ハンドレビュー、不利なボードでのxr



 アミューズでの1ハンドのレビュー。0.4-1-1, 10% rake (6bb cap)で相手はややルースなHJだが、同一条件での均衡はみれないのでNL50, 2.5xで相手のレンジをBTN想定で近似して参考にする。
 自分のテーブルイメージはタイトパッシブ。相手はルースアグレッシブ。

Eff:100bb

Preflop A♠︎J♦︎

3 folds, BTN raises to 2.5bb, 1 folds, hero(BB) calls 2.5bb

Flop (5.5bb):5♣︎T♥︎K♦︎

Hero checks, BTN bets 1.8bb, Hero raises to 6.4bb, BTN calls 4.6bb

Turm(18.2bb) 3♦︎

Hero checks, BTN rases to 6bb, Hero calls 6bb

River(30.2bb) 9♥︎

Hero bets 45.5bb, BTN folds,

 あまりいいプレイングではなかったと思うが、だからこそ振り返ってみてみたいと思う。

プリフロップA♠︎J♦︎→BBでBTN のオープンにコール

 AJoは強いハンドだがBBでのブロードウェイの2枚はコール頻度が高いことが推奨されている。
 BBはOOPでポストフロップが戦いづらく、オフスートではなおさらその傾向が強くなるのに、なぜブロードウェイ2枚のオフスートはコールが多いのだろう?
 コールレンジの強さをある程度保つ、オフスートでもストレートのドローがあるため一定のプレイアビリティが担保される、他に3betしたいハンドが多い、などそれっぽい説明はできるが、ちゃんと腹落ちできているか怪しい。
 

フロップ5♣︎T♥︎K♦︎→pot33% betに50%リレイズ→コール

 ややドライでスタティックなボードでアグレッサーはCB頻度が高く、BB側に不利なボードだと考えていた。
 実際はBTNvsBBであればBTNチェック頻度36.5%。そこまで有利でもなく、レンジEQは53.9%。pot33%, 66%などいくつかのサイズを混ぜてCBを打つことが推奨されている。
 これに対してどこでチェックレイズできるのだろう?と実戦では考えていて、AJoはナッツストレートドローがあるのでチェックレイズの候補として悪くないのではないかと思っていた。しかし均衡解ではチェックレイズの頻度は低く、ブラフ傾向の強いxr頻度の高いハンドとしては、J9sやQ9s、QJsなどのBDFDも持つようなハンドが優先されるようだ。また54s-52sのようなハンドも均衡ではxr頻度が高く面白い。BTN側に5以下が持たれることが少なく、ターン、リバーで5のスリーカードやローカードの2pを引いたときに大きくとれる、ドロー/ブラフハンドのようなイメージななだろうか。AJは一定のEVもあり、ここはチェックにまわすのがよいようだ。

ターン3♦︎→チェックに安いベットが入りコール

 ラグが落ちて、結果としてチェックレイズした側がポラーになっているようだ。これは一般的な傾向なのだろうか?おそらくそうだろう。ストリートが進んで逆転の可能性が低くなり、ナッツアドバンテージは基本的にはアグレッサーが維持している。いくつかのスポットを見た限りでは実際にこのような傾向はありそう。
 AJoはベット頻度が高くなっている。
 
リバー9♥︎→ドンクpotオーバーベット
 
 ドンクベットをしたがやりすぎか。ただこの場ではheroはバリュー過多、ブラフ過少だと思われているためブラフが効く気がした。
 バリューはストレート引いたJQだがJQsは3betしてそうなのでコンボは少ない。ほかに5のセット、TKの2pなどか。これらはターンでベットしていることが多そうではある。ブラフはAJs、ややオーバープレイ気味だがAJo、AQ、J9、54s、などの一部。

 全体的にはフロップでやや無理目のチェックレイズを入れてしまったことが反省点。ボードが不利なところでは無理をすべきではない。また、ターンでは継続してベットすべきだった気がする。OOPでの過剰なアグレッションを気にしてしまった気がするが、AJoのターンでのEQは均衡上は低く、ブラフ優位であった気がする。しかし相手もややルースなところがあり、EQはもう少し高かった気もする。
 実際には自分のテーブルイメージでやや過剰なブラフが成功した気もするが、正しいアクションだったかわからない。


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