SB 3bet pot でのペアボード、CB打つ?


 BTN vs SB 3bet potでペアボードKK5ttになったがペアボードでとりあえず考えず安いCbetを打つのがいやで、5はBTN側に多そうだしなーとAToをチェックしたが、ほんとか?ということで均衡を調べてみて考察してみる。
 参考は6max NL50 標準GTO/3b GTO。

 UTG vs SB 3bet pot KKXr

 均衡はほぼレンジベットとなっていてXがローカードだと高いCBが含まれ、ハイカードだと安い傾向。なぜだろう。KK2rとKKQrで比較してみる。
 レンジEQはKK2r 53.5% vs KKQr 58.4%と後者の方が高い。またEQchartは前者はSB側がポラーで後者は下の方を除いてほぼSB優勢。KKQrがレンジ安ベットであることは「レンジアドバンテージは広く安く」の原則通りなのでわかりやすいが、前者でレンジベットしつつ大きいサイズと小さいサイズを併用するのはなぜなのか。
 KK2rのボードで33%betを打っても75% betを打ってもUTG側でフォールド頻度の優勢なハンド群に大きな違いはなく、全体としてのフォールド頻度だけ違う。強いて言えばQQやJJでも 75%pot betにはフォールド頻度がある。QQやJJでもオリることがあるのか!という感じ。これらはEQは50%以上あるが、EQRがほぼゼロ。つまり後のストリートでベットされると下ろされてしまうことが多いし、コールすると負けていることが多い、ということであろう。「主張するハンド」という言い方に意味がない、という言説を耳にすることがあるが、ここではSB側がKのトリップスを「主張している」ことによってこのような挙動になるのではないだろうか。UTG側と比べSB3bet側にはKを含むハンドが多く、これによってKトリップスを「主張できる」のではないか。

 しかし同じことはKKQでも言えることで(QQはフルハウスになるので話が全然変わってくるが、Kトリップスが主張できる点では一緒)、KK2でなぜ大きいサイズのCBが打てるのかということからは論点がずれてしまっている。
 
 レンジEQの違いがどこから来ているのか?Qを含むハンドはSB側に多く、UTG側には少ない。これによってレンジ全体でSBは優位性をもっているのであろう。2はお互いのレンジに少なく、これによってレンジEQの差は小さくなっているのであろう。
 
 レンジEQに差がない場合、アグレッサーとしてはレンジをポラライズすることが目的と考えてよさそう。そうすると大きいベットをEQの高いところと低いところで打つ、これはなんとなくわかる。他のシチュエーションと違うところは、ベット頻度自体もたかく、安いベットを基本にしつつ高いベットのレンジ・頻度もあることである。UTG vs BTN 3bet potをみてみても同じようなアクション頻度であることからポジションはあまり関係がなさそう。3bet potであること(SPRが小さいこと)が関係しているのか?と思って200bbの均衡を見てみると、ベット頻度自体はほぼ100%で変わらないが、大きいサイズのCB頻度があきらかに減った。
 つまりKK2で均衡上高いベット頻度があることはSPRの高さ(低さ)と関係があるようだ。
 ここから直感的には「ストリートが進むとコミットして相手をおろせなくなってしまうために早いストリートで大きいサイズのベットをしてフォールドエクイティを確保することがより利益的になる」というように考える。

 糸口はありそうだが思考はまだまとまらない。
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