ハンドレビュー・スチール失敗

 アミューズでの1ハンド。7人テーブルでUTG+1からオープンが入り、CCが2人入ったところでSBの自分がKQoから3bet、オリジナルともう1人がフォールドし、CCで入っていたBTNがコール。フロップJJ6ttで安いCBを打ちコールされ、ターンでナッツフラドロ+ガットショットになりブラフオールイン。コールされてJの3カードが出てきて引けず負け。

 テーブル自体はアミューズの中では比較的タイト、自分のテーブルイメージはやや硬め、BTNのプレーヤーはややマニアックでGTOを勉強している感じの若者。プリフロップアクションはあまりおかしな感じはなくて、A5sとかで3betも観測していた。メンタルには脆弱な感じもあってテルも多かったがこのゲームでは観察が十分でなかったため省略。

 マルチウェイは「教科書」がなくて難しいが、自分なりに振り返ってみようと思う。

Eff:約100bb

Preflop (2.4bb) K♦︎Q♣︎

1 folds, UTG+1 raises to 2.5BB, 1 folds, CO calls to 2.5bb, BTN calls to 2.5bb, hero (SB) raises to 14bb, 4 folds, BTN calls 11.5bb

Flop (35.4bb):J♠︎J♦︎6♦︎

Hero raises to 10bb, BTN calls 10bb

Turn(54.4bb) A♦︎
Hero bets 76bb (all-in), BTN calls 76bb

Hero shows J♥ 8♥
CO shows K♦︎Q♣︎

Preflop (2.4bb) K♦︎Q♣︎

 このハンドでマルチウェイで3betは無謀なところだが、自分が相当堅くみられていそうなこと、横コールはするが3betにはしっかり降りる人が多いこと、降ろしたくて相手の横コールレンジに多そうなAXoをブロックしていないことなどで、スチール狙いで思い切って3betしてみた。

 たた、サイズがまずかったと思う。20bbくらいが良かったか。アンティもあり、BTNがコールする時点でポットは23.9bbで、BTNは上に11.5bb出せばコールできるのでBTN側とするとオッズはだいぶ良い。実際にJ8sでコールされて結果的にポットを取られているからというわけではないが、このようなシチュエーションではしっかりとしたサイズで打たないといけない。(もちろんテーブルによる。)

Flop (35.4bb):J♠︎J♦︎6♦︎

 相手のレンジについて、キャップされていることは意識していたが、上記のように、CCで入っているBTNのほとんどのハンドでコールされているということは意識できていなかった。その時の相手レンジの見積もりはポケットが本命で、スーコネやAXo/AXs、ブロードウェイなどが少し含まれていそう。
 フロップはどちらにもヒットしていなさそうで、QQ-AAなどこちら側に多くレンジアドバンテージがあるように感じた。相手がミドル以下ポケットが多いことからQやKをアウツと考えられ、バックドアのフラッシュ、ストレートもあることからブラフ気味の安いCBが良いのではないかと感じた。
 相手は少し考えた後でコール。その時はポケットかハイカード2枚、♦︎フラドロとかかな、と考えていたが、振り返ると6回りのスーコネなんかもありそうだしJのスリーカードもあった。

Turn(54.4bb) A♦︎

フロップではCBが安かったので相手のレンジ想定は大きく変わらず、ターンのAはAAやAKなどこちら側に多く、またナッツフラッシュ、ナッツFDのK♦︎も抑えている。現状ポケットに負けていることが多い一方で相手のロー〜ミドルポケットをフォールドさせられる可能性が結構ありそう、コールされてもアウツが12枚〜18枚なので、フォールドEQとバリューになるオッズを考えてポットサイズくらいのオールインを選択した。ここでまた安めのダブルバレルも考慮したが、そうするとSPRがかなり下がり、フォールドエクイティを放棄してしまうのが勿体無いと感じた。
 振り返ってみてみると、こちらのオッズに合う安いダブルバレルを打ってコールされた場合にはリバーで引けなければ、ほとんどコミットしているとはいえそれでもほぼほぼ負けてそうなのでチェックフォールドできるかな、とも思った。ただし、相手がターンでレイズしてきたら結局こちらのドローのオッズがあってオールインまで行っていたとも思う。

 結果スナコされてJ♥8♥が出てきてリバーはラグでポットを落とした。その場ではJ8sあるのか〜という感じだったが、まあ横コールに入るかはともかく、CC後の3betに対してはオッズでコールできるな…と思った。また、自分のレンジはAAとかAKとか激強に見積もられていたと考えていたから、実際にスナコされたところをみると、スチール狙いでの弱いハンドが相手から見た自分のレンジ想定に含まれていた可能性が高い。

 自分としての反省点や学びは以下

・オープンにCCが複数入っているところに3betするときはしっかりしたサイズで打つ。

・相手のJヒットは意識できていなかったが、そもそもAJは相手に結構あるなど、レンジ想定が極めて甘かった。

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