好きな煙草の話

このご時世に煙草の話とはいかに……とか一切気にしません。

嫌煙家上等。喫煙が許されている限り喫煙所と喫煙席がサンクチュアリ。

どうせほっといても縮小して消え去るんであれば最後まで輝いて死ぬ。

人間だから、な。

好きな煙草の話をする。よく聞け。傾聴の姿勢を見せな。

そもそも僕は嫌煙家に分類される人間だったんだけど、まぁでもよく知りもしないでdisんのもダセーなって思って18ぐらいで色々調べた。

喫煙方法には肺喫煙と口腔喫煙があって、その二つは吸い方以外にも感じる煙草の味が違ったり、吸収される有害物資の量が違ったり、スピードが違ったり、なんやかんや他にも色々。

ここでは詳しく書かない。生粋の嫌煙家は全部読み飛ばして喫煙は悪と決めつけるし、ヤニカスはニコチンが取れればいいし、愛煙家は自分で調べる。

ただ喫煙方法にも煙草にも色々な種類があって歴史があって、遍歴がある。

思ってたより煙草って嗜好品には奥深さがあった。

重ねて言うがここでは触れない。すごい喋りたいけどここでは触れない。

でまぁ、18で煙草について色々調べて、税率に絶望して、まぁでも20になったら吸ってみるかと思った。

どちらにせよ中学の時から一回は吸うつもりだったし。

で、吸った。

ハイライトメンソールという、メンソール。スゥーっとするやつ。

まぁ味なんかわからん。嗜好品として味わえてない証拠。

で、吸った。

スゥー。

わからん。

吸った。わからん。吸った。お?

何度目かの吸引で、いわゆる”味”と呼ばれている何かを知覚した。

これが味覚によるものなのか、嗅覚によるものなのかはその時は判別できなかったが、ともかく”味”を感じた。

となれば次は違う煙草。銘柄を変えて吸ってみた。

味が違うぞ!?

違うんだよ味が。わかる。俺にはわかる。

銘柄によって確実に味が違う。

ちなみに、僕が喫煙処女を捨てた時は口腔喫煙でした。詳しくはググって。

そこからはもう早かった。
嫌煙家だったし確かに煙たかったけど嗜好品としての地位を煙草に与えることができた。

新しい銘柄を吸って吐いて楽しんだ。

で、好きな煙草が見つかった。

一番最初に吸ったハイライトメンソール。
あとシガリロという葉巻の小さいバージョンのアルカポネって銘柄。

この二つが抜群に美味い。

アルカポネは10本入り400円ぐらいで、ハイライトメンソールは20本入り450円。アルカポネは高いので滅多に買わないけど一番好きな煙草はこれ。

今でも副流煙は煙いけど、それでも煙草が好き。

葉巻も吸う。手巻き煙草も吸う。リトルシガーも紙巻もシガリロもパイプもキセルも吸う。今では立派に愛煙家と化している。

人生何が起こるか分からん。元々は嫌いだったものをいつの間にか大好きになってる。

そういうもん。

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