ハンドレビュー・ローボード・リバーフラッシュ完成ボードででA持ちを頼りに3発打ってみた

UTG vs BB、ローボードでAQoからブラフを3発打ったもののコールされてポットを取られたハンド。明確な反省点がいくつかあった気がする。

プリフロップ A♦︎Q♥(1.5bb)

Hero raises to 3bb, BB calls 2bb
 
フロップ 9♦︎2♦︎6♥(6.5bb)

BB checks, Hero bets 3bb, BB calls 3bb

ターン 3♣︎ (12.5bb)

BB checks, Hero bets 6bb, BB calls 6bb

リバー 6♦︎ (24.5bb)

BB ckecks, bets 23.5bb, BB calls 23.5bb

Hero shows A♦︎Q♥
BB shows 7♥9♥

BB wins 68.5bb

例によって6max NL50 を参考に。

プリフロップ A♦︎Q♥(1.5bb)

 AQoはオープンできる。3bet来たら降りても良い。UTGのオープンに対する3betは均衡上はかなり強くて、降りるべきハンドが増える。3bet過少の環境では原則フォールドが正解だと思う。

フロップ 9♦︎2♦︎6♥(6.5bb)

 ローボードでUTGに不利なボードだが、高いレーキでUTGの3bbオープンに対するBBディフェンスレンジは狭く、ローカードの含まれる割合はそれほど多くない。この条件での解析は自分のツールではプリフロップしかできなくて、上記のNL50 x2.5openの条件ではEQは既にUTG49.5と不利になっているが、NL10 x3openのプリフロップではローカードを含むスーコネ・スーテッドギャッパーはコール頻度が低く、2や6がヒットしていない割合も多いことから、UTGのEQはたぶん50%を超えている気がする。
 相手にヒットしていないケースがそこそこありそうということもあり、A♦︎Q♥は♦︎2枚落ちているこのボードではCB候補として悪くなく、ブラフ効果とプロテクションの効果を期待しつつ、コールされた場合にはのちのストリートでのブラフ候補として使えるのでは、と考えてCBを打った。今回の解析条件では確かにベット頻度はあるものの、A♦︎JxやA♦︎Tx、K♦︎Q-Txのようなよりバリューの低いハンドのベット頻度が高かった。このスポットではブラフ効果の方が多分重要で、であればこのようなよりSDVの低いハンドでCBを打つべきか。
 こちらのバリューレンジは上ポケ、9ヒット、低頻度でオープンした2や6のセット、A持ちのフラドロなど。フラドロはブラフといえばブラフだがAやK持ちの♦︎スートはEQが50%以上で実際にはバリューがある。

ターン 3♣︎ (12.5bb)(←9♦︎2♦︎6♥)

 フロップコールされて、相手はどれか当たっていることが多く、ドローでついてきているのはSDの78s, 34s, 45sあたりとフラドロ、セットは一部でリレイズされずにコールされている、といったところ。
 ターンカードは基本的にUTG側のハンドは発展せず、BB側ではストレート完成、ストレートドローの34sが3 をヒットしたなどで、2pairのコンボはなさそうなので、全体としてはレンジ全体のEQへの影響は少ない。
 ダブルバレルを打ったが、均衡ではコール推奨だった。これはフロップでの考察同様に、よりSDVの低いハンドでブラフ候補があることに加え、さらに♦︎のスーテッドハンドがドローを引けていないことでブラフの意味合いが強くなることから、A♦︎Qxをブラフに回すとブラフ過多になるようだ。まだ自分のレンジ全体でのアクションというものが考えられていない。
 コールされて、相手はヒット、フラドロ、ストドロなど。
 自分がフラドロなどドローハンドの場合、相手も同様にドローがあるはずだが無意識に相手のレンジ想定にドローが抜け落ちてしまうことが多いので注意したい。

リバー 6♦︎ (24.5bb)(←9♦︎2♦︎6♥3♣︎ )

 BBの6ヒットはセットになり、フラッシュは引かれ、リレイズされていないセットはフルハウスになった。ストドロは滑っている。こちらの大きいバリューがあるのはA♦︎やK♦︎持ちのフラッシュ完成くらいで、AAやKKなどハイポケはマージナル。
 ここでブラフを打つためにダブルバレルしているのでありブラフでpotベットを選択した。
 A♦︎Qoはターンでピュアコールのためツールでは推奨されるアクションは不明であるが、同様の意味合いのAJoはピュアにオールイン!(pot400%・・・)であった。
 ここではUTGのバリューハンドはナッツ級のフラッシュなどコンボは少なく、ポラライズされたレンジとなっていて、大きいベットを選択すべき場面だった。より具体的には、相手のヒット系、とくにトップヒットをを降ろすためにある程度以上の大きさが必要になるが、このデカベットは6持ちのスリーカードも一部降ろすようだ。
 potベットも悪くないと思ったが、もう少し大きいサイズで打っても良かったかもしれない。
 

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