ハンドレビュー・TTからの3bet pot。
久々にオンラインでのハンドレビュー。
UTGの2bbオープンにBTNでTsThから3bet、UTGコール。プリフロップでAsKsQcが落ちてpot 33% CBにコールされ、ターンで6cが落ちてpot60-70%のベットにコールされ、リバーで7sが落ちてほぼオールイン、相手はフォールド。
参考はNL50、Open GTO, 3bet smaller。
0.5- 1bb, 3.5%, 15bb cap
Preflop:
Hero is BTN
UTG raises to 2bb
Flop:
UTG checks, Hero bets 5bb, UTG calls 5bb
Turn:
UTG checks, Hero bets 18.5bb, UTG calls 18.5bb
River:
UTG checks, Hero bets 71.5bb, 1 fold, Uncalled bet of $1.43 returned to Hero
プリフロップ BTNでT♠ T♥、UTGの2bbオープンに3betしてコール。
ミドルポケットは今の解析ツールだと横コールと3betの混合になっているが、CCはあまり慣れていないこともあり、また以前に覚えたレンジ表でピュアになっていたこともあり基本は3betしている。ただ確かに適正なレンジのUTG相手にはプレイしづらい印象で、コールも混ぜてもよいかもしれない。こちらの持ちうるレンジはAXs、KXs、AKQJTまでのスーテッドの組み合わせ、AKo、AQo、低頻度でAJo、KJo。
UTGの3bet callレンジはAXs、あらゆるポケット、スーコネ、K以上を持つブロードウェイスーテッドなど。オフスートはほとんど入らない。
フロップK♠ A♠ Q♣
33%のCBにコールされた。
3better側にレンジの強さがありポジションもある。BTNのレンジEQは69%、ということで安いレンジCBが肯定される。意外にも均衡ではTTはEQ57%となっているが、これはUTGが適正に3betにコールしている場合で、ローポケやスーコネに対して勝っていることが理由のようだ。
安いCBに対して99以下のポケットは抵抗できず、♠︎もちのスーコネ、いずれかのヒットなどがコールできる。A5sやJJもフラッシュのないものはフォールドになっている。
ターン6♣︎ (←K♠ A♠ Q♣)
70%程度のダブルバレルを打ってコールされた。
フロップのアクションによってお互いのレンジがシンプルなものになり、レンジはかなり近づいている。EQチャートでは上の方ではBTNが優位に、下の方ではUTG優位になっているが差は小さい。ここではアグレッサーが少しのナッツ級ハンドの頻度が高いことを根拠に大きいサイズのベットが好まれるようである。適切に大きいベットをすることでレンジがポラライズされる。具体的には、ストレート完成・セット・上の方の2pが強いところで、低頻度で含まれる下のポケットや AX♣︎が弱いところでのベットレンジになる。KXsの弱キッカーや低頻度で含まれるスーコネとかもベット頻度がある。
この状況でマージナルなハンドはどこになるのか?EQでみるとA6の2pやAJ, ATs, KQsなどが含まれる。ただ、KQsとA6sは同じEQにもかかわらず、前者は大きいベットが、後者はチェックが好まれている。なぜだろうか。ちなみにこの二者はEQRもEVもほとんど一緒になっているので、これらの視点では説明できなさそうである。他に考えられる視点としては、ハンドの発展性、プロテクションの効果、ブロッカーなどだが・・・Aの1pをフォールドに追い込むことでリバーで逆転されることを防ぐ効果(プロテクション効果)が大きいのだろうか。
そして問題のTTは♣︎のない組み合わせはチェック、ある組み合わせは大きいベットとなっていた。♣︎の有無で明確に分かれているので意味はありそう。TTはEQ15くらいで明確にブラフであって、フォールドさせられることが多いほどよい。T♣︎持ちのフラドロはATs, KTsくらいしか相手のハンドに含まれないが、これらに対してはフォールドさせられず、最低でもコールで、レイズされることもありうる。ということでこれらをブロックしている点で♣︎T持ちがベットに向いているということのようだ。
TTをブラフとしてターンでベットするという発想は良かったと思うが、スートにまで考えが及んでいなかった。なかなか実戦の短い時間での判断は難しい。
リバー7♠︎ (←K♠ A♠ Q♣6♣︎)
ほぼオールインし、フォールドされてポットを獲得した。
ターンもコールされ、♠︎フラッシュ完成の7♠︎が落ちたが、そもそも、A♠︎、K♠︎が落ちているため、3betpotではお互いにフラッシュは少ない。フラッシュ完成はQTs,QJs,TJsくらい(均衡ではUTG はQJsはもちえないようだ)。少ないフラッシュの一部をブロックしていることが大きいと思ってブラフしたが、どうだったのだろうか。TTはSDVはなく、あきらめるかブラフをするかの二択になる。このような場合に、たとえばTTより88の方が弱いからよりブラフに優れていると考えるのは誤りだと思っていて、TTも88も、EVもEQもゼロである。なので、バリューという観点では等価なのでその他の要因=ブロッカーでブラフのする、しないが変わってくるのではないかと考える。
まとめ
<プリフロップ>
BTN のTTはUTGのオープンに対して3betできるが毎回3betだと3betレンジが弱くなる。CCを取り入れて見てもいいかもしれない。
<フロップ>
このようなボードは3bet側からレンジベットできることが多い。
<ターン>
とくにこのようなツートーンボードでは相手の持ちうるフラドロの組み合わせを考えてこちらのベットレンジを作りたい。
<リバー>
わからん。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?