ハンドレビュー SB 3bet pot から3発でオールインまで。

アミューズの1ハンド。
0.2-1-1bb 10% 6bb cap
Eff=約100bb

 内容はうろ覚え。7人テーブルでHJの3bbオープンにSBでJ♣︎Q♣︎で3bet、コールされてフロップでK♠︎9♣︎6♣︎、pot33%CBを打ってコールされ、ターン3♦︎でpot50% betにコールされ、リバーA♥でオールイン、フォールドされてポット獲得。

 アンテなし6maxNL50を参考に。

プリフロップ:HJのオープンにSBでJ♣︎Q♣︎、コールされてHU。

 相手は標準的〜ときどきルースなプリフロップレンジで、ポーカー歴は自分より長くブラフもしっかり打ってくるプレーヤー。自分はタイトパッシブでバリュー過多なイメージであるが、たぶんCBやや過多と思われている。
 SBでJQsはほぼ3betでよさそう。7人テーブルのアーリーより早いポジションのオープンに対してはアンテありでも降りてもいいようだ。ルースな卓でCCが入っている場合にはだいたい降りてしまいそうだが、コールが1つ入っている場合にもスチールにいけるようだ。AやKをブロックしておらず、コールされた場合にはQやJがブロックされていることが少ないし、スチールに行くのもありなのかな。QQやJJはアンテありの設定でツールをみてみると、アーリーのオープンレイズに対するBTNではレーキによってCCレンジがあるようだが、一般的にはQQやJJは3betしてくるプレーヤーがだいぶ多い気がする一方、ルースな卓ではブロードウェイ2枚が結構CCされることを考えると、この要素は微妙かもしれないけれど。さらに、3betコールレンジがルースな卓ではどうだろうか?この場合にはナッツアドバンテージがなくだいぶ期待値が低いように感じてしまうので、AXsやポケットの方が3betしやすいと感じる。
 コールされHUに。 自分のSBからの3betはそこそこワイドなレンジが想定されていそう。3betのコールレンジとしてはAXs、ポケット、スーコネ、TJ以上のブロードウェイスーテッドなどを想定。ポケットの上はTTあたりがボーダーだと思う。下のポケットはどこまで含まれているか?ツールではローポケはフォールド頻度が高い。

フロップ:K♠︎9♣︎6♣︎

 FD+GSSDに。レンジはこちらが有利に感じるが、EQはツールでは52.5%と拮抗していて、上の方でレンジアドバンテージが少しあるようだ。6ヒットや9ヒットはどちらにも少なく7や8のポケットはコーラー側に多い。Kヒットはこちらにやや多い。ナッツ級はこちらに多く、AK、KK、AAなどがあるが、こちらのハンド全体に占める割合は小さい。フラドロは同じくらい持っていて、ナッツフラドロも同様。ストドロも同じくらいだがバックドアストドロはこちらに多そう。
 ツールではベット頻度が高く、33-66%ベット。レンジベットに近いがレンジアドバンテージは少なく、なぜベット頻度が高いのか、よくわからない。どの程度EQに差があるかより、EQがレンジ全体で上にあることがこのような広いベットに向くボードだと一応理解してみる。集合分析とかみれればもう少し理解が進む気がする。
 相手はコール。コールレンジの想定は、6ヒット、9ヒット、Kヒット、FD、SD。ドローのないA持ちやローポケはほとんどフォールド。
 相手側がレイズできるハンドは少なそうだが、一応相手のレイズレンジを見積もってみる。ツールでは66,99はバリューとしてレイズ頻度があり、コール止めしていたAKもバリューでレイズできるとなっている。AXsの♣︎、♠︎の一部がブラフレイズ。ただ実戦では、特に♠︎でレイズできる人は少なさそう。

ターン3♦︎


 ラグ。フロップでコールされてターンでラグが落ちたことでこちらのレンジがややポラーになっているが、ベット頻度は49%でサイズはpot 33-66%が推奨されている。この段階でSPRは低く、スタティックなボードであることが関係しているのだろうか?ターンのベットサイズはよくわからない。
 IPの場合にはターンのアクションはEQの高いところと低いところでbetというのが一般的なアクション、というふうに理解しているが、OOPの場合には必ずしもそのような傾向は少なくて、チェックレンジに強いところをかなり残しておかないといけない、ということはなんとなく意識している。SPRが低くなっていてポジションの重要性は低下していそうだが・・・実際に均衡ではKKのようなナッツ級ハンドがチェックレンジに残されている。
 こちらのバリューはKの強キッカー、AA、99で、これらはベット。
 J♣︎Q♣︎は引き続きFD、SDがあるハンドでEQは低い。ブラフハンドとして良さそうに感じて、ツールでもベット頻度がまあまあある。A♣︎3♣︎-A♣︎5♣︎とともにベット優位。なんとなくこれでバリュー/ブラフ比率はバランスがとれていそう。
 相手はpot50%ベットにコール。相手側のレンジ想定としては、6、9ヒット、Kヒットも強キッカーしかほぼなくてコール。残りスタックも加味してフラドロはほぼコール。

リバーA♥

 実戦での思考は非常に短絡的で 、Aはこちら側にだいぶ有利なカードでナッツもこちらにあり、Kまで降ろせるといいなあ、こちらはSDVはない、という感じでオールイン。このような思考だから下手なのだ。

リバーのアクションについてあらためて考えてみる。

 villainがダブルバレルについてきているのは6、9ヒット、Kヒット、A♣︎X♣︎。ただしA♣︎X♣︎は均衡では弱キッカー(A5s, A4s)はすべてターンでレイズになっていて、確かにリレイズしやすそうなハンド。ということで、リバーAが落ちて相手にAがヒットしているケースは稀。(AQs-ATsあたり。)フロップでAXsでルースについてきているケースはあるが、ダブルバレルまででついてこれるのは♣︎持ちのみだろう。
 相手視点でこのリバーオールインがどう見えるか?バリューはAK, KK, AA薄いが99、AQでもバリューオールインがあるかどうか。ブラフは♣︎2枚持ちで、、QJ、JT、87あたり。A♣︎持ちのAXsはどうなのか?A4,A5, AT, AJなどでオールインする相手かどうか。たぶんしないだろう。とすると、ブラフコンボは少なくてJT、QJ、87の3コンボ、バリューはAAの6コンボ、AKの9コンボ、KKの6コンボなどバリューが多い。6ヒット、9ヒットはコールが難しそう。Kヒットはどうするか。相手のKをブロックしていて、AKやKKをブロックしている。相手のAヒットは♣︎のAQ-ATsくらいなので少ない。まあまあコール側に寄りそう。
 実戦では9ヒットでかなり迷ってフォールドしていて、Kヒットは降ろせなかったっぽい。ただ、かなり迷ってのフォールドだったので、これより安いベットだとなかなか降ろせなかったかもしれない。

 ツールではpot33%ベットの頻度がやや高く、オールイン(pot54%)より高かった。そして33%ベットでもKTsやKJs、T9sは降りる判断を推奨している。♣︎でないAが落ちたことでレンジは全体的にhero側がかなり有利になり、33%の安いベットでも多くがシンバリューとなりディフェンスがわ結構降り優位になるようだ。


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