衡でみてみたら、33%ベットにはQ♠︎以下のフラドロはフォールドだった。ナッツフラドロであるK♠︎がBTN側に多いこと、ペアボードでフラッシュが弱いこと、SPRが低くなっていることなどがフォールドの理由だろうか。
とすると降ろしたいところは結構降ろせるので、安いベットでよい、ということになるか。
(この辺は考え方がそもそも合っているのか、全然わからない。)
リバー 6♠(ターンA♥、フロップA♠ 5♠ K♦, A♦ J♠持ち)
リバーで ♠が落ちて、いよいよ勝っているところがなさそう…ということで相手の66%程度のベットにフォールド。ただベットサイズが実戦のものが均衡と乖離してしまってるせいでツールでの確認が出来なかったが、近いところの解析では♠︎J持ちは相手のフラッシュをブロックしていることが大きいようで、コールが良かったようだ。
しかしリバーのブラフが少ない相手や、そもそもリバーにブラフしやすいハンドが残っていないであろう想定をもとにすると、やはりフォールドで良かった気もする。
実際勝ってるところはあるのか?フロップのチェックレイズのハンドをかなり狭く想定してしまっているけれど、例えば相手がAヒットでもチェックレイズしてくる相手だったら?とか、ターンでフルハウスだからという理由で55もちであればベットされることが多いのかな、とか、ターンの大きいベットにガットでついてくるような相手だったら?とか色々考えてしまう。
あとはBTNでなくてオリジナルがアーリーやミドルだとどのように推奨アクションが変わるか、などもみてみたいと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?